3.8.17

大好きな鉋がけの日々

まな板の色合わせは、4 種類の板を規則正しく並べようか、はたまた少々変えようかと少し悩み、規則正しくない方を選んだ。
板の厚みはそれぞれの板で若干違っているが、片面だけ真っ平らにしておき、もう一方の面は接着後に段差を揃えることにした。

木工機械のみを使って作業する人はあまり気にしないのかも知れないが、私は鉋をかけるために板目の方向を揃えておかなければならないので、常に板目を確認し、矢印でしっかり印を付けておくことにしている。(まだチラッと見ただけで板目が即座にわかるほど年期が入っていないのがバレバレだ)



板の配置が決まったら、たっぷりのグルー(Titebond III)で接着し、クランプでこれ以上締められないというほど強く締め上げ、はみ出したグルーは鉋屑で拭き取っておいた。(雲の上のお師匠さんは、湿らせた布等ではみ出したグルーを拭き取ることを勧めてはおらず、他の年期の入った職人同様、鉋屑を使って拭き取る方法を取っている。また私の父も多分同じ方法を取っていただろうと想像できるため、それに倣っているわけだが、鉋屑に含まれる木粉が、極わずかな隙間に入ってパテの役割をすることになると考えると、非常に理に適った廃物利用であると納得できる)

接着面がヌルヌルと滑ってしまって、端をきっちりと合わせるのは至難の業とわかっているので、グルーが乾いてから端を一気に切り落とすことにしたら、クランプで留めるのも時間がかからず、余計な神経も使わず、非常に楽だった。


この状態で丸一日以上置いておき、その後、端を綺麗に断ち揃え、表裏に鉋をかけて真っ平らにし、角を落として、仕上げに植物オイルを塗れば出来上がりだ。

しかし、果たして本当に、このグルーで接着しただけのまな板は長年使い続けられるものなのだろうか? 何年使い続けられるのかを見る為に、片隅に小さく日付を掘っておくとしよう。

其れ其れの板がまな板に適しているかどうかなど、もう全く関係無くなってしまっていることを心の中で苦笑いしつつも、使い心地のすこぶる悪いプラスチックのまな板ともうすぐおサラバできると、出来上がりを楽しみにしている私... 

どんどん理想が低くなってきている 😅


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