15.9.16

マーキング ゲージ考

今年4月に Veritas Dual Marking Gauge を買ったのだが、シャフト クランプを買うのを忘れていた。
追加で注文しなくちゃと思っている内に、その店のウェブサイトが一新し、シャフト クランプが消えてしまっていたので、ネットで注文できず…

今回ほぞ&ほぞ穴の印付けをする際に、そのマーキング ゲージを使おうと思ったのだが、シャフト クランプが無いと非常に面倒なことがわかり、昨日、仕方なく、そこのウェブサイト上で、「このマーキング ゲージ用のシャフト クランプってまだある?」と質問しておいたところ、すぐにemailで返事をくれ、「あるよ。値段は$○○で、送料は$○○」と書いてあったのだが、代金の振込先を教えてとemailを送ると、「電話してきて。その方が早いから。品物は僕の机の上にもう用意してあるから、すぐに送れるよ」という返事が来た。

この国の人って、一々emailでやり取りするよりも、電話でチャチャッと用事を済ませる方が好きなんだよね… (例外ももちろん居るだろうが)

で、人と話すのがあまり好きではない私は、「はぁ… 電話か… 」と渋々ながら電話する羽目に… 。電話する以外に選択肢が用意されてはいないのだから仕方がない。

電話をかけると、気の良さそうなおじさんが出て(十中八九私よりも若いだろうと思われるが)、emailを送ってくれた本人のようだったので、取りあえず私の名前を言うとすぐにわかってくれ、あたかも旧知の仲の如く非常に明るく、和やかな雰囲気で話が始まった。
そういう雰囲気作りに長けている人って得だなと思いながら、クレジット カードの情報を電話で伝えて、注文終了。
明日の朝には荷物(と言ってもシャフト クランプ一つだけ)が届くはずだよと言うので、ありがとうと言って電話を切った。

電話をかけるのは好きではないが、まぁ簡単といえば簡単だ。


小さな小さなシャフト クランプは予定通り今朝届いた。



これでようやくほぞ穴の印付けに難儀をしないですむようになった。
だが、使ってみると、このマーキング ゲージよりも、昔から有る Mortise Marking Gauge の方が機能的に優れているように感じてしまった。


この写真の下側に付いているネジでほぞ穴の間隔を決め、固定し、ほぞ穴の位置を決めるのは中央に写っているネジを緩めたり締めたりして行うわけだが、ほぞ穴の間隔を最初に固定しておけるというのは非常に使い勝手が良く、ほぞ穴を空ける板の厚みが少々変化しても、ほぞ穴の間隔を変えること無く、板の厚みの中央に穴を空けられるよう微調節することができるようになっている。

ただ、私の持っているこの Mortise Gauge は非常に古いもののようで、長年の使用によって写真中央のネジで押される部分の真鍮のバーが傷んでしまっていて、しっかりネジが締まらない部分ができてしまっている。このネジを少し長いものに交換するか、真鍮のバーを交換するかしないと満足に使えない状態だ。


このまん中の一番大きなネジを緩めたり締めたりするのにドライバーを使わなくてはならないのは少々面倒なので、若干長めの『手で締められるネジ』を購入して取り替えるのが最も楽でいい方法かも知れない。



持っているマーキング ゲージはVeritas も含めて5本になった。
ピンが付いているもの、小さな刃が付いているもの、ほぞ穴用のもの、wheel が付いているもの、そして、(写真には写っていないが)鉛筆が刺してあるものなど、用途に応じてどれも良く使っているのだが、薄い板を切れるほどの鋭い刃の付いた日本の『毛引き』を持っていないので、いつか作ってみたいなと思っている。



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