7.9.15

Hybrid (ハイブリッド)


一昨日のブランチに焼いたパン。焼きたてを普通のパン切りナイフで切ろうとすると熱くて(更には外側がカリカリに焼けているので硬くて)切り難いため、ピザ カッターで押し切り。このカッターは使い勝手が良い。



私は西洋の大工道具を使って本格的に木工を始め、後になって父の道具を引き継いだため、道具類は東洋、西洋ごちゃ混ぜで、引いて使ったり押して使ったり、お師匠さんが見たら笑い出すであろう作業の仕方をしている。


上の写真の、父が使っていたこの木製の鉋はまだすこぶる切れ味がよく、2挺とも未だ刃を研ぎ直していない。
一方、先週オークションで落札し、私のものとなったStanley #75 Bull nose rabbet plane は、もちろんこんなにピカピカではなかったが、いつものように正しく使えるように修正し、見違えるほど綺麗になったもので、これまでに落札した中古の道具類の中では最も楽に修正できたとても程度の良い物だったのだが、使ってみたらさほど使い勝手がいいわけでもなく、少々ガッカリだった。



今日は何故か仕事に集中できず、仕方がないので、余っていた無垢の板で、ミニ サービング トレイを作っていた。
サイズは 9cm強 × 16cm強 と思いっきり小さく、何に使うんだろう?と自分で思ってしまったほどだが、鍵置き場にはなりそうなサイズである。
上の写真の右上に写っている細い溝を削るための鉋で、明日残りの3カ所底板をはめる溝を削り、左に写っている底板をはめ込んで角を接着し、簡単に補強を入れたらペイント作業に移ることになる。


これは先日、余っていた合板とマツ材の切れ端を使って作ったMiter Shooting Board で、平らな部分に板を乗せ、斜めに切れている部分に添わせて際鉋を滑らせると、正確に45°の角度を付けて板が削れるようになっている。
サービング トレイの枠の角になる45°の部分は、これを使って苦もなくでき、こんな簡単な作りではあるが、かなり使い勝手の良いジグで作業がはかどった。

前に買ったチープな Toggle Clamp を取り付けてあるが、押さえられる厚み幅が限られているため、あまり使い勝手が良くなく、また、今回のように板幅が狭い場合にはクランプが何の意味も成さないのだが、取りあえず、最も使うであろう1cm厚の板をしっかり押さえられるようにセットしてあるので、そこそこ幅のある板だったらしっかり固定でき、作業がし易くなるはずである。

このようなジグを作れば、感覚で削って行って何度も定規で測り直すという気の遠くなる作業から解放されるが、このようなジグを使うようになると、感覚は必然的に研ぎ澄まされなくなるというマイナス面を忘れてはいけない。

人間、楽をするようになると、本来備わっているはずの機能がどんどん低下して行くものなのだ。

私は、父のようにごく限られた道具類だけで見事な仕事ができるようには、おそらくならないだろう。



0 件のコメント:

コメントを投稿

「ありがとう」ではなく「すみません」

病院に面会に行き、エレベーターが自分の居る階に来るのを待っている時の光景... 到着したエレベーターから降りる人は、必ずお辞儀をしながら降りてくる。 乗り込む際、最後に入ってくる人もまた、お辞儀をしながら入ってくる。「すみません」と言いながらお辞儀をする人が圧倒的に多い。 また、...