29.1.16

The Best Flush Trim Saw Ever


木工を始めたばかりの頃、手当り次第に木工関係のサイトを見ては、様々な技術を学んでいたのだが、ある日本人のHPに、埋め込んだ木釘の出っ張りをカットするための手作り工具が出ていて、お〜これは使い易そうだと早速作ってしまったのがこれ。

ブレードはわざわざこのようにカットしたのではなく、たまたま日本からこちらに遊びに来ることになっていた家族に頼んで、ホームセンターのような所で手頃な大きさの鋸の替刃を買って来てもらった物(そのまま)で、上記のHPの説明通りに、削り取る面に接する方の歯のアサリを取り、その辺りに転がっていた木片(多分薪用の板切れだった気がする)を持ち易い形にし、ただ単に替刃をエポキシ グルーで接着しただけ。

形を工夫するでもなく、色を塗るでもなく、良い板を使うでもなく、ただ使い易ければいいだけという、味も素っ気もないものだが、これは実に使い易い、かなりな優れものである。


もちろん、鋸でカットしただけでは極わずかな出っ張りが残るため、シャープに研いだ鑿や鉋で段差を削り取って綺麗にしなくてはならない。
サンドペーパーやサンダーを使って平らに均すこともできるが、私は通常鑿を使って平らにしている。





さて、最近オークションで落札した鉋の内の一挺が届いたので、上記の作業をする合間に、底を平らにし、ブレードを研ぎ直し(刃こぼれがあったため、それを綺麗さっぱり失くすのにけっこうな時間を要した)、使ってみると、かなり使い勝手が良く、大当たりな買い物だった。
削る幅を固定するためのフェンスと、削る深さを固定するストッパーはこの鉋に無くてはならないもので、それらが付属していなかったらこれを買う意味が無いと思えるほど重要だと思えた。


私はツールコレクターではないので、使うために色々な道具を買っている。
使い辛かったら直してしまうし、貼ってあるロゴが外れようが、傷になろうが、一向に構わない。
ツールは飾っておくためにではなく使うために作られたのだ。使える限り使い、もうこれ以上使えないという状態になったら、よく働いてくれたことに感謝し、役目を終えた輝かしいツールを、もしかしたら記念に飾っておくようになるかも知れないが、それはまだまだ先の話だ。

この、いまだにステッカーが貼り付いたままの鉋は、たいして使われもせずお蔵入りになっていた物か、はたまたヴィンテージ ツール マーケットを彷徨い続けていた物かどうかわからないが、これからしばらくは私のアトリエで大いに活躍してくれるに違いない。



0 件のコメント:

コメントを投稿

「ありがとう」ではなく「すみません」

病院に面会に行き、エレベーターが自分の居る階に来るのを待っている時の光景... 到着したエレベーターから降りる人は、必ずお辞儀をしながら降りてくる。 乗り込む際、最後に入ってくる人もまた、お辞儀をしながら入ってくる。「すみません」と言いながらお辞儀をする人が圧倒的に多い。 また、...