9.9.16

寒波再び / 木を守り人命を軽んじるような政策への苦言

昨日から気温が下がっているNZ。ここオークランドも強風と気温の低下で凍えるような日々となっているが、昨日南島はもちろんのこと、首都ウェリントンでも雪、雹、強風で数々の被害が出たらしい。

この国で車を運転していると、車道にまで張り出した、民家に隣接する大木の曲がった幹やら無数の枝々を頻繁に目にする。それらを見る度に、私は強風で倒れはしないかと心配になるのだが...

NZでは、自宅の敷地内に植えられている木でさえも、行政府の許可無しに丈をつめたり切り倒したりしてはならないことになっているため、ほとんどの家の傍らに立つ木は大きくなるばかりで、手入れがされているという感じではないのが現状だ。
古い大きな木が荒天で倒れ、下に置いてあった車を押しつぶしたり、道路を塞いだり、倒れた方向が家側で家の一角が崩れてしまったりという被害が毎年のように出ているのに、それでも依然として見るからに危なそうな木に何ら対策を施すことなく、そのような大きな木が植わっている近くに住む住民は、昨日、今日のような荒天になると、怯えて過ごすことになってしまうのだ。

昨夜もクライストチャーチのある地域で大木が倒れ、完全に道を塞いでしまっている様子がビデオに映し出されていた。

このイメージは stuff.co.nz website より抜粋したもの

この木の下敷きになった車があったのかどうかはわからないが、こんな大木が車を運転している時に目の前に倒れてきたらと考えると、恐怖で背筋が凍り付いてしまうのは、私だけではないだろう。
この木がもし反対側に倒れていたとしたら、民家を直撃し、取り返しのつかない事態がその一家を襲っていたかも知れないのだということを、"お役人"はもっともっと深く考えなくてはいけないと、私はこのような報道を見る度に憤りを覚えてしまう。

木を守ることよりも、人々の安全な生活を確保することの方が遥かに大事だろうが...


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