30.7.17

本日の最低気温 3℃、最高気温 11℃

昨日今日と天気はいいのだが、非常に寒い。

午後になってアトリエに降りて行き、キッチンに置いておく小さな砥石の台を作った。
これまで、包丁の切れ味が落ちるとアトリエに持って行って、"研ぎ場" で研ぎ直していたのだが、キッチンに砥石が置いてないというのはやはり勝手が悪い。


今回買った端板の中にちょうど良い厚さの Saligna が入っていたため、適度な大きさにカットし、砥石をはめ込む溝を掘った。


このテの作業は慣れたもので、何も考えずに行えるようになっているのだが、Saligna はハードウッドなので、ハンマーを使って鑿を叩きあらかた溝を掘ったのだが、Pine やら Kauri のように簡単には行かず、少々時間がかかった。

また、底部分のカーブも、鑿で形を作り、ヤスリで整えるのに難儀をした。細かい目のヤスリでは歯が立たないほど硬い板だ。



シャープな角を鉋で落とし、軽くサンドペーパーで磨き、Tung Oil で仕上げ。オイルを塗った後更に磨く必要を感じないほど仕上がりはスベスベで、その点は楽である。

とても堅牢で美しい板だが、鉋がけの際に樹液(?)のような粘り気のあるものが鉋の底に付着してしまうので、時々綺麗に拭き取らないとならないというのも、付け加えておこう。






29.7.17

たかがまな板、されどまな板

eBay で注文を入れたコルク一巻きは、ポルトガルから送られてくることになっている。
注文を入れた翌日には発送してくれたという連絡が来たが、eBay サイトにリンクがはられている追跡番号は何故かNZ国内に到着してからでないと確認できないようになっているため、どこまで来ているのか、はたまた既にポルトガルを出ているのかさえわからなかった。

そこで、ポルトガルの郵便局(?)のサイトを探し、これでいいのかな??と悩みながら追跡番号を入力してみると、ちゃんと発送され、輸送途中だという結果が出て来た。
Track Portugal CTT Shipments の追跡結果によれば、10日前にはポルトガルから出ているはずだが、送料無料であったので、船便か航空便かも、また、配達に要するおおよその日数も何もわからない。

出品者の評価は100% ポジティブなので、信頼の於ける業者だとは思うが… 一体いつ頃届くのだろうか…


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家で使っていたバンブーのまな板(スーパーマーケットで購入したもの)は、半年もしないうちに "Breadboard Joinery もどき"の端の板が剥がれ、ただグルーでくっ付けただけの誠にお粗末な作りが露になったことから、このテの大量生産品に手を出す気にはならなくなった。

しかし、自分で一枚板を買って作るとなると、NZではどの木がいいかもわからず… 
日本に居た時には、知り合いの大工さんが檜の分厚い大きな一枚板を格安で譲ってくれたため、長年使い続けていたが、ここには当然のことながら日本の檜(Japanese cypress)は無い。Cypress に属するものは幾つか見つけたが、果たしてそれがまな板に適しているかどうか… 
他にも日本でまな板に適しているとされる木を探してみたが、やはり全く同じものは無いため、あっさりと探すのを諦めた。

では、最低限、hardwood(広葉樹材)とsoftwood(針葉樹材) のどちらを使うべきかを調べてみると、日本の包丁には softwood を使うべきだという声の方が多かったが、最高級まな板とされるねこ柳は広葉樹(hardwood)だ。また、まな板に適していると言われている銀杏はsoftwood、ホオはhardwoodである。
要するに、板は(ハードウッド、ソフトウッドに関係無く)適度に硬く、かつ弾力性があり、包丁傷が元に戻り易いことと、水に強く、クセがないことが求められるというわけだが… NZのどの木がそれに当てはまるのだ?????

う〜ん、一つ一つの板を買って実験してみるには時間もお金もかかり過ぎるぞ…


木に関する知識がいまだにほとんど無いに等しい私は、次に、NZではどんなまな板が出回っているのだろうと調べてみた。
無垢の細長い板切れを張り合わせただけのようにしか見えないあるメーカーのまな板は、日本のようなこだわりのある板の選択とはほど遠いように思えるのに、何故そんな値段を付けられるのだ?と憤りを感じるほど高額で驚いた。その程度だったら誰にでも作れるじゃないか… と、そんなことを考えて、取りあえず、以前国内のインターネット オークションで板見本のセットを購入したことのあるトレーダーから、Vitex (Teak) 、Purpleheart などの端切れ + その他諸々の細長い端切れの板を約15kg、Buy Now $70 で購入してみた。

最近のグルーは、しっかり接着すればかなりな強度があり、滅多なことでは剥がれて来ないらしいので、アーティスティックなエンド グレイン カッティング ボードを専門に作っている人に倣って、Titebond III (食品が触れても無害とされる耐水性グルー)を使って数枚の板を張り合わせることに決めた。


15kg と書かれていたが、届いた段ボール箱はずっしりと重たく、私が持って運べるギリギリの重さだったため、実際には何キロあるのだろうと計ってみると、20kg を有に越えていた。
色々な種類の板を入れてくれてあり、これまで扱ったことの無いものがほとんどで、鉋がけが楽しいことこの上ないのだが、Vitex と Purpleheart 以外の板の名前がわからない…


昨日はグルーで接着する面全てに鉋をかけていたのだが、中には途中で板目が変化していて、急に逆目になって部分的にガサガサに削れてしまう板があり、鉋の刃を研ぎ直したり、チップ ブレーカーを刃先に極近く寄せてみたり、削る深さを極浅く設定してみたりと、色々と試してみたのだが、それでも効果がない板も幾つかあった。おそらく、そういった板はカード スクレイパーのようなもので綺麗にするしかないのだろう。

沢山の板を扱うのはいい勉強になる。


しかし、まな板一枚を作るのにどれだけ時間をかけているんだ、私…


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少し前、ボックスを作ろうと思い、削り始めたNZ Rimu の板の表面に数本亀裂が入っていたのだが、"ムンクの叫び" を連想させるかのようなこの模様を残したいので、亀裂部分でカットしたくはない。



どのように扱おうかと考えているところである。



24.7.17

inefficiency


同居人T と、買い物のついでにガスストーブのガスを買いに BP まで行ったが、一件目ではストックを切らしていたようで、二件目に行くことに…


ガスの補充は、空になったボトルを持って行ってガスが充填されているボトルと交換するだけなので、時間もかからず楽でいいのだが、店の人が、交換した空のボトルを出したボトルと同じ場所に仕舞ったのを見て?が点灯してしまった私達… 

「テキトウな場所に仕舞っちゃったら、空のボトルを充塡する際に、一々持って重さを確かめないとならないんじゃないの???」「色んな場所に空と充塡済みのボトルが点在していたら探すのも時間がかかるし、メチャクチャ効率悪くないか???」「ところで、交換して来たボトル、ちゃんとガスが入ってるものかな?」

そんなことを T と話しながら、雨の中を帰って来た。

ここ1週間ほど天候は荒れ模様で、毎日々雨。しかし、気温は10°を切らない日が多いためか、裏庭の寒梅が一気に沢山開花し、とても綺麗だ。




アトリエでは、板の端切れを整理し、1/3 ほどの量を廃棄処分としたので、道具類を置くスペースができ、色々な道具の置き場所を変えたりなどしているところだ。

棒状の木切れは、ペイントを混ぜたり、グルーを塗る際に使ったり、サンドペーパーを巻いて細かい部分のサンディングに使ったりするため、捨てずに取っておいたが、仕舞っておく所が無いため、合板で簡単なホルダーを作った。

底板はStanley #55 Combination Plane で溝を削ってはめ込んだ。


中仕切りは、しっかり溝を掘ってはめたが、板の途中までしかない溝を掘るのは Stanley #55 ではなく、使ったのは鑿のみ。鑿だけで深さもほぼ均一に揃えられるようになったよと、心の中で父に報告しながら作業をしていた。



深夜零時を過ぎてから、インターネット オークションに出品している鍋敷きの一つに質問が来ているとの通知が届いた。
その鍋敷きの模様を四角い板に透かし彫りしてもらえるかというもので、透かし彫りしたものを同じ素材で作るテーブル トップに埋め込みたいとのこと。
面白いアイディアだが、透かし彫りした部分の上にガラス等を敷かないとゴミが入って掃除が大変だろうな… と、そんなことを考えながら眠りについた。

その質問への返事は、私が作ることのできるサイズ(縦、横、厚み)を確認した上ですることにした。


14.7.17

45°の治具 & サンディング ブロック

このところ天気は大荒れで、暴風雨+凍えるほどの寒さに耐えられず、夕食が終わるとすぐにベッドに潜り込み、YouTubeで木工のビデオを観たり、木工の本を読んだりの毎日…

昼でも寒く、メタル製(メタル オンリー)のツールを持つと手がかじかんでしまったり、食事の支度をするのに、柄まで全てステンレスの包丁を持ったら、 あまりの冷たさに全身に冷気が走ったり…、持ち手にはやはり木を使うべきだと、この歳になって初めて思った。


ボックスを作るための準備として、45°の角度の治具を作る必要があったので、厚目の Oak (楢?) の端切れの厚みを圴一にし、片方をほぼ45°に鋸で切り、それを丁寧に丁寧に鉋で削って正確な45°の面を作った。



この45°の面に鑿をピッタリと当てて(添わせて)削れば、狂い無く45°を作れるはずで、Blind mitered dovetail (留形隠し蟻組接ぎ)の両端の45°の接続面を正確に削ったりするのに、きっと役立つに違いない。



余談だが、Oak には、虎斑(とらふ)と呼ばれる柾目にしか現れないらしい模様が走っていて、これはどのような経過で現れるのだろうと検索してみたら、わかり易く説明してくれているサイトがあった。




これまで気にしたことも無かったが、木の様々な特徴は調べてみるとけっこう面白い。


少し前に買った Stanley No.55 Combination Plane で簡単な飾り彫りをしたサンディング ブロックは、YouTube で見つけた仕様に倣ったが、初めて試した Tapered Sliding Dovetail は鋸と鑿だけで作り、外側の形を作るのにも機械は一切使っていない。見よう見まねでも、けっこうできるものである。

白く写っているのは滑り止めのサンドペーパーだ。
サンドペーパー(わかり易いように黒色にしてみた)を下から巻き込んでスライディングさせると、ペーパーはしっかり固定されて動かず、とても使い易い。




使うのに支障は無いものの、形がイマイチ好きではないので、また暇な時に手を加えるつもりでいる。
底部分に薄いコルクなどを貼ったら、きっともっと使い易くなるだろう。


12.7.17

Centre Finder

これまで、板厚を半分にする際には、定規で板厚を測り、半分の幅にマーキング ゲージをセットして線を引いていたのだが、1ミリ以下を正確に測ることはできず、テキトウに約半分の位置に線を引いて良しとしていた。
まぁ、鋸で全くぶれずに正確に切ることなど私には無理なので、その程度の線の引き方で充分と言えば充分なのだが…

それでも、やはり細い幅を定規で測るのは結構面倒だし、板の角を丸く落としてあると更に測り辛いし… と、Oak の切れ端でセンター ファインダーを作ることにした。(歳を取って定規の目盛が見難くなったというのが大きな要因だ)

端切れ板3枚と、ボルト&ナット2セット、それにねじ釘だけでできている、非常にシンプルなツールなので、作っておいて損は無い。


下になる板は上の板の幅を半分にしたもので、鉋をかけて2枚の板の幅を揃えたため、中央に隙間ができているが、隙間が有っても無くても、どちらでも差支えない。(* 2本の細い板を同じ幅にしておくことが重要)


要するに、この2本の細い板(同サイズ)に空けたボルトを差し込むためのそれぞれの穴から、中央のネジ穴までの距離&位置が正確であればいいわけだ。



↑ この "Z" の中に中心線を引きたい板を挟む。

作ったセンター ファインダーのサイズによって、挟むことのできる板の幅が変わってくるので、自分の必要に応じてサイズを変えて作ればいい。



広めの板の中心線を引く時には、ベンチ バイスに中心を出したい板を固定すると、より楽に線が引ける。
板に傷を付けたくなかったら、鉛筆を使用できるよう、中心の穴を大きくする必要があるが、その場合は、差し込んだ鉛筆がぐらつかないよう、板厚を調整する必要が出て来るだろう。


7.5cm 幅の合板の端切れで試してみると、みごとに3.75cm付近に線がついていた。



これで、中心線を引くのはわけもなくできるようになった。

めでたし、めでたし

9.7.17

寒梅 2017 & 炊飯器買い替え

最近雨ばかりのオークランド…

裏庭の寒梅には蕾がたくさんつき、ちらほら白い可愛い花が咲き始めている。



昨日、同居人たちと買い物に出かけ、高い日本のお菓子やら食材を買ったついでに、安い炊飯器を買って来た。炊飯器を買い替えるのは12年振りだ。

これまで使っていたのは Tefal 製で、美味しく炊けるかどうかなど期待できず、ただ単に『ご飯が炊ける』という低レベルのものだったが、こちらで新潟米のような美味しいお米を買うことなどどうせできないのだから、炊ければ何でもいいやと思い使い続けてきたのだ。

まだ壊れてはいないのだが、さすがに内釜のテフロンコートが傷んで来たため、そろそろ替えたいなと探してみると、信じられないほど安い炊飯器が売られていて、悩むことなく購入。今回はマレーシアで作られたパナソニック製だ(ダイヤモンド鋼釜らしい)。取扱説明書は英語だが、付いてきたレシピ ブックには英語と中国語が書かれていて、中国人向けの料理が主体…、完全に中国への輸出を主体として作られた物だとわかった。(専用蒸し器まで付いている)

まぁ、一応日本のメーカーの物なので、Tefal よりは美味しく炊ける可能性が高いよねと、同居人たちと期待しているのだが、果たして、こちらで買う日本米と称したカリフォルニア米?でも美味しくなるのだろうか…

楽しみである。


8.7.17

梱包の達人 :)

長い年月ガラス製品を扱ってきたので、木製品を梱包/発送することは、私にはとても簡単なことだ。だが、買ってくれた人が余分な送料を支払わなくて済むよう、可能な限り小さくまとめるため、たとえ細心の注意を払って梱包してあっても、輸送中に破損していないかとやはりいつも心配になる。

オークションで私の作品を買ってくれる人は、梱包を褒めてくれることが多い。
中には、「信じられないほど素晴らしいパッケージングだ。あなただったら、生卵を無傷で送ることができるよ」とまで書いてくれた人もいたが、配送業者の中には、品物を "無事に" 届けることが責務だと思っていない輩が少なからず居り、たった6段ほどの階段を昇ることも面倒がり、階段の下から荷物を放り投げて良しとしている配達員が確かに居ることを私は知っているため、手荒に扱われることを想定して慎重過ぎるほど慎重に梱包をしても、無事に届くという100%の確信は無い。

無事に届いたよと、買手がオークションのフィードバックに書いてきてくれるとホッとする。

今日も初めて取引した人からの嬉しいフィードバックが届いた。

Thank you kindly for the fabulous trade. And many thanks for the love and care taken to package so nicely :)

たとえ$1.00でも、更には落札後1週間経っても入金も何の連絡も無く、「落札したことを忘れてるかな?」とemailを送ると、「ゴメン、もう入金してあると思ってた」と返事をくれるような人に対しても、購入してくれたことへの感謝の気持ちを忘れてはならないことを、温かいフィードバックの文面がいつも再確認させてくれる。

私は裕福な人を対象に物作りをしていない。
裕福な人は幾らでもお金をかけて、大量生産の "ブランド品" やら、お誂えの超高級品を買って喜んでいればいい。

私はそういう人のためにはもう仕事をしないと決めたんだ。


5.7.17

ブックシェルフの飾り


注文のあった本棚のトップを飾るためのピースを、大急ぎで作った。

今回はペイントは依頼主が自ら行うということだったので、スクロールソーで希望のデザインをカットし、カットした部分のギザギザをサンドペーパーで滑らかにしておいた。

このような作業をしたことがない人には予想がつかないだろうが、サンディングにかかる時間は透かし彫りをカットする時間よりも遥かに長く、また退屈でもある。
だが、サンディングしないと、優雅さとはほど遠いシロモノになってしまうので、手を抜くことはできないのだ。


梱包するための段ボール箱は、サイズが少し大きかったので小さくしたところ、送料が 2/3 弱になったため、その旨を依頼主に告げ、送付の手続が整った知らせとともに、過払い分を返金したいので銀行口座番号を教えてとemailを送っておいた。

オンラインで荷物の集荷を予約でき、家まで取りに来てくれるというシステムは、私にとっては本当に有り難い。(きちんと予約した日に取りに来てくれればの話だが… これまでのところ、3回に1回は予約した日に宅配業者が取りに来ず、email 或は電話で問い合わせ&催促をしている。日本ではあり得ないことだろうと思うが、私は声を大にして言いたい。この国ではどの業者を使ってもその程度だ!)

きちんと身なりを整え、時間もガソリン代もかけて荷物をポストショップに出しに行く努力は、『身体を強制的に動かす』という極限られたメリットしか無いように思えたが、決められた日に集荷に来ない宅配業者に苛立つことが無いというメリットも、ここに付け加えておこう。(今日も集荷をすっぽかしたクーリエ… どうしようもない😠)



依頼主からは返事がすぐに来た。
添付した写真を見て非常に満足しているとのこと。きっと、実物を手に取ってみたらもっと感動してもらえるに違いない。表面は合板とは思えないほどスベスベになっているのだ。

親切にも、送料の過払い分は返金する必要は無いとのこと。
何だか、申しわけない気持ちになってしまったが、有り難く受け取った。


4.7.17

摩訶不思議

YouTube で宇多田ヒカルの曲を聴いているのに、お薦めのビデオとして画面の端に出て来るのが雲の上のお師匠さんのビデオばかりって、いったい何なんだ?



2.7.17

Studio Clean Out

長いことスタジオで眠っていた作品を、安値でオークションに出品するようにしたのだが、その内の一つを落札してくれた人から、注文製作の依頼が入った。



古い本棚に透かし彫りの飾りを取り付けて甦らせたいとのことで、希望のデザインを聞き、サイズやら材料等、製作に必要な要望を受けた後、実際にデザイン画を幾つか作った上で代金の見積りを送った。送ったデザイン画は5種類。今回のクライアントは細かい事にこだわらない性格のようで、私に任せると書いて来る事が多く、本当にそれでいいのか??と、かえって困ってしまうことが多い。

私の場合、依頼のほとんどは email でのやり取りだけで製作することになるので、『解釈の違い』が起こらないよう、一つ一つ項目毎に箇条書にし、確認をとるという方法を取るようにしているのだが、きちんと全ての項目を確認し、漏れのないように返事をしてくれる人は稀だというのは困ったもので、一度で済む事を何度も聞き直さないとならなく、無駄な時間を増やす一方だ。

それでも、頼まなくても代金を先払いしてくれる人が多いのは有り難い。
彼の人のように、何百万円にもなる仕事を終えた後で『支払えない』などという不届き者が現われて馬鹿をみることがあってはたまったものではない。(人が良いにも程があると彼の人によく言ったものだ)


これまでに注文を受けて作った物は、そのほとんどが同じ市内ではなく、遠く離れた地域に住む人からの依頼で、会った事も無ければ、私の作品を一度も目にした事の無い人ばかりだったように記憶している。
おそらく、そのようなものを扱う業者は限られていて、あったとしても、注文製作となればやはり代金はそれ相応に高くなるだろうし、私のように、ほとんどの場合デザイン料金は取らない(材料費も取らないことがある)ということなどあり得ないだろうから、送料を支払ってもまだ安いことをわかってくれたら、もっとお客は増えるかも知れない。


日曜日の今日も、デザイン画の細かい部分の修正と、最終的なサイズ合せに費やし、さて印刷しようと思ったら、自宅のキャノンのコピー機のディスプレイがバグっていて、リセットしても直らず、拡大コピーができない… 仕方なくコンピューター上で拡大コピー設定をして印刷した。


在庫一掃処分品は予想以上に売れていて、山積みになった段ボール箱は少しずつ捌けて来ている。

在庫処分品ではないが、相変わらず Lucet は売れている。ただ、売れるからと言ってそればかり大量生産することはなく、売れてしまったらその時手元にある板で少しだけ作って出品するようにしているため、材料は Pine, Macrocarpa, Kauri, Ancient Kauri, Rimu, etc. と様々だ。(板自体の金額が高いものは、少しだけ売値も高くなる)




在庫処分品として出品しようと思っていたミニ バード ハウスは、ガラスでできた鳥と一緒に飾ることにした。





また、売ろうかどうしようかと迷ったハート型の飾り物は、今回は売るのを見合わせた。




「ありがとう」ではなく「すみません」

病院に面会に行き、エレベーターが自分の居る階に来るのを待っている時の光景... 到着したエレベーターから降りる人は、必ずお辞儀をしながら降りてくる。 乗り込む際、最後に入ってくる人もまた、お辞儀をしながら入ってくる。「すみません」と言いながらお辞儀をする人が圧倒的に多い。 また、...