今日も下駄箱作りのための材料の鉋がけで一日が終わった。
父から引き継いだ鉋は荒削り用から仕上げ用まで揃っているのだが、買って来た板には荒削り用鉋は必要なく、普通の鉋と、私のお気に入りの仕上げ用鉋を使って削った。
仕上げ用鉋は表面の極薄い部分を削り取るため、もちろん刃はスーパー シャープに研いでおかないと使い物にならない。だが、とりわけ昔の日本の刃物は非常に品質が良く、スタンレーのブレードのように頻繁に研がなくともシャープさを長いこと維持しているので、研ぎの最後に使う研磨剤で磨くだけで充分だと思える時がけっこう多くある。
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鉋がけの合間に、オークションで落札した品が届いたので、簡単に手入れをした。
これらは革製品を作る際に使うツールで、おそらく100年以上前に作られた道具だろうと書かれていた。
100年以上前の道具…
木に割れがあったり、鉄の表面に少々錆が付いていたりしたものの、特に錐などは先が驚くほどシャープで、とてもしっかりした作りだった。
所有しているのが何だか嬉しくなる古い道具たち...。近いうちにこれ専用の小さな道具箱を作ろう。
今日家に届いたものは他にもあった。
こちらは更に小さなサイズのものだ。
日本製の豆鉋 3挺。
その内の2挺は、ボディには『菊一文字』、ブレードには『国秀』と刻印があった。東京製である。
その内の一挺は、前の持ち主が刃を出し過ぎてしまったようで、刃がスタックしてどうにもこうにも出て来なかった。
父から引き継いだ鉋を使っている私は、もちろん刃の出し方は知っているが、叩けど叩けどびくともしない。
何十分も格闘していた甲斐もなく、刃は未だ恐ろしく出っ張ったままだ。
前の持ち主もおそらく刃を外そうと悪戦苦闘したのだろうなと思えるような跡があった。
仕方がないので、夏になるのを待ち、空気が乾燥している状態でもう一度叩いてみようと思っている。(雨の日ばかりのNZの冬は、木製の窓枠やらドアはひどく膨張し、開け閉めが本当に大変になるので、木製品であるこの鉋も、ドアのように乾燥した夏に縮んで、隙間ができてくれるといいなと願うばかりだ)
それでもダメだったら、誰か専門の人に相談してみるしかないな...
父は長い間使わない鉋のブレードと本体の間に、自分の名刺をその大きさに切って挟んでおいていたので、例え錆が付いていても簡単に取り外すことができた。
ブレードを失くすことなく、本体に付けたまま安全に保管する良い方法のように思った。
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