22.4.16

Veritas は高いが それなりによく働くはず

NZ国内で、新品の木工関連商品を購入する時には、私はいつも CARBA-TEC のウェブサイトで検索することにしている。
同じ商品をUS やUKのAmazon或はeBay等の価格と比較し、送料を含めると、CARBA-TECで購入した方が遥かに安いということが多いためだ。
しかも、オークランド市内にあるこの店にオンラインで注文を入れると、在庫がある場合は翌朝一番に玄関に届くので、高いガソリン代を使って片道30分以上も車を走らせて店に出掛けることはほとんど無くなっている。

注文を入れると、速攻で配送状況がemailで送られて来る。在庫切れの物については、電話で入荷予定日がいつ頃になるかを伝えてくれ、注文をキャンセルするのか、入荷するまで待つのか、すぐに決定できるようにしてくれているのも有り難い。。
送料は、オンライン上で試算された金額より実際の送料の方が安かったら、安い金額でクレジットカード決済してくれてある。どこぞのインターネット オークションの出品者と大きく違い、非常に良心的だ。

さて、今回購入したのはこの3点。

Veritas 24in Steel Straight Edge

Veritas Dual Marking Gauge

Veritas Chair Doctor Glue

今更ながらのストレート エッジ…
ずっと欲しかったのだが、何処のメーカーの物も高くて手が出せず、ようやく購入したこれは、誤差 0.001"(0.0254mm)という精度で、他のメーカーと比較したら決して高過ぎる値段ではなかった。

私のアトリエにあるステンレス製の物差しが真っ直ぐではないのを知ったのは、ずっと以前、ステンドグラスの長方形のパネルを製図した時だった。
定規で正確に測ったはずなのに、サイズが微妙に合わず、角が直角にならない…  最初はステンレスの物差しが問題だなどとは思わず、自分の測り間違いだとガッカリし凹んだが、定規で引いた線の通りにガラスを切りそろえて、パターン通りに作った物をテーブルの上に置いて写真を撮ったら、底のエッジから光が漏れていて、どうにも納得ができず、その時になってようやく、パターンをおこした段階で既に直線が歪んでいたのだとわかった。
定規を信じられないと思ったのは、その時が初めてだった。

そのひどい定規を、今日届いたVeritas Straight Edge に当ててみると、インチ表示側は中央が凹んで隙間ができている。



では、反対のセンチ表示側はというと、下の写真の通りであった。



これでは正確な寸法の物など作れるわけがない。これはこちらで買った Made in China の物だ。この企業は、『計器』というものの本来の役割を理解せずに仕事をしている。

日本から持って来た物差しも調べてみたが、このコクヨの物差しはストレートだった。




ステンドグラス用に買った合成樹脂製の直角定規は、アメリカから送られて来たものだが、Made in Taiwan。
これは見かけは安っぽいが、驚くべきことに、エッジはストレートで、狂いのない直角を保ち続けているという優れものなのだ。しかも、サイズが大きいのにも関わらず、誤差がほとんど無い。



定規というのはそのように正確であって然るべきだと思うのだが、全く正確ではない定規が他にもあった。


スタンレーのコンビネーション スクエア(Made in England)。
これは直角でもなければ、45度でもないという、誠にお粗末な定規である。
Amazonのリビューに何件か同じようなことが書かれていたが、大方は満足しているようなので、全ての物が不正確なわけではないかも知れない。が、そんなにバラツキのある商品を売っていていいのか、スタンレー?!


余談だが、Made in China とMade in Taiwan は同じようなものだと思っている人が多いように思うが、私は両者の間には大きな隔たりがあるように思う。

上記の台湾製の合成樹脂製の定規はもう長い年月使っているが、歪みもせず、強度も申し分無い。

また、中国製のカッティング マットはやたらと硬くて、上に置いた紙も、ナイフのブレードも、マットの上を滑ってしまって切り辛かったという経験があるが、Made in Taiwan のカッティング マットは、非常に品質が良く、しなやか且つ強度が有り、間違ってもナイフのブレードが滑るなどということは無い。しかも、手頃な価格だ。



収益を上げるために粗末な材料を使い、商品の品質管理もせず、イイカゲンなものを世に大量に散蒔いている企業がどんどん姿を消して行ってくれることを願うばかりである。


Veritas Dual Marking Gauge と、Chair Doctor Glue については次回...

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