26.12.15

父の一周忌

亡くなってからまだ一年経っていないのに、坊さんの都合で一周忌の法要を執り行うこととなったらしい先週末の様子を、日本に居る家族が写真で知らせてくれた。

私は父と同じで仏教というものを全く信じていないので、法要のために日本に帰ることはしなかったが、それを咎める者は我家内には居ない。

父は家の代々の宗教に則って荼毘にふされたが、本人が大嫌いだった坊さんのお経に何の意味もあるはずもなく、また、私にとっても、父が亡くなってからの各種法要などというものに何の意味も価値も無く、式に出席しないことで父に申しわけないという気持ちを抱くこともなく、ただ残った家族が(特に母が)気がすめばいいというだけの『単なる行事』という以外の何ものでもない。

送られて来た仏壇の中の父の写真の両側には、ブルームーン(薄紫の薔薇)が飾られていた。
私達がこちらに移住する前、我家の玄関先に植えてあったブルームーンを実家に移植してきたのだが、それを移植してくれたのは父で、その後の手入れも父がしてくれていた。今年はいっぱい花が咲いたのだそうだ。

仏壇に菊ではなく庭で咲いた薄紫の薔薇を飾る… 私の家族らしい。


こちらに来た年、2003年にフリーマーケットで見つけたたった $5 しかしなかったブルームーンは、今が花の時期で、ベランダで見事に大きな花を咲かせている。

手入れをしているのは私ではなく、しばらく前から同居人Tになった。




Bluemoon、彼の人との想い出がいっぱい詰まった花。

私達の人生の始まりを記念して買った花。



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