8.9.16

Record Joiners Vise 52 1/2 RD 664709

3日前、念願の Record Bench Vise を幸運にも落札でき、届くのを楽しみにしていたところ、昨日既に玄関先に配達されているのを発見し、あぁ、無事に届いてくれてよかったとホッとした。

梱包は想像していたよりも簡単な、硬めのエアー バブルの入った梱包素材で包まれていただけの状態だったが、しっかりと固定されており、輸送段階でviseが壊れる危険性はほぼ無いだろうと思えた。こんな何十キロにもなる鉄の塊を投げられる人などそうはいないだろうから、落とさない限りダメージを受けるはずはなく、誤って落としたとしたら、持っていた人の足の骨が折れる危険性の方が遥かに大きくなる。然るに、必然的に丁寧に(慎重に)取り扱うことになり、この程度の包装で充分だということになる。

風邪の症状が少々悪化し、昨日も一日中寝たり起きたりしていたのだが、玄関先に届いた荷物をそのまま置いておくことはできず、家の中に入れようと持ち上げると、たまらなく重たく、これ、私の作業台に取り付けて大丈夫かな…と少々心配になったが、出品者に無事届いた旨を知らせないとならないと思い、取りあえず荷物の状態を確認するべく、包装を外した。


驚くことに vice screw はまるで新品同様で、他の部分にも取り立てて言うほどのひどい錆は無く、古いものとは思えないほど良好な状態に見えた。この RD 664709 という番号が付されている vise は、1938年の Record のカタログには載っていたが、1970年半ば頃にはもう製造されなくなっていたと、あるフォーラムに投稿されているのを見たことがある。それが正しければ、最も新しい物でも、製造されてから既に40年以上も経っているということになるが、全く信じられないほどの状態の良さだ。(ある時点で、このvise screw 部分だけ部品交換したのかも知れないとさえ思える)





体調がすぐれないため、まだ実際に使ってみることはできず、見た感じでしかものを言えないが、クイック リリース機能もしっかり連動しているようだし、板を挟む部分に取り付けられた分厚い板もまだ新し目で、がたつきも無く、おそらく何の問題も無く使えるだろうと思う。



見ず知らずの人との個人的な取引となるインターネット オークションでの買い物。
実際に見ていない中古の品物を買うというのは一種の賭けである。特に、載せられている写真がたった1枚、正面から取ったものだけで、「エクセレント コンディション」とだけ書かれていた今回のケースでは、出品者の過去の取引は2件だけということもあり、おそらく入札を思い止まる人がほとんどだったのだろう。多くの人が注目していたのにも関わらず、入札したのは私一人だけだった。
出品者が様々な角度から撮った写真を載せていたとしたら、もっと高額になってしまっていたに違いない。(私にとっては非常に有り難い結果となったが、出品者はあの金額で満足だったのだろうかという思いが頭をよぎった)

過去数ヶ月間に何度かこれと同じような vise を手に入れようと入札を繰り返しながらも、価格が上がり過ぎて断念せざるを得なかった私… 今日届いた物を見たら、過去に、手を加えなくてはならないほどひどく錆の出ていた vise を、今回よりも高い金額で落札していなくてよかったと、心からそう思えた。



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