23.3.17

Woden ブレードの亀裂 & 父の板見本

購入したばかりの Woden No.W5 Plane のブレードに、(おそらく錆び止めの)古いグリースと思われるものが付着していたので、それを綺麗に取り除いたところ、これまで気付かなかった亀裂を見つけてしまった。

まさか、ほとんど使われていなかったように見える鉋のブレードに亀裂が入っているなどとは夢にも思わず、しばし呆然としてしまった。


これは直しようが無いだろう… 

取りあえず金属を接着できるという非常にゆるい接着剤を付けて乾かしているところであるが、中まで浸透しているかどうか定かではなく、どの程度の強度があるのかもわからない。

この鉋が届いてまず最初に撮っておいた写真を確認してみると、それらしい線が写っていたが、他にも数多の傷があり、このような傷だらけの中で亀裂を見つけることができなかったのは致し方ないよなと思ってしまった。




ブレードを研いだ私が今日まで気付かなかったのだから、出品者がもしこの亀裂を作った本人ではなく、ただ転売しているだけの人で、亀裂を確認しておらず『エクセレントなコンディション』と書いて売っていたとしても無理はない。今更「亀裂があった」とコンプレインしても面倒になるだけなので、今回は泣き寝入りだ。

まぁ、もし上手く接着できていなかったとしても、この亀裂の部分で切断してしまえば、ブレードの寿命は半分になってしまうが、普通に使えるわけで、今のところ他の部分に問題は無さそうなので、このまましばらく様子を見てみることにしようと思う。


さて、先日NZの木材の板見本を載せたが、父の大工道具とともにしまわれていた、6枚の板の見本をこちらに持って来ていたのを思い出した。


表面は艶のある塗装がしてあり、金色で木の名前がしっかり印刷されていた。
黒丹、紫丹、紅紫丹、鉄刀木(タガヤサン)、花梨、欅(ケヤキ)と書かれている。
欅は臼を作るのに使っていたので、聞き覚えのある名前だが、『鉄刀木』と書いてタガヤサンと読むのはどう考えても無理があるだろう… 


裏側は塗装されてはいないものの、表面はスベスベだった。私が買ったNZの木の板見本とは大違いだ。

だが、NZの板見本は実際の重量やら香りを嗅ぎ分けるのにとても役立っている。
以前同居人Tの友達が私にくれた切り株が何の木か、その板見本のおかげで判別できたりもし、また、欠くことのできない鉋がけの際の注意点も、実際に削って確認することができるのは非常に有り難い。



今日は、扱い難いので好きではない Ancient Kauri の小さなブロックを使って、小物立てを作り、シェラックを3度塗った。

四角いままでは面白くないので、数少ないカービング用の gouge やらナイフ、スクレーパー等を使って下側を波打たせ、ヘンテコな形にしてみた。



いつか、上等なカービング用の鑿のセットを手に入れたら、本格的なカービングにも挑戦してみたいと思うが、その日が来るかどうかはわからない。カービング用の鑿のセットは高過ぎて、今の私には手が出ない。




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