6.9.18

Stanley No.4 1/2 Plane, Toothing Plane, Panel Raising Plane, etc...


さて、家中のカビ掃除やら、風邪のおかげでずっと滞っていた、最近購入した中古ツールたちの手入れにようやく取り掛かり始めた。

サンドペーパーも切らしていたため、それも購入。今回は日本の Riken のものを購入してみたのだが、届いたものの片方は、どうみても Riken ではないだろうと思える代物で、返品しようかと一瞬思ったが、面倒なのでそれでよしとした。




また、これまでは車関係の商品を売る店で1枚 $2.00 近いサンドペーパーが約半額になるセールを待って買いに行っていたのだが、ネットで調べたら通常価格がその半額〜1/3 という所があり、初めてオンラインでオーダーを入れたところ、対応は速く、届いた商品はこれまで使っていた物と全く同じ Norton の Dry Paper と、おそらくそれと同等品だろうなと思える Sunmight の Wet & Dry Paper だった。これだったらもう車用品店のセールを待つまでもなく、いつでも注文できる。




手こずっていたのは、Stanley No.4 1/2 の底を真っ平らにする作業で、フラットなガラスの上に #180 & #240 のサンドペーパーを貼り付けてひたすら削っていたのだが、なかなかフラットになってくれず、度々気が萎えて中断しながらの作業となっていた。


ようやく底がほぼ平らになったので、刃を研ぎ直し使ってみると、これまで使っていたNo.4 よりも安定感があって使い易く、予期していなかった"副産物"が手に入ったことをけっこう喜んでいる。(実は、これと一対でオークションに出品されていたもう片方の鉋が欲しかったのだ)



Stanley No.4 1/2 とセットで売られていた Made in Germany の Toothing Plane は、ブレードに Kirschen(サクランボ)のロゴがついていて、予想通りラミネートされた鋼であった。
私はドイツ製の刃物が総じて好きで、少し前にもゾーリンゲンの小ぶりの洋裁バサミを買ったのだが、昔のドイツ製刃物は本当に質が良く、切れ味も長持ちし、研ぎ直して使い続ける楽しみがある。






この鉋は、ベニヤ板を接着する際に接着強度を増すために使うことで知られているが、それ以外にも、通常の鉋では削り難い板目が交差している板を、仕上げ鉋をかける前にこれで均しておけば、逆目でも綺麗に鉋がけができるようになるという、優れものなのだ。
なかなか国内では手に入り難いこのテの鉋を入手できて、非常にラッキーだった。

金物のカンナと違って、木製のものは、使用している間に木が擦り減るため、折に触れて台を修正する必要が出てくるが、鋸の目立てなどと同じで、台直しの仕方を一度覚えてしまえば、修正に時間がかからず、さして苦にはならない。
(日本の使い捨て鋸は便利に思えるだろうが、切れ味が落ちる度に買い替えていたのではお金の無駄だ。一度目立ての仕方を覚えてしまえば、捨てていたお金がどれだけ勿体無かったかがよくわかるだろう)



Panel Raising Plane は、ベルギー製 (Ude Lambert of Liege, Belgium) で、ブレードは Goldenberg (France) 。
オークションで入札する前に、ブレードの品質をインターネットで調べてみると、『とても良い』というコメントが幾つか載せられていた。
とても良いと言っても、どの程度で良しとしているのか、はっきり言ってわからない。
それでも、skew plane を一つ欲しかったため購入することに...





ブレードには目のマークがついていた。
初めて使うフレンチのブレードだが、これもまたラミネートされたブレードで、研いでみると切れ味は想像をはるかに超えて良く、正直驚いた。



出品者が概ねシャープに研いでくれてあったものの、刃が弧を描いていたり、研いである部分が均等でなかったりしたため、もう少し修正が必要だが、恐ろしく切れ味の良い刃だということはよくわかった。


こちらのインターネット オークションで購入した日本の安来鋼でできた電工ナイフは、まだ研ぎが甘いものの、重厚で良く切れる。
私はもちろん電工ナイフとして使う目的で買ったのではないが、ほかの用途でも活躍してくれることだろう。




このように、世界の色々な場所で作られた昔のツールたちを実際に手に取って思うのは、昔の職人は良い仕事をしたということだ。
質の良い昔のツールは何十年経っても使い続けることができる。
"職人" が作るものは、"商売人"が作るものと天と地ほどの差があるのだ。

職人は自分の能力の限りを尽くし、採算を度外視して良いものを作ろうと必死になるが、商売人はいかにして儲けを出すかが最優先課題だということを忘れてはならない。

「こんな古いものにお金をかけるくらいなら、新しいものを買った方がマシだ」と考える人も多いだろう。確かに "大量生産における技術" は進歩しているかもしれない。だが、悲しいかな、それが品質の向上に繋がっているかと問えば、NO と言わざるを得ないだろうと私は思う。

そこいらの安売り店で売られている安価なツールは買うべからず。
正に、『安物買いの銭失い』である。



29.8.18

この冬3度目の風邪

先週の金曜朝から発熱と痰の絡む激しい咳のため寝込んでいた。

39度を越える熱が 3日続き、薬を飲んでようやく37度台に下がり、ホッとしたのもつかの間、またすぐに39度近くまで戻ってしまうというのをその後2日繰り返していたが、6日目にしてようやく平熱に戻り安堵した。

5日間食欲ゼロ。

金曜日には同居人Tがポキ丼を買って来てくれたが、やっとのことで半分食べて、翌日の昼に残りの半分を食べ終わり、その夜にはTがマクドナルドのフィッシュ バーガーを買って来てくれたが、それも半分でギブアップ。
何を食べても苦くてたまらなかった。

バーガーの残りの半分は翌日の夕食時に食べた。

この5日間で食べた物は、他には小さなピタパン1枚と、目玉焼き1つ、ソーセージ1本だけ。
口に入ったものが極端に少ない上に、強い薬を飲み続けて胃を悪くしたのだろう、嘔吐すること数回...

今回は厄介な風邪(多分インフルエンザ)だった。

Tは自身の具合も良くないのに、台所の洗い物もしっかり片付けてくれ、私が洗濯機を回したままでダウンしたら、洗濯物も全て干してくれ、食事の用意もしてくれたりと、よく気を利かせて働いてくれていた。(Hは金曜朝から日曜夜まで不在だったが、月曜日には、仕事から帰って来て、疲れた体で夕食の支度をしてくれた)

本当に有難いことだと感謝すると同時に、段々と年老いて、世話になることが多くなって来たことを心から申し訳なく、また情けなく思い、このまま身体が弱って行ったらお荷物になるだけだよなと、そんなことを考えていたら悔し涙が溢れて来た。
自分の身体なのに、自分の思い通りにならないことに無性に腹が立つようになった。

死ぬ間際まで元気でいなくては、周りがかわいそうな目にあうと、あと何年か、いや、ことに寄ったらあと何十年か、心に言い聞かせて生き続けなければならないのだなと、しみじみと思った。


... と、こんな話を書いていられるということは、峠を越したということで、今日は朝からご飯を炊き、それで卵雑炊を作り、一昨日辺りからだんだん調子が悪くなりだしたTの病人食を作ったりし、病気の間締め切っていた家中の窓を開けて空気を入れ替えたりしていた。


痰のからむ咳はまだなくならないが、もう薬を飲まなくとも大丈夫そうだ。



24.8.18

20年...

今年10月上旬、彼の人が居なくなってから20年目の記念日に、残った家族がここNZで揃うことになった。

20年か...

産まれたばかりの子が成人式を迎えるほどの長い期間をかけて、一体私は何をしてきたのだろうか...

彼の人の声をいまだにはっきりと思い出せるが、あの人の姿は20年前のままだ。
私だけ歳をとり、一昔前だったら立派に "お婆さん" と呼ばれているだろう年齢になってしまった。



昨日の朝、同居人Hのボーイフレンドがオランダ帰省から帰ってきた。早朝4時にオークランド空港に到着したため、全員風邪引きの我が家で1泊し、すっかり風邪をうつされたようだったが、満面の笑顔で今朝8時過ぎに家に戻って行った。
とても素朴で真面目で、腰が低く、非常に可愛い子だった。
(そういえば、彼の人も素朴で可愛い人だったなと心の中で思った)

Hが彼の身長を190cmくらいと言っていたので、「流石にダッチは大きいな」と常々話していたのだが、同居人Tと会った途端、190cm というのが全くもっていいかげんな推測だったことがわかり、T を"世界一長身な国から来たダッチよりも背の高い日本人" と言って皆で大笑いした。

彼はタイル職人である。
帰る前に彼の行った仕事を見せてもらったが、とてもセンスが良く、ただ単にタイルを貼るだけではなく、アクセントにモザイクを入れて「おっ!」と思わず目を見張る空間を作り出していたのには驚いた。単なるタイル工ではない。
付き合っている当人のHは彼の仕事にはあまり興味がないようなのだが、私は"職人"の仕事を見るのが何より好きなので、非常に興味深く、話を聞いているのが本当に楽しかった。

まだまだ聞きたいことがいっぱいある。


私も、誰に見せても恥ずかしくない家具を作らなくてはと、改めて思った日になった。



22.7.18

木製ツールのカビ対策

日本に1ヶ月弱滞在+長引いた家の外壁のペイント作業のせいでしばらくの間アトリエに入ることができず、締め切ったままだったのが災いしたのだろう、棚に並べてあった木製ツールの幾つかにカビが生えてしまっていた。

木製品のカビ取りはアルコールで消毒するというのが一般的なようだが、今後カビを生えにくくするにはどうしたらいいのだろうとネットで調べてはみたものの、こと木製ツールのカビ対策に関してはめぼしい情報は無く、考えた末に、殺菌、抗菌、抗カビ作用等々で特に優れていると言われている Tea Tree Oil を含ませた布で表面を拭いておくという方法を試してみた。
オイルなので木製品に塗っても害は無いだろうと思うが、効果の程はしばらく経ってみないとわからない。



ツールのカビ対策にと買った Tea Tree Oil だが、Melaleuca alternifolia (Australian Tea Tree Oil) と Leptospermum petersonii (Lemon scented tea tree oil) を混ぜたもので、強いレモングラスのような香りがする。あまりに強過ぎて、カビだけではなく逃げて行く人間もいそうだ。

Tea tree oil は、調べてみるとかなり色々な使い方ができるようで、届いて早々に切り傷だの腫物だのに塗ってみたところ、虫刺されとか汗疹の痒みを抑えるのには確かに効果があった。だが、同居人たちには案の定その香りが不評だったため、同じく抗菌作用があるとされているペパーミント オイルと、刃物の錆止めとしてもよく使われているホホバ オイルを追加で(別の業者からだが)買ってしまった。

* 浅い切り傷/かすり傷には、日本のソンバーユ(馬油)の方が効果があるように私は思う。おそらく個人差があるだろうが...

届いたホホバオイルは100% pure cold pressed, unrefined, organic jojoba oil と書かれていたが、日本で販売されているものよりも格段に安く、500ml で NZ$49、日本円にして ¥3,700 程度。無臭で、肌に塗っても全くべとつかず、恐竜のようにシワシワな手の甲に塗ると、シワシワながらしっとりスベスベになった。

これまでは刃物用に作られた椿油を包丁の錆止めとしても使っていたが、100%ピュアな椿油ではなかったので、包丁に使うのは少々違和感があった。(刃物だけに使うのだったら、多分オーガニックである必要は無いのだが、他にも使い道が多くあるだろうと踏んで、少々高いオーガニックのものにしておいた)

ペパーミント オイルは純正アルコールと精製水を加えてスプレー容器に入れ、室内の除菌スプレーとして使うことにした。夏には爽やかだが、冬にはますますキーンと冷たくなる気がする匂いである。(ラベンダー オイルも抗菌作用があるとのことだが、我が家ではラベンダー臭は歓迎されないため、購入御法度)
生乾きのような洗濯物の不快な匂いも取れてくれると嬉しいのだが、果たしてうまく行くだろうか?


連日の漂白剤の臭いで口の中が苦くなるのを覚えた私は、できるだけ化学薬品を使わないようにと心がけるようになったわけだが、特にアロマ好きというわけではなかったので、その筋の知識はほとんど無く、また、美容に関心があるわけでもなく、それでツールの手入れなんぞしているのである。


何はともあれ、これらの天然の産物だけでカビ退治ができれば万々歳だなと、期待を込めて散財した次第だ。


15.7.18

雨ばかりの冬...カビ取りは完全防備で

毎日々よく雨が降ること...

おかげで壁と天井の境目の角にまたカビが生え始めた。

昨年から使っているカビ取り剤 30 seconds mould off は確かによくカビが取れはするが、要するに漂白剤なので、スプレーで飛び散った細かい液が衣服に付着すると、その箇所の色が抜け落ち、ほとんどの場合真っ白ではなく濃い肌色のような、薄茶色のような色になってしまい、お出かけ着としては使えないシロモノになってしまう。



幸いなことに、歳をとってかなり体型が変化してしまった私は、家着にしかならない言わば作業服を沢山持ち合わせているため、部分的に脱色してしまった服は躊躇することなく捨てられるようにもなり、タンスのお掃除にもなっているのであるが、細かい霧状の液体を吹くということは、鼻や口から吸い込む危険性が大であることも忘れてはならない。


余談ではあるが、かつて、日本の小中学校の給食を作っている業者の見学会で、洗浄中の大量のキャベツの千切りの隣を通過した際に、霧のような水しぶきを若干浴びた父兄が、見学会を終えた後、服に脱色と判断できる斑点が無数に付いていることに驚き、食べ物に漂白剤をかけているのかと、非常に憤りを感じたことを話してくれたことがあった。

給食センターは清潔であるのは当然要求されることではあるが、食べ物そのものに漂白剤を使用するとは以ての外だ。いったい何を考えているのだと普通の人なら思うだろうに、そこで働く人々には異様に映らないというのはどうしたわけなんだろうか。甚だ疑問である。


今回の天井付近のカビ取りは、背の高い脚立を買って来たため、昨年よりも遥かに楽だったが、カビ取りのために NZ$159(¥12,000 強)の出費というのは結構痛かった。


出費は痛かったが、この Rhino Double Sided Ladder は品質的には問題無さそうで、非常に安定していて、ストッパーの動きもたいへんスムーズなため、長く使うことを思えば、買って損はないものだろう。
(高所で作業することには危険が伴うため、安物は断じて買うべきではないと私は思っている)


と、そんなわけで、ここ数日は家の掃除に専念していて、棚作りは中断...

数日前には父から譲り受けた鉋の台を直し、この春日本から買って来たシャプトンの(私にとっては超高級な)砥石修正器「なおる」を使って天然砥石を平らに均してから鉋刃を研ぎ直し、この寒い中汗をかきながら一心不乱に鉋がけをしていたが、木工の作業をしている時の集中力と、掃除をしている時の集中力の違いは歴然だ。


私は、掃除も料理も得意分野ではないように生まれついているとしか思えない。




3.7.18

色鉛筆までeBayで買う時代

濃い色の板に印を付ける際にあったら便利だなと思い、白鉛筆を買いに出かけたのだが、大手の文房具店には、色鉛筆セットはあれどもバラ売りの色鉛筆は無く、お高いアート用品専門店には行く気にもなれず、仕方なく家に帰り eBay で検索...

10本で約 ¥370 ほどの、洋裁にも使え、木工にも使えると説明書きのあった白色のみの色鉛筆を注文した。
洋裁に使えるということは、硬すぎない芯であるはずだと予想しているのだが、届いてみないとわからない。

日本の文房具店にはまだバラ売りの色鉛筆が存在しているのだろうか?多分あるだろうな... 100均でも売っていそうだ... などと、いつも日本と比べてしまう私とは違い、ほとんどの物をインターネットで購入するのが当たり前になってしまっている同居人たちは、リテイルショップで買い物をすることなどハナから考えておらず、すぐに手に入らないことにもさしてストレスを感じなくなったように見える。

直ぐには要らないけれども、いずれ必要になるだろうものを注文しておく。それも余分に... 然るに、長い期間物は溜まったまま...
当面の間たった1本だけあれば事足りる白鉛筆の、残りの9本全部を使い切るのはいったい何年後だろうか?


本当に "良い世の中" になっているのかな?と首をかしげることの多い自分は、日本に住む姉よりももっと時代に取り残されている感があるなと、今日、誕生日を迎えた姉と Line でチャットしていて思った。



1.7.18

病み上がりの洋裁

この冬二度目の風邪を引いたが、この前ほどひどくなく、喉の痛みと節々のだるさが3日ほど続いた後は嘘のようにスッキリ治った。薬も飲まずに回復したのは幸いだったが、時々右耳だけ耳鳴りがするようになっている。その内に気にならなくなってくれればいいなとただ願うのみだ。


身体が本調子ではなく、アトリエに降りて行く気にならなかった時には、ベッドルームの一角に設えたソーイングスペースで作業をしていた。少し前に買った安い厚手の "ズボン"(フランス語?こちらではtrousers と言い、アメリカでは pants と言う)2本の裾上げをする必要があったからだ。

ニット用ミシン糸は遥か昔に日本で買ったものしか無かったが、まだ丈夫そうだったのでそれで良しとした。


買ったズボンはどちらも伸縮素材で、職業用直線ミシンと年代物の3本糸のロックミシンでビロビロに伸ばすことなく縫えるだろうかとかなり心配だったが、抑え金をプラスチック製の物に替え、抑え金の圧を通常よりも弱くしただけで問題なく縫えたため、(*裾を自分に合った長さ+上げ代(縫い代)の位置でカットしたら、捨てる方の布で試し縫いするべし)、最終手段として用意した伸び止めテープを使うには及ばなかった。




針先が若干シャープさを欠いているように感じたため、今回針は新品に交換し、ミシン油もさしておいた。上糸と下糸の糸調子は、針や機械の状態によって大きく変わるのだ。

* 油をさす箇所は取扱説明書に書かれているが、ほとんどのミシンは機械を開けてみることなく油をさすことができるようになっているはずだ。

安いズボンを買ってきても、誰かに丈を詰めるのを頼まなければならないというのは厄介だろうなと、想像しながら縫っていた。頼む手間も、時間も、更には代金もかかることになる。(頼んだ業者が下手くそだったら超ガッカリだし...)

まだ小学生の頃から縫い物をする習慣が身についていてよかったと、心からそう思った。




29.6.18

野菜に例えると...

昨日まで、自分を野菜に例えたことはなかった。

同居人Hはキュウリ、Tはトマト(だとHは言う)、"西早稲田の君"はゴボウ(?)、彼の人はスイカ、そして私はネギらしい。

なぜネギなのかを同居人たちが話していた。
生命力/再生力が半端なく強いというのが最も大きな理由らしいが、私ってそんなに強く映っているんだなと苦笑いしてしまった。

ネギは薬味となることがほとんどで、単独で食べることは滅多に無いのだが、生姜と同様存在感はかなり強く、クセも強い。

あぁ、言えてるかもな... と、ベランダで再生を繰り返す(スーパーで買ったネギの根っこから成長した)ネギを見ると、何だか健気に見えて思わず微笑んでしまった。


単独で檜舞台に立つことよりも、誰かを引き立てる役割を担う方が性に合っているのに、存在感だけは強く、おそらく影響力も強いと言われる私は、やはり『ネギ』なのだろうなと、やけに納得してしまった一日であった。


20.6.18

NZの潮干狩り、寒梅、そして日本の marking gauge

NZでの潮干狩りは、獲ってもいい数量が決まっている。決まっているのだが、地域によってかなりの差があるようで、オークランド(から北)では一人一日50個までとなっているTuatua は、先週末同居人Hの訪れていたタウランガでは3倍の150個まで獲ることができるらしく、日曜の夜、Hが美味しい Tuatua をお土産に持ち帰ってくれた。



*  NZにおける地域ごとの漁獲規制については Fishing Rules に事細かく示されているので、 事前にチェックしておかなければならない。チェックせずに大量に、或いは規格外のサイズのものを獲り持ち帰ろうとしたのを監視員に見つかった場合、高額な罰金を科されることになるようだが、ほとんど制限の無い国から来たばかりの移民、或いは旅行客などは、おそらく規制があることなど想像だにしておらず、「調べる」こと自体頭に浮かばないだろうというのは十分考えられることだ。
全ての立ち入り可能なビーチに明瞭に但し書きされた看板が設置されているのならいざ知らず、知らずに潮干狩りを楽しんで何百ドルという罰金を科されたのではたまったものではないなと、私などは思ってしまうが、その辺はどのような対処がなされているのだろうか?


さて、この Tuatua だが、アサリに比べてサイズが遥かに大きく、味も比べののにならないほど美味しいが、砂を吐かせるのにかなり時間がかかる。
塩水に浸け丸々一晩おいて、ほぼ砂を吐いたという感じだ。(若干残っていた)
私は通常揚げ物用の網の付いたバット(トレイ)を使い、貝が吐いた砂を再度吸い込まないようにしているが、多くは並べられないので、150個も獲って来てしまうと容れ物を探さなくてはならなくなる。平たく大きなコンテナのようなものを買って来ておいたほうがいいかもしれないが、そう頻繁に潮干狩りに行くものでも無し、はてさて、買っておくべきかどうか悩むところである。



Hの希望で夕食はボンゴレ ビアンコ。
やたらと貝が大きいため、"貝だらけパスタ" に見えるが、貝は13個ほど...  ちょうど良い量かな...




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裏庭には寒梅が咲き始めた。


例年は7月に入ってから咲き始める寒梅だが、もう咲いているということは、今年は寒くなるのが早いということなのだろうか?


アトリエに降りて行き、ベンチバイスに革を取り付けた。
これまで板と板の間に作業する物(主に板)を挟んで固定していたのだが、かなりきつく締めないと作業途中にずれてしまい、きつく締めすぎると今度は緩める時に大変になるという、老体には嬉しくない状況だったため、雲の上のお師匠さんがしているように、革を付けなくてはとずっと考えていたのである。
革は挟む部分の外側に留め付け、革を外側に垂らせば革無しでも使えるようにしておいた。



革の威力はかなりなもので、きつく締め上げなくとも全く滑らなくなった。

日本から買って帰った毛引き(マーキング ゲージ)は松井精密工業のもので、日本の経験を積んだ家具職人推奨のもの。



これまで西洋の、ピンやら、ごく薄いカッターやら、ホイールが付いたマーキング ゲージを使って来たが、どれも私にはイマイチの使い心地で、特にピンの付いたものは板をガリガリ削る感が拭えず、記した線に沿って鑿で慎重に削ったとしてもおよそシャープとは言い難い仕上がりになるような "気分" になってしまうのだ。実際にはそんなに気にすることはないのかもしれないが、そのダル(dull)な感覚というのは、作業をする上で邪魔になりはしても、益にはならないだろう。

また、西洋のマーキング ゲージは印を付けたい板に添わせるのに安定しない作りのものがほとんどで、板に添わせたつもりで線を引いていても、板の繊維に逆らえず微妙にズレてしまっていたということが幾度もあった。

その点、この日本の毛引きはよく考えて作られている。
板に当たる面は広く、また、柄は人差し指と中指の間に挟んで持つのに適した厚みとなっており、手全体を使って毛引き本体を包み込むことによって、ぐらつきが抑えられる仕組みになっている。
試しに側にある携帯電話やら本を片手で持ってみるとよくわかる。(重量のある本を持ってみると更によくわかる)
指だけを使って手に取った物を支えた場合と、物を包み込むように掌に当てて持ち、5本の指それぞれの機能を全て使って支えた場合とでは安定度が明らかに違うことは、誰でもわかることだろう。
そう、日本の毛引きを使った場合、印を付けている時にズレる可能性がほとんどなくなるのだ。

刃は流石に日本の刃物だけあって恐ろしくシャープで、なまくらになったらもちろん研ぎ直せる。だが、半永久的に使い続けられるわけではなく、直角に折れ曲がった部分が極端に短くなってしまったら新しい刃と交換しなければならない。交換したくなったときに果たして寸分違わぬものが手に入るかどうかは甚だ疑問である。

... と考えていくと、後々のことを考慮に入れた場合、このような鎌毛引きではなく、割り毛引きと呼ばれているもののように、柄に直接ブレードが刺さっているものの方がいいようにも思えるが、それだと同時に二重線を引くことができないというマイナス要素が付いてくる。ほぞ穴を掘る際の印付けに関しては、この2枚刄が非常に便利なのである。


さて、講釈はこれくらいにして...

例によって安い Pine(マツ材)を買って来たので、自分用の棚作りに取りかかるとしよう。




日本に荷物を送る準備

YouTube で犬のコートの製図を教えてくれているのを見つけ、早速製図し、まずは試作品を作り、その後超個性的な生地を使って本番に臨んだ。 製図はいたって簡単だったが、最初に使用した布は手持ちのやや厚手のフリースだったため(緑色の布は、以前作ったもののほとんど着用しなかった自分用...