生まれて初めて中国の伝統的な木工工具を見た。
平鉋の形は日本と同じようなのに、持ち手が付いていて、ブレードは西洋式鉋のように長く(まるでスタンレーのブレードのようだ)、飛び出ている。この鉋の形には、ブレードの中央に穴を空ける必要など無いと思うのだが、なぜこのテのブレードを使っているのだろう? と、疑問に思うと同時に、意表をつかれたのは、西洋式鉋と同じように押して削るようになっていることだった。私にはこの持ち手だけ持って削るのが非常に不安定な感じに見えるのだが(実際に削っているのを見ると、鉋の前方が浮いている)、使ってみたらどうなのだろうか?
墨壺は日本と同じようにして使っていた。竹の先端を平らに鋭く削り、それに墨を付けて墨付けをしていた父や祖父の姿が重なって見えた。
鑿は日本の物とはずいぶん違う感じを受けた。ほぞ穴専用の鑿は無く、エッジをベベルにカットされた鑿も無い。また鑿尻が花のように広がっていて、叩き難くはないのか?と思ってしまった。
bow saw と呼ばれる物は、西洋式の物とほとんど同じようだが、中央に渡した梁は弧を描いている。おそらく使用するにあたっては、何ら変わりはないだろう。
そういえば、普通の鋸を見て無いような気がするな…
色々な発見があって、非常に興味深いビデオだった。
それにしても、柱や梁などに貼付けられた文字の達筆なこと!!!
私は幼少時代書道を習っていたので、この見事に美しく、しかもダイナミックな字を見て、あぁ、こんな風に書けたらいいなぁと、また書道を始めたくなった。
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