30.3.17

真夜中のクッキー作り

夜、無性にアーモンド ボール(クッキー)を食べたくなった。

冷蔵庫から出したての無塩バターを(本当は室温で柔らかくしておくところを)マイクロウェーブで30秒ほどチンして柔らかくし、砂糖と塩少々とバニラエッセンス少々を混ぜ、ゴソゴソとパントリーからアーモンドの買い置きを出してきて、それも混ぜ、次に薄力粉を混ぜて、オーブンが180℃になるまでの間、冷蔵庫で生地を寝かせた。(本には1時間ほど冷蔵庫に入れておくと書いてあったが、25分程度冷やしただけ)

クッキーを焼く時間は15分ほど。
焼き上がると同居人たちがダイニングルームに集まって来た。

このアーモンド チップがゴロゴロ入っているクッキーは我家の定番で、最もよく作るお菓子の一つだ。



まだ冷め切っていないクッキーをつまみながら、同居人たちの会社の話をしたり、はたまた今週末の予定を話したりして、それぞれがまた自分のベッドルームに戻って行った。


明日は金曜日…
私の体調もだいぶマシになって来た。



29.3.17

【匠の技】江戸組子職人 田中 松夫 えどコレ!江戸川区伝統工芸




好きだな、こういう人。

鍋敷きとは何ぞや

何かの病気だったのか、この3日間ひどい目眩のために寝たきりになっていた。
お腹の具合も悪く、やっとの思いでトイレにたどり着くと嘔吐してしまうという有り様で、食欲も全く無く、同居人が作ってくれた食事をほんの少し口にしただけで、よくもまぁこんなに寝れるものだと呆れるほど眠り続けていた。

そんな中、インターネット オークションに出品している鍋敷きに質問が来たとの通知があった。

「熱い鍋などを乗せたら、この綺麗な鍋敷きに焦げ痕ができたりしないかしら?」

私は、「他の木製の家具などと同じで、熱いものを乗せれば焦げ痕が付くのは避けられない。鍋敷き自体は焼け焦げが付くのを免れられないが、あなたの大切な家具をそのようなダメージから守ることはできる」と回答しておいた。

鍋敷きとは、本来そのような役割をするものだ。
レストランでステーキやらを注文すると、鉄製のプレートの下に木製の板が付いて出て来るが、そのような保護板の焦げ痕を気に病む人がどれほどいるだろうか?おそらく滅多には居ないだろう。

綺麗に透かし彫りを施したものであっても、用途はステーキ プレートの保護板と同じなのだ。
『熱いものを直接テーブルに置いてダメージを作ることがないようにするための物』でしかない。ただ切っただけの板の切れ端で充分役割は果たせるのだが、それではあまりに殺風景だと私は思うので、綺麗な模様の鍋敷きを作って売っているのである。

例え食事中は鍋の下に隠れはしても、お茶の時間にはポットを持ち上げれば綺麗な模様が見え、食事やお茶の時間が終わって、テーブルの周りに誰も居なくなっても、テーブルの傍を通る際にチラッと見える置いたままの鍋敷きが見苦しくない… 

要するに、目につく所に置いておいても見苦しく見えないようにと、装飾を施しているに他ならない。

ずっと以前、NZ Rimu で作った鍋敷きを知り合いにプレゼントしたのだが、彼女の友達が遊びに来る度、「素敵ね〜」と羨ましがられるのだと、彼女が嬉しそうに話すのを聞いて、私もとても嬉しく思ったことがあった。
彼女は、ティーポットが上に乗っていない時にもそれをテーブルの上に置いて、装飾の一部として楽しんでくれているようだ。


鉄製の、見た目には素敵な鍋敷きもあるが、熱いものを乗せたら鍋敷き自体が触れないほど熱々になってしまい、その鍋敷きの下に更にテーブルを保護する素材を敷いておかないとならなくなるので、私は鉄製の鍋敷きは使わない。
もちろん、木製の鍋敷きも熱くはなるが、火から下ろしてもしばらくグツグツ煮え続けているタジン鍋を乗せても、テーブルの表面にダメージを与えたことはこれまで無かった。


買ってくれる人が、鍋敷き本来の用途を充分認識してくれていることを祈るのみである。


追記:
私は火から下ろしたてのステンレス鍋をよく木製の鍋敷きに乗せるが、これまで鍋敷きに焦げ痕を作ったことはない。
カンカンに熱したcast iron skillet(鉄鍋)を乗せたらおそらく焦げ痕が付くだろうが、鍋敷きの表面はテーブルと違って広くはないので、焦げ痕がどの程度目立つのか、気になるほど目立つのかどうかわからない。

焦げ痕が付いてただみすぼらしくなるのか、はたまた木の本来の色と調和して良い味を出すようになるのか… ちょっと試してみたいと思った。



24.3.17

Ancient Kauri Jewellery Box & Desk Organiser?


私にはすこぶる扱い難い Ancient Kauri(Swamp Kauri)だが、木目は一風変わっていて面白いので、シンプルな木目を生かした "何か" を作ってみたくなる。

この小さな宝石箱に使ったブロックはとりわけ面白い線が走っていて、線の周囲はキラキラと光り輝きとても綺麗だ。

穴をあけて裾を波打たせたペン立てのようなものは、同じ Swamp Kauri なのに、宝石箱と比べると全くと言っていいほど魅力が無いように見える。使ったシェラックの色が悪かった(合わなかった)のかも知れないが、色も何だか冴えない。

どちらも売り物にするには満足できる仕上がりではないので、自分用になってしまった。
別に手元に残しておきたくて作ったわけではなく、不満足な出来映えの物が増えるばかりというのは困ったものだ。

いまだ修行中…
いつになったら満足できる物が作れるようになるのだろう… 


23.3.17

Woden ブレードの亀裂 & 父の板見本

購入したばかりの Woden No.W5 Plane のブレードに、(おそらく錆び止めの)古いグリースと思われるものが付着していたので、それを綺麗に取り除いたところ、これまで気付かなかった亀裂を見つけてしまった。

まさか、ほとんど使われていなかったように見える鉋のブレードに亀裂が入っているなどとは夢にも思わず、しばし呆然としてしまった。


これは直しようが無いだろう… 

取りあえず金属を接着できるという非常にゆるい接着剤を付けて乾かしているところであるが、中まで浸透しているかどうか定かではなく、どの程度の強度があるのかもわからない。

この鉋が届いてまず最初に撮っておいた写真を確認してみると、それらしい線が写っていたが、他にも数多の傷があり、このような傷だらけの中で亀裂を見つけることができなかったのは致し方ないよなと思ってしまった。




ブレードを研いだ私が今日まで気付かなかったのだから、出品者がもしこの亀裂を作った本人ではなく、ただ転売しているだけの人で、亀裂を確認しておらず『エクセレントなコンディション』と書いて売っていたとしても無理はない。今更「亀裂があった」とコンプレインしても面倒になるだけなので、今回は泣き寝入りだ。

まぁ、もし上手く接着できていなかったとしても、この亀裂の部分で切断してしまえば、ブレードの寿命は半分になってしまうが、普通に使えるわけで、今のところ他の部分に問題は無さそうなので、このまましばらく様子を見てみることにしようと思う。


さて、先日NZの木材の板見本を載せたが、父の大工道具とともにしまわれていた、6枚の板の見本をこちらに持って来ていたのを思い出した。


表面は艶のある塗装がしてあり、金色で木の名前がしっかり印刷されていた。
黒丹、紫丹、紅紫丹、鉄刀木(タガヤサン)、花梨、欅(ケヤキ)と書かれている。
欅は臼を作るのに使っていたので、聞き覚えのある名前だが、『鉄刀木』と書いてタガヤサンと読むのはどう考えても無理があるだろう… 


裏側は塗装されてはいないものの、表面はスベスベだった。私が買ったNZの木の板見本とは大違いだ。

だが、NZの板見本は実際の重量やら香りを嗅ぎ分けるのにとても役立っている。
以前同居人Tの友達が私にくれた切り株が何の木か、その板見本のおかげで判別できたりもし、また、欠くことのできない鉋がけの際の注意点も、実際に削って確認することができるのは非常に有り難い。



今日は、扱い難いので好きではない Ancient Kauri の小さなブロックを使って、小物立てを作り、シェラックを3度塗った。

四角いままでは面白くないので、数少ないカービング用の gouge やらナイフ、スクレーパー等を使って下側を波打たせ、ヘンテコな形にしてみた。



いつか、上等なカービング用の鑿のセットを手に入れたら、本格的なカービングにも挑戦してみたいと思うが、その日が来るかどうかはわからない。カービング用の鑿のセットは高過ぎて、今の私には手が出ない。




20.3.17

60年以上も前に作られた鉋

国内のインターネット オークションで、非常に状態の良さそうな Woden No.W5 Jack Plane を落札した。


入札前に品質はいかがなものかと調べてみると、ボックス&ラベルから1954 ~ 1957年に作られたものであろうと判断でき、Record に経営権が移る以前のもののようでとても高品質であると書かれていた。

薄っぺらなStanley のブレードから、分厚い日本の鉋刃まで、様々なものを研ぎ、切れ味の違いを確かめて来た私は、このWoden のブレードを研いで使ってみるのが非常に楽しみで、今朝届くとすぐに箱を開け、一通り写真を撮り、数カ所点検した後ブレードを研ぎ始めた。







60年以上も前に作られたというのに、ほぼ新品同様だ。

わずかにブラウンの木屑が付着していたが、刃は先端をほんの少し研いだだけだったようで、新品のブレードに付いている機械で削った跡のような線がそのまま残っていた。





鉋の底は若干汚れてはいるものの、信じられないほど真っ平らで、ストレート定規をあてた私は、こんなにも正確な状態で出荷できる企業があったことにとても驚いてしまった。
(刃の研ぎ方もよく知らないような前の持ち主が底を平らにしたとは到底考えられない。製品がこのままの状態で販売されていたと考えるのが妥当だろう)




底を平らにする手間も省け、落とさなければならない錆も無かったので、すぐさま刃を研ぐことができたのだが、ダイヤモンド砥石で研ぐも、最初の研ぎで凹ませて研いでしまってあった部分をなかなか取り除けず…


まぁ、それでも板に当たる刃先は鋭利に研げたため、削るのに問題はないだろうと、今日のところは凹みが残ったままで良しとした。



板を削ってみると、刃の質は(もちろん合せ鋼ではないが)Stanley に比べて格段に良いように感じる。

削り上がった板は、日本の鉋で削ったものほど光沢は出ないが、充分ツルツル、スベスベである。






数年前にオークションでたったの$25で落札した比較的新しい Stanley #5 と比べると、使い心地に雲泥の差があるのは言うまでもない。(Woden W5の落札金額は$84+送料$12だったので、違いが無かったら超ガッカリだ)

Stanley #5で削ったのは、数ヶ月前に購入した NZ Native Timber のサンプル30本。



数年前まで木に全く興味が無かったので、こんなにも様々な板が取れることに正直驚いた。

色も然ることながら、持ってみると驚くほど軽い木やら、反対に重い木やらがある。
それらを削り比べてみると、削り易さも全く違い、また、削り屑の質感もまるで違うのだ。








残念なことに、ほとんどの板は高価で、これらを使って気軽に家具を作ることができない私は、いまだに松材ばかり使っているのであるが、いつの日か、きちんとした家具を、好きな木材を使って作りたいものである。



15.3.17

すんなり行かない買い物

インターネットで買った物が壊れた状態で届いたら、大方の人は泣き寝入りせずカスタマー サービス(或は売主)に連絡し、無傷な物に取り替えてもらうか、さもなくば返金を要求するだろう。私ももちろんそうする。
また、買った物が予想配達日をとうに過ぎても届かなかった場合も、支払った代金をドブに捨てるようなことはせず、売主にきちんと対処を求めるだろう。

中国の大手通販会社2社(A, B)に注文を入れてあったものの内、Aからのものは破損した状態で届き、Bからのものは1ヶ月半以上経っても届いていない(25日経っても届かない場合は返金もしくは再発送を保障している)。

通販会社Aを通して購入した物については、破損していた旨をまず直接販売業者に連絡したが、その対処たるや、誠にお粗末なものだった。
「私達は出荷前にしっかり製品をチェックしている。破損したのは運送会社の責任で、自分達の側に非は無い。また、破損部分は当面使用するのには差支えないようだから、半額返金ということでいいか」と打診して来た。もちろん『NO』である。

破損したのは情けないほどお粗末な梱包のせいに他ならず(金物製品を薄いバブルラップに巻いただけで、それをプラスチックのバッグにだた突っ込んだだけ)、壊れたものを返送料を支払って送り返してもらっても、もちろん売り物にはならず、返送料金分が更にマイナスを作ると考えての"半額値引き"なんだろうが、『売り物にならない商品』、言い換えれば "ゴミにしかならない商品" を半額で売りつけようとする根性がいかにもいやらしく、非常に気分が悪くなった。

半額返金のオファーは受け入れられない旨を返事し、そのような不誠実な企業から購入する気は無いので、速やかに全額返金してくれるよう要求したが、それに対する返事は来なかった。
仕方なく、元締である通販会社Aに苦情を申し立てると、すぐに『全額返金』の判断を下した旨の返事が来た。
筋道を立てるとすれば、元締である通販会社Aが初めから苦情処理にあたるべきで、購入者に直接販売業者に連絡をするよう要求し、それでも解決に至らなかった場合のみ介入するという方針自体に問題があるように思うのは私だけだろうか?
最初から元締のAが適切な判断を下していれば、余分な時間を取られることも、顧客に不愉快な思いをさせる事もなく解決できることが、おそらく多いに違いない。

また、そのような不要な争い事が起こらないよう、Aが自分の傘下の販売業者を教育する重要性をしっかり認識していれば、"他人事" であると言わんばかりのシステムにはしておかないはずである。
Aは、その通販サイトに参入する企業から幾ばくかの掲載代金を得ているはずで、その収入によって大きくのし上がってきた企業であると考えると、「問題が起こったら販売者と購入者の間で解決してくれ」というのは、あまりに無責任かつ狡猾なやり方であるように私は感じてしまい、心底嫌気がさした。

その後、上記の不誠実極まりない企業から、私がAに陳情したことによって販売業者としての立場が悪くなっているので、フィードバックに最高評価を残してくれないかとリクエストが来た。『何の面下げて…』という言葉は、この全く救いようの無い企業に打って付けの表現だ。

私はもう通販会社Aを通して何も買う気にはならず(以前買った物は2ヶ月以上かかって届いたりしたこともあって)、このような企業とも関わりを持ちたくないので、Aのサイトの自分のアカウントを削除した。

一方、通販会社Bに注文を入れた幾つかの物の内、一つの荷物だけが1ヶ月半待っても届かなかった。他の物は1〜2週間以内に届いていたので、これは珍しいケースだ。
バイヤーズ プロテクションが無効になる前に連絡をしておかなければならないと思い、メッセージを送ると、すぐに返事が来て、あと1週間待って来なかったらまた連絡して欲しいとのこと。
1週間待ってまた連絡を入れた。すると今度は、「ポストショップに自分の名前を言って荷物を探してくれないか。それでも見つからなかったら、その時に対処を考える」と言って来た。
『追跡番号の無い荷物は探せない』としっかり書かれた NZ Post のURLとともに、行方不明の荷物に対する苦情は発送元がするようになっていて、受取人である私は苦情の申し立てはできないことも、URLを添付して知らせておいた。

中国では追跡番号が無くても名前だけで荷物を探せるようになっているのかも知れないが、NZではできないのだ。

Bは、「それでは商品を再発送することにするが、もしまだ届いていない荷物が届いた場合は、受け取り拒否、或は再送品の代金を支払ってくれるか?」と言って来た。
私は、2つも必要の無い物だから、もし同じ荷物が2つ届いたら、一つは受け取り拒否するよと返事をした。

どちらの事例も、購入者が被った不利益のことなど意識の中に無いというのがよくわかる。自分達が損をしないようにと、それだけしか頭に無い。
日本のように "お客様は神様" 的な考えは無く、『お客=金』。ただお金にしか興味が無いのだというのが誰の目からも明らかだろう。

だが、Bは自社が運営するサイトで販売した物に対する苦情は、B自ら処理するようにしているという点では、無責任な運営方針のAよりも遥かにマシだ。

多くのちんけな企業は、目先の極小さな利益或は損失に執着し過ぎて、信用を失くすという大きなミスを犯していることに気付かないでいるが、商売をする上で『信用』というのがどれだけ重要かを、遅かれ早かれ知る時が来るだろう。



8.3.17

Sunflower Oilと木製品

今週、オークランドは悪天候の予報通り、時折豪雨の肌寒い日が続いている。

今日は郵便局まで荷物を出しに行くことになっていたのだが、私の車はここしばらく同居人達が通勤に使っており(Hの年代物の車は雨漏りで使えず、Tの車はエンジン乗せ替え&調整/整備に時間がかかり、何ヶ月もガレージに入ったまま… )、雨の中を30分も歩いてポストまで行くのはしんどいよなと、クーリエに家までピックアップに来てもらうよう、昨夜手続きを済ませておいた。
荷物の受取人にはemailで配達業者名とトラッキング番号、配達予定日等々を知らせ、きっちりと梱包し終えた荷物は、配達業者が一目でピックアップする荷物だとわかるように記した上で、玄関先に置いておいた。

ピックアップサービスは本当に有り難いと、今日のような日は尚更強く思うのだが…
いつもきちんと仕事をこなす、我家ではとりわけ評価の高いクーリエが、今日は集荷に来なかった。
おそらく、オークランドの各地で豪雨により道路が浸水し、通行止めになっている箇所も幾つかあって、通常の配送業務ができていなかったに違いない。

だが、集荷予定日に来なかったクーリエは、次にいつ来ることになるのだろうか?
再度集荷予約をしないとならないのか?と、少々困っている。


さて、透かし彫りの鍋敷きの仕上げに使うオイルを、長い間使い続けてきた Tang Oil からサンフラワーオイルに替えてみた。訳あってひまわり油を選んだというわけではなく、たまたまキッチンにあったというだけの理由だったのだが、オリーブオイルほどべたつきが無く、臭いもほとんど無く、塗るのも簡単。仕上がりも今のところ綺麗で、これだったら大丈夫かな?という感じがする。まぁ、しばらく様子を見てみないとわからないが…



散々時間をかけて作った挙げ句に仕上げで失敗するというのはもう懲り懲りなので、これで何とか上手くいってくれると有り難いのだが…



4.3.17

油が胃にもたれて気持ち悪いよ...

チーズ フォンデュ セット、Raclette グリルに続き、Rosette Ironも我家には不必要な調理道具となった。

評価の高いレシピ通りにゆるいクッキー生地を作り、冷蔵庫で寝かせ、350°Fの新鮮な油で揚げたRosette という揚げクッキー。


粉砂糖とシナモン シュガーを振り掛けて同居人たちと食べたのだが、一つ、二つ、三つとつまんでいるうちに、油っこさが気になり出し始め、胃がもたれて、全員が「もう要らない」と口にした。

YouTubeでは数多くの人がこのクッキーの作り方を披露しており、皆口々に『美味しい!』と絶賛していたが、私達の好みには合わず、食べている内に身体が受けつけなくなってくる。

今日もまた、多くの西洋人との食の好みの違いの大きさを痛感した日となった。

あー、写真を見ただけでもう胃がもたれる…


工作を楽しむ子供


ガラスのストックは山ほどあるのだが、ステンドグラスに使用するアートグラスは表面が真っ平らな物ばかりではないため、平らかどうかを確かめた上で、刃物の裏を研ぐためのガラス板を切り出し、次にそのガラスを嵌め込む木の板を用意した。

ガラスのサイズ通りにナイフで切り込みを入れ、鑿であらかた削り取った後、router plane で深さを揃える。router plane は非常に"使える"木工道具の一つだ。


用意したガラスがきっちりと納まると、次に、上に乗せるサンドペーパーを固定する板を両サイドに取り付ける作業に移った。


木ネジを緩めたり締めたりしてサンドペーパーを固定する方法で、取りあえず使い心地を試してみることにしたのだが、刃物の裏を当てて反りを取るのが第一の目的なので、サンドペーパーの減りは少ないはずで、頻繁にサンドペーパーを交換することはおそらくないだろう。


この写真を撮った後、このプレートを私の "研ぎ場" に固定するべく、下にストッパーを付けたのだが、写真を撮り忘れて、次の作業に突入してしまった。


次に行ったのは、オークションで落札した年代物の Rosette Iron のハンドルに木の持ち手を作る作業で、旋盤を持っていない私は、自分の感覚だけを頼りに、先日購入したspokeshave と日本の豆鉋を使って、角柱をひたすら丸くして行ったのだが、この作業はすこぶる楽しかった。特に日本の豆鉋の切れ味が非常に良く、小気味良く削れて行くのが楽しくて、もっと色々な種類の豆鉋を欲しいと思ってしまったほどだ。


仕事から帰宅した同居人たちに、「これ、spokeshave と鉋で形作ったんだけど、案外上手くできた」と見せると、機械が無くてもここまでできるんだと驚いていた。



超シンプルな形だけれども、少し先細りにしてあるので見た目がズングリしておらず、尚かつ持ち易い。

祖父と父は、その昔、臼と杵をやはりハンドツールのみを使って作っていたのだ。
丸太をくり抜き、中も外も美しくかつスベスベに形作り、杵の丸みもやはり手で形作っていた。感覚も、センスも飛び抜けて良かったのだろうと、今になって思うようになった。


私は『臼屋』の娘。

このような作業をしていると頭の中に父や祖父が現れ、私の心はいつの間にか遥か昔に戻って、満面の笑顔で "工作" を楽しむ子供になっている。


1.3.17

銅のホイル巻き 〜 ハンダ付け & No.64 Spokeshave

9段12列のドームランプ。

1ピースずつ丁寧に銅のテープを巻いて行ったのだが、1列巻き終わるのに30分かかった。
2列で1時間………..12列で6時間… ハァ 😰


この銅のテープは裏に糊が付いていて、貼付けて使うようになっているのだが、ヘラを使ってしっかりガラスに接着しておかないと、ハンダ付けをする際に剥がれて来ることがあるので、ガラスの裏面の凹凸にもきちんと添わせて、ヘラで隙間無く接着しておかなければならない。


テープの巻き始と巻き終わりは 6〜8mm 程度重ねておくのだが、重ねた部分がピッタリ合っていない場合は、ズレて飛び出している部分をカッターナイフで切り取っておく。ズレたままの状態でハンダ付けすると、いかにも素人っぽい雑な仕上がりになってしまうので、面倒でもキッチリと取り除いておいた方が良い。


一枚一枚、そのようにしてしっかりとテープを巻き、配列を間違えないよう順番通りに置いて行く。

使ったテープの長さなど計ってみたことはないが、けっこうな量である。


テープを巻き終わったらいよいよハンダ付けだ。


一番下の円周を割り出し、紙にコンパスで円を描き、その円に添わせてガラスを一枚一枚ハンダで点付けして行く。

各ピースの四隅にフラックスを塗り、少量のハンダを付けて仮止めのようにして固定して行くのだが、仮止めと言えども、一度ハンダ付けしてしまったら容易には取り外すことはできないので、慎重に点付けして行かなければならない。

一段目を留めて行くのが最も大変だ。
とりわけ最初の2枚を付けるのが最も困難で、2枚の小さなピースを角度を付けた状態で片手で固定しながら、熱したハンダで火傷をしないように注意しつつ作業しなければならないとうのは至難の業である。(板で固定する治具を作ろうかと考えたほどだ)


二段目以降は、ひたすら下のピースに合せて留めて行く。点付けをするのは各ピースの内側の四隅のみだ。


全部仮止めし終えたら、形を整え、ハンダを盛ることになるのだが、外から盛ったハンダが溶けて内側に落ち、落ちたハンダの熱で下のガラスを割らないよう、予め新聞紙等を中に差し込んでおくとよい。
この段階では綺麗なハンダの線になっていなくてもよく、取りあえず型が崩れないようにしっかり固定することが第一の目的だ。


台の上に置いただけの状態でハンダ付けするのが不安定な場合は、適度な大きさの段ボールに新聞紙を丸めて入れたりなどし、ハンダ付けする面を常に作業台に水平になるように固定すると、作業がし易くなる。


まだハンダの線を綺麗に整えてはいないが、頑丈に組み上がったランプを立て、作業台に据え付けてあるランプの光を当てて、光り具合を見てみた。

ランプの下をつぼませたのは、同居人Hがベッドに横になっている時にランプの光りが目に入り、眩しくて仕方がないと言っていたためなのだが、今Hの部屋に付いているランプシェードよりも長めに作ったので、もしかしたら逆さまにして使っても大丈夫かも知れない。


明日は外側のハンダ付けを綺麗に仕上げた後、内側のハンダ付けをし、その後、電球のソケットを取り付けるためのスパイダーを取り付けることになる。



ステンドグラスの作業の合間に、昨日届いた Stanley No. 64 Spokeshave の手入れをし、刃も研いでおいた。



これまで No. 51 のSpokeshave を使っていたのだが、サイズとハンドルのカーブが感覚的に好きではなく、いつも違和感を感じながら使っていた私には、この小ぶりなSpokeshave の方が何倍も使い易く感じられた。

No. 51の方が圧倒的に多く使われているだろうし、多く出回ってもいる。
また、雲の上のお師匠さんもそれを勧めているのだが、好みというのは人それぞれで、何が自分にしっくりくるのか、実際に使ってみなければわからないものだ。

この No. 64 は、オークションでよく売れる Lucet のシェイプを整える際に重宝するだろう。











「ありがとう」ではなく「すみません」

病院に面会に行き、エレベーターが自分の居る階に来るのを待っている時の光景... 到着したエレベーターから降りる人は、必ずお辞儀をしながら降りてくる。 乗り込む際、最後に入ってくる人もまた、お辞儀をしながら入ってくる。「すみません」と言いながらお辞儀をする人が圧倒的に多い。 また、...