アメリカの業者に注文を入れておいたスクロールソーのブレードが届いた。
間違いなくしっかりと仕分けされて入っていた。
今日はPacific Kauri の鉋がけをしていたのだが、私の作業台は木工用に作ったわけではないので、板をとめておくストッパーを付けられず、苦肉の策で作った、板を固定する簡単な治具を使ったのだが、これがけっこう使えて、今のところ不便はない。
西洋式の鉋を使う場合は、ストッパーになる板を、鉋をかける板の向こう側にし、
日本の鉋を使用する場合は、手前にストッパーを固定する。(西洋式、日本式のどちらか一方の鉋しか使わない場合は、ベンチ バイスに挟む板はこんなに長くする必要は無く、ストッパーをどちから片方に寄せて付ければいいのだが、私の場合は両方使うため、挟む板の中央にストッパーを取り付ける必要があった)
長めの板の鉋がけをする際に、しっかりバイスで固定できるようにと考えて、ベンチ バイスに挟む部分はある程度長くしておいた。
もちろん、厚い板であれば、直接ベンチ バイスに挟んで鉋がけできるのだが、私はベンチ バイスに挟んで広い面を鉋がけするのは感覚的に好きではない。
私の感覚の問題なのだが、ベンチ バイスに挟んで鉋がけをすると狂いが生じ易くなり、削っても削っても平面にならず、延々と鉋がけをし続ける羽目になってしまうのだ。おそらく、私は鉋がけをする板そのものだけを見ているのではなく、板の周囲の状況と一体化して見ているのだろうと思う。
感覚というのは人それぞれ違うので、例え雲の上のお師匠さんが推奨する方法でも、倣えないこともあるのだ。
鉋をかけたばかりの Pacific Kauri は、様々な色が混じり、キラキラと光り輝いていて、とても綺麗だ。
スクロールソーでカットしてしまうと、この美しさを見ることができなくなってしまうので、本当は板を透かし彫りせず、そのまま鍋敷きとして売りたいのだが、板切れ一枚では買ってくれる人は多分いないだろうし、金額も極わずかなものになってしまうだろうな…などと、そんなことをしばし考えてしまった。
鉋で削った板と、同じ板の端切れを#240のサンドペーパーで磨いたものとを並べてみると、違いは一目瞭然である。(↑)
スクロールソーでカットした部分のガサガサを綺麗にするために、私はサンドペーパーを使っているので、光り輝く表面は部分的に消えてしまうことになる。
こんなに綺麗な板なのにもったいないなと思いつつ、スクロールソーで模様を切り出した。
透かし彫り部分を極少なくした鍋敷きと、周囲を多めに残した鍋敷きの2種類をカットし終えたところで、今日の作業は終了。
明日周囲の飾り彫りを施せば、少しは綺麗に見えるようになるだろう。
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