同居人Hの日本旅行の際、お土産にと作った鍋敷きが好評で、渡してすぐに使い始めてくれたとのこと。
「鍋敷き、綺麗だねぇ」と、私など足下にも及ばないほど器用な姉が褒めてくれたのは、本当に嬉しかった。
ベンチが完成してからは、ただひたすらAncient Kauri のラフにカットされたブロックと格闘していた。
Ancient Kauri は、間違って逆目で鉋をかけてしまうと、100% の確率で板の角が大きくゴソッと欠けてしまう。シャープに研いだばかりの鉋を使ってもダメだった。
そのため、今回作ったこの鍋敷きの角を丸くするのをどのようにしようかと悩み、最初はサンドペーパーを使うしか無いかなと思っていたのだが、何年か前、木工を始めたばかりの頃だったと思うが、日本に居る長男が送ってくれたホビー用のツールがあったことを思い出し、それだったら多分大丈夫だろうと、試しに使ってみることにした。
いわゆるカード スクレイパーのホビー用だ。
様々な角度で面取りができるようになっているので、最初は上の写真の板の縁に当たっている箇所で削ろうと思ったのだが、要らない板を試しに削ってみたところ、削る際に板に対してツールが正確に直角になっていないと、赤い矢印で示した角の部分で板の表面に傷を付けてしまうことがわかった。
非常に神経を尖らせて、直角を保ち続けながら削らなくてはならないのはこの上なく面倒だということで、板に傷を付ける心配の無い水色の矢印部分で削ることにした。
透かし彫り部分はサンドペーパーでシャープな角を落とし、周囲は上記の面取りツールで整え、Tung Oil の海にポチャンと浸けてから、余分なオイルを吹き飛ばし、乾かしているところである。
少々扱い辛い点はあるものの、この Ancient Kauri はとても美しく、光りの当たり具合で金色にキラキラ光る部分が現れ、鍋の下敷きになるのがかわいそうなほど、非常に趣のある鍋敷きとなった。
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