4.4.17

有り難い知らせと転ばぬ先の杖

昨年末、国内のインターネット オークションで、盛り沢山の板の端切れを格安で売ってくれた人がいたのだが、一昨日その人から、NZ Rimu の端切れがあるけど欲しいかというemailが届いた。

丁寧に写真も送ってくれ、「25kgまでだったら、送料は$5.70で送れるから、他に欲しい物があったら言ってね」と書き添えてくれてあったので、ナチュラル ラテックス(枕を作る予定)と、ハードウッドがもしあったら送って欲しいと頼んだ。

とても親切な彼女は、全ての板を売値の半額で送ってくれると言い、私は有り難く言われたままの金額を入金した。

彼女の職場では使い道の無い端切れ板でも、私の作業にはもってこいのサイズで、彼女のおかげで 1m 当たり何十ドルもする高級な板を買わずに済み、また、色々な種類の板が家に居ながらにして手に入るので、私にとってこれ以上嬉しいことはない。
彼女は、美しい板なので薪になってしまうのはもったいないからと出品しているのだが、本当にその通りで、何十年もかけて木を育て、切り倒し、山から運び出し、様々な人々の重労働を経て製品となった板を、まだ使い道があるのに、捨てたり、火にくべてしまうのは本当にもったいないと私も思うのだ。

しかし… 私は、木の板にしても、ガラス板にしても、はたまた布/皮革にしても、極々小さな切り屑になってしまうまで捨てないで取っておき、何かに活用するという生活を送っているため、物はどんどん増えるばかり…  おかげで自分の部屋もアトリエも狭くなる一方だ。貧乏性というのはある意味困ったものである。


さて、今日から明日にかけ、NZの北島全域に大雨雷雨警報が発令されている。
先月の悪天候で洪水、浸水の被害に遭った地域は、今回も被害が出る可能性が高く、不安な夜を迎えているに違いない。
日本のように道路に満足な排水溝が設置されていないNZでは、少し雨が続くとすぐに道路が氾濫してしまい、また、ほとんどの家には日本のような雨戸が無いため、強風で飛来した物によって窓ガラスが割れることを防ぐこともできないというのが現状だ。

かつて、『窓ガラスが割れて家の中に散乱する可能性があるので、怪我をするのを最小限に食い止めるために、カーテンを閉めておくように』という注意勧告が出た時、私は、事前に窓ガラスが割れないようにするという発想が無いのかなと不思議に思ったことがあった。

日本では住宅に雨戸を付けるのは常識だったけれど、今はどうなんだろう?

『転ばぬ先の杖』という諺があるが、万が一の事態を想定し、予め充分な準備をしておくということはとても重要なことだ。

同じ失敗を何度も繰り返すのは愚の骨頂である。


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