8.1.17

要 マスク


沢山買っておいた端切れの板で、売るための鍋敷き作りを始めた。
今日も使ったのは Macrocarpa だ。


この板から出る粉は細かく、マスクを着用していないと、カットし始めた途端に咳き込んでしまうほどひどく粉が舞う。

スクロールソーの下に粉を受けるボックスを作って付けてあるのだが、ボックスの縁にも粉がけっこう積もっていた。まぁ、ボックスが無かったら足下にこの全ての粉が落ちているわけで、それを考えたらまだマシだろうとは思うが、アトリエの中はこの細かいダストで覆われるわけで、身体に良く無さそうだなとやはり思ってしまう。
しかも、私はこの Macrocarpa の木の香りがあまり好きではない。



カットし終えるとサンディング… 
毎回同じことの繰り返しなわけだが、デザインが違うので救われている。だが、デザインが違うということは、デザインする時間も余分にかかっているわけで、どのみち一つ々手で作ることになるとは言え、決して効率が良い商売の仕方ではない。




今回は恐る恐る Tung Oil の海に浸し、エアー ブロー ガンで透かし彫り部分の余分なオイルを吹き飛ばす方法を取った。表面のオイルは丁寧に拭き取っておいたが、透かし彫り部分まで拭き取ることはしなかったので、まだらな油染みが出て来ないかどうか、しばらく様子をみてみないとならない。

木工を始めたばかりの頃は、この透かし彫り部分全てを、竹串やら割り箸を薄く削いだものにサンドペーパーを巻き付けて、コツコツ磨いていた。そして、オイルもペイントも、細いペイントブラシを使って塗っていたのだが、そんな気が遠くなるような作業をしても、仕事に見合った金額で売れるはずはなく、購買者が手に入れられる『手頃な価格』にすれば、時給 3ドルにも満たなくなってしまうのだ。
しかも、何日もかけて綺麗に仕上げても、買った人が膨大な時間をかけたものとそうでないものとの区別を付けられるかというと、甚だ疑問なのである。



透かし彫り部分には極力手を加えず、尚かつ綺麗に見え、そして何よりも、安価で提供できるようにするにはどうしたらいいのか、そんなことばかり考えて暮らしている。







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