4.8.16

Kumite (組手)その1


最近風雨の強い日が続いたせいで、寒梅の花びらが少々飛んでしまい、みすぼらしい感じになってしまっている。
出始めた新しい葉はまだ開いてはおらず、遠目から見るとトゲのようだなと、雨上がりに横を通り過ぎながら思った。


今日は鋸、鑿、コーピングソー(糸ノコ)、ハンマー、ナイフを使って『組手』の練習をしていた。


私が練習に使う板は、いつも合板の端切れ。(もったいなくて無垢の板を使えない貧乏性)
そして、合板を使う時には父の鋸は使わず、西洋の鋸を使う。
西洋の鋸は自分で簡単に目立てできるが、日本の鋸はまだ目立てをしたことが無いため、完璧に目立てができる自信がまだ無く、合板なんぞを切って歯を鈍らにしたくないというのが大きな理由なのだが、父の使っていた鋸はもちろん交換式(=使い捨て)の物ではないので、その内に日本の鋸の目立てもしなくてはならなくなるだろう。


さて、この組手だが、フィンガージョイントを斜めに組み、編んであるように見えるはずだったが、組んだ部分が太すぎて、どう見ても編み込みには見えない。
合板の重なりが見えてしまっていて、それが邪魔をしているということもあるかも知れないが…

まぁ、これでどのように組んだらいいのかがわかったので、次は無垢の板で組む部分を細かくしてやってみることにしよう。


家族が日本から送ってくれた継手と組手の本はとても役に立つ。だが、それらを見て同じように綺麗に仕上げられるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそうだ。


日本の職人の技術は全くもって見事である。
その素晴らしい技術が、この先も絶えること無く引き継がれて行くことを願うばかりだ。


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