20.4.17

Precision Combination Square & Flat Bar Sash Clamps

イースターの4連休の内、半分はバスルーム キャビネット作りに費やし、あとの半分は同居人たちとプラントを買いに行ったりし、作業は一休みしていた。

作業スピードを落としていたのは、バスルーム キャビネットの組み立てに必要な 1m 越えのバー クランプが手元に無かったためということもあったのだが、インターネットでバー クランプの価格を調べるとほとんどが1本 $50.00 以上… 最低でも4本、願わくば6〜8本購入しておきたいと、時間をかけて幾つかの価格&材質を見比べた結果、ほんのわずかイースター ディスカウントのあった120cm 丈のクランプを6本注文するに至ったのだが、果たして本当に品質が良いのかどうか… 12ヶ月保障付きだが… 日本円にして2万5千円近くにもなる買い物が残念な結果にならないようにと祈るのみである。(家から車で40分足らずの場所から出荷されているのに、2日経っても届いていない…  😒)

父や祖父はその昔、西洋のクランプに取って代わる"何か"を使用していたはずだが、どのようなもので固定していたのだろうかとふと思った。丈夫な幅広の紐のような物で締め上げていたのだろうか? それとも『鎹(かすがい)』のようなコの字形の釘を使って固定していたのだろうか? 父の作った家具に鎹で固定したような痕は残っていなかった記憶があるので、そのようなものを使ったとは考え難いのだが… 日本の優れた組手/継手の技法はクランプを使用する意味を為さなくさせるということなのかと、そんなことを考えてしまった。
実際に、物が無かった時代の物作りというものはどんなだったのだろう?

それはさておき…

You Shop USA(NZ Post が運営する荷物受け取り仲介サービス)を経由して、アメリカからコンビネーション スクエアが送られて来るはずだった一昨日、email で荷物が配達済みという通知が来たのにも関わらず、荷物は届かなかった。
仕方なくカスタマー サービスに電話をかけて問い合わせをし、調査してもらうことになったのだが、最初に応対してくれた男性は、しばらくやり取りをした後に、私の名前を聞くなり、「日本人でしょ!名前でわかったよ」と、急にフレンドリーに話かけてきて笑えた。だが、その人が配達担当のドライバーにいくら電話をしても繋がらないということで、国際荷物担当の部署に電話をしてみてと、電話番号を知らされ、また電話をかけ直し…

次に国際荷物担当者に電話をすると、そこでもすぐにドライバーに電話をしてくれ、やはり繋がらないということで、正式に "調査" するということになり、電話口で調査受付番号を知らされ、翌日調査結果をまた連絡して来るとのことだったが、荷物は昨日の朝 7:10 に無事配達され、NZ Post から連絡は来なかった。
たった一人のミスのせいで、数名が本来しなくてもよい仕事をしなければならなかったわけだということを、しっかりと心に留めておいて欲しいものだと思った。


アメリカから届いた荷物は、精密に作られたコンビネーション スクエアで、一般に目にする物よりも長い60cm丈のもの。



これまで使っていた "手直しを施し使えるようにしたStanley" の黄色いコンビネーション スクエアは、ルーラーを止めるネジがきしみ、スムーズに動かないため、毎回々使う度にストレスを感じていたので、少々長めではあるが、ネジのきしみも無く、精度も申し分無いこのコンビネーション スクエアをこれからメインに使うことになるだろう。

ちなみに、隣りに写っている小さな直角定規は私が最も頻繁に使うもので、板の縁に印を付けたり、削った溝の直角を測ったりするのに最適なサイズである。


合板のバスルーム キャビネット作りは少しずつ進んでいる。



合板と言えども、昔ながらの工法で作り、技術を習得することができるので、作業自体はとても楽しいのだが、この合板はそんなに品質の良い物ではなく、合板なのに節だらけで、内側になって見えないとは言え、少々みすぼらしい感じを拭えない。

キャビネットの左側には扉を付け、右側には引き出しが3段付く。

図面通りに作っているつもりでも、まだ私は作業している段階でわずかな誤差が出てしまうのを避けられないので、棚のサイズやらバックパネルのサイズ、扉や引き出しのサイズ等々を実際に組み立ててから測って確かめ、ピッタリに合せて行かなければならない。
何度も々仮組み立て& 解体を繰り返し、全てが隙間無くピッタリと納まるように神経を集中していると、夕方にはどっと疲れが出てしまい、夕食の準備をする頃にはほとんど気力が失せている状態だ。



いつも作業を終える頃には、作業台の上は色んな道具でいっぱいになっている。



道具類を片付け、木屑を掃除し、アトリエの扉を閉める頃には、もう外気が冷たくなっている。

あぁ、冬はもう すぐそこまで来ているんだ… 



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