29.9.16

Ancient Kauri


国内のインターネット オークションで落札した『Ancient Kauri 』のブロックが麻の袋に入って届いた。
これは沼地から掘り起したもので、およそ3860年間埋まっていたものだと書いてあった。

中にはぶ厚い板が幾つも入っていて、まるでお楽しみ袋を開いたかのような感じで、ワクワクしながら袋から取り出した。


写真で見るとけっこうなサイズの切れ端に見えるが、どれもそんなに大きくはなく、写真の一番右上に乗っている細長い板で作れたのは、たった2個の Lucet 。(板厚を半分にして2個作った)


Lucet のサイズは 14cm × 4.7cm 。板の横幅はギリギリの 6cm あるかどうかという程度だったので、その他の板で作れる物はせいぜい宝石箱くらいだろうと想像できる。

これらの板は充分乾かしてあるということだったが、サンドペーパーで削ると、ペーパーの目が瞬く間に詰まってしまうほど樹脂分が多く含まれていて、なかなか作業が進まなかった。



粘り気のある板かと思えば、その一方で、間違って逆目で鉋をかけてしまうと、鉋の刃に引っかかった部分がいとも簡単に塊で裂けてしまい、裂けた部分はボソッとしていた。
その裂け目を見るといかにも脆そうな感じを受けるのだが、製品として出来上がったものは非常に堅牢で、強い力を加えてもびくともせず、手にしっとりと馴染み、温かみのあるソフトな感触なのである。

とても木目が細かく、一度のサンディングで信じられないほどツルツルになり、香りも悪くなく、細工もし易い。
何かを作るのが非常に楽しみになる板だと思った。



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