20.9.15

嫌がられるとわかっていても

彼の人は上にバカが付くほどお人好しだった。
友達にまとまったお金を貸してと言われれば、誓約書無しに利息無しで貸し、自分の事業の設備投資に資金が必要になっても友達には相談せず、高い利息を支払って銀行から借りていた。
何かの保証人になって欲しいと言われれば気軽に名前を貸してしまい、そのおかげで2千万円もの借金を背負わされ、自分が作った借金でもないのに、必死で働き、完済した。

相手が自分を利用していると何故思わなかったのか、私は不思議でならなかった。
お金を借りた友達はなぜ銀行で借りなかったのか考えたことは無かったのだろうか…

保証人に責任をなすり付けて好き放題に暮らし、優雅な生活を送っていた相手に、なぜ家や高級車や、諸々のお金になるだろうものを売って自分で責任を取れと、正論を叩き付けてやらなかったのだろうか…


彼の人のように『お人好し』に生れついた同居人の一人が、最近友達から頼まれてしていることに対して、私は今日苦言を呈した。
嫌がられるのは重々承知の上で、後々同居人に災いが降り掛かる可能性が全く無いとは言いきれないことを伝えなければならないと強く感じたのだ。

私が言わなければ、他に忠告してくれる人はいないのだから。




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