17.6.24

WAHL ヘアー クリッパー

肉はオンラインで肉屋に、野菜はオンラインで八百屋に注文するようになった昨今、出かけるのは、スーパーマーケットでコーヒーの粉が安売りになった時と、出品している商品が売れた時(郵便局に 出しに行く)、あとは数ヶ月に一回の割でコスコに買い物に行く時ぐらいなものだ。

歩いて 10 分もかからない場所にある美容院に行くのも、もう面倒臭い。

コロナでロックダウンの際には、YouTube で美容師のセルフカットの動画を観て、見様見真似で自分で切っていたが、T や H からも「普通じゃん」と言われるくらいにはなっていて、尚且つ髪を切るのが結構面白かったことを思い出し、もう歳も歳だし、綺麗に着飾って出かける機会も無いんだから普通に見えればいいやと、本腰を入れて髪のカットの仕方を YouTube で勉強している真っ最中である。
自宅でできれば、長くなり過ぎて鬱陶しいと感じる前にいつでもカットできる。

ついでに、自分の髪を切るだけでなく、同居人 T の髪も切れるかも知れないと、メンズ ヘアー カットの動画をいくつか見たら、こちらの方が面白そうで、ついついヘアー クリッパー(バリカン)が欲しくなってしまい注文...  まだまだ物欲は無くなっていない。

何人かの、非常に丁寧に説明してくれているバーバーの動画を見て、使っているクリッパーのメーカーを調べ、NZ 国内で売っているかどうかを探したが、どれも NZ$240 を裕に超える(日本円にして ¥25,000 以上の)ものばかり... 近場ではアマゾン AU で買うのが最も安かったが、送料無料でも税金はかかり、やはり $200 越え。
仕方なく、本当に届くかどうかも、本物かどうかさえも定かでない、中国の大手通販サイト A に注文することとなった。送料は無料。税金は ¥888 もかかったが、それでも日本円にして総額 ¥6,808という安さだ。本物だとうたっているのだから、万が一紛いものが届いたら、当然のことながら苦情申し立てをして、損失は出ないはず...
販売者が注文が入って直ぐに発送してくれたのにも関わらず、荷物が到着した departure transport hub では 4 日間も動きがなかったが、飛行機に乗せられた荷物はその後スムーズに処理され、
そして、届いたのがこちら...


本当かどうか少々疑わしいが、ある YouTuber によると、フェイクなクリッパーは cordless という字が白で、バッテリーチャージャーの WAHL という字がコードに近い側に印刷されているということだったので、これは本物ということになるはずだが、箱の色はフェイクと言われた方で、何を信じて良いのやら... (多分、この YouTuber の情報は正確ではないように思う)
まぁ、ちゃんと動くようなので、このまま使って問題無いだろう。


道具さえ揃えばそんなに難しいことではないだろうと、少しはマシなハサミ(スキバサミも含めて)と、切った髪をキャッチし下に落ちないようになっているケープも、別の中国の通販サイトに注文し、そちらは既に届いている。

クリッパーを含めた全ての費用を合わせても、美容院代 1 回分そこそこに違いない。
手元がおぼつかなくなる歳まで T と自分のヘアー カットができれば御の字だ。


通販サイトでは購入しなかった後頭部を映すための鏡は、Kmart で適度なサイズ且つ $10 以下の安い物を見つけた。
オークランド市内の全ての店舗に在庫が無く、クリック&コレクトの選択肢しかなかったので、実物を見ないで注文せざるを得なかったが、品質の評価は概ね良く、ウニョウニョもしておらず、多分自分で作るよりも安く上がった。
わざわざショッピング センター内の Kmart まで出向いたのに、他に買う物もなく、鏡だけピックアップしてお終い。最近リテイル ショップで買うことが本当に少なくなった。

さて、待ちに待ったヘア カットをする時が来た。
まずは、最も失敗が少なく済むだろうミディアム ロングあたりで試してみるとしよう。




16.6.24

Hobson Bay Walkway その1

T と一緒に遊歩道に歩きに行くことにし、最初に行ったのは、車で少し走った所にある Hobson Bay Walkway.

この看板のある場所はひどい急坂で、帰りはこの坂を登らなくてはならないのかと、のっけから意気消沈した。


入江の景色は綺麗で、散歩やらジョギングしている人もちらほら見えた。(写真には写ってはいないが)

 





向かって左手には美しい景色が広がり、右手には様々な種類の木が生えていた。


遊歩道を進んで行くと、右手にもマングローブが押し寄せてきてしまっているのが目に入ってきた。


初めて見たマングローブの実...


彼方此方に倒木も見られ、少々荒れた佇まいとなってしまっているのが残念だった。


先に進むに従って、辺り一面マングローブの森となってしまっていて、海面が僅かに見えるだけ... T も私も、マングローブの繁殖力の凄さに圧倒されて帰って来た。







15.6.24

Small Business

 NZ 国内で手作り品を売るサイトがあることを知り、販売を始めてから数ヶ月が経った。

ショップ名を変えての販売で、知名度ゼロからの出発だったが、それでも興味を持って見てくれる人は少なからずいて、(売るのにも買うのにもメンバー登録をしなければならい)そのサイトで私の作品を購入してくれたのは、これまでのところ、そこでの購入が初めてという人ばかりだったのは興味深いところだ。

有難いことに評価はとても良く、喜んでもらえているようで、嬉しい限りである。

あまり日本人らしくないと言われることの多い私だが、物作りにおいては明らかに日本人で、見えない所にも気を使い、『質の良さ』にこだわって作っている。
そして、作品が輸送中にダメージを受けることの無いよう、細心の注意を払って梱包しているのを、受け取る側もよくわかってくれているようで、以前には「この人だったら生卵でさえも無傷で届けられるよ」と、クスッと笑えるフィードバックをくれた人もあった。
数日前には、Rapid delivery and something fragile was packaged phenomenally well. と、作品そのものよりも梱包の仕方に感銘を受けたらしいフィードバックをもらい、苦笑い。


梱包一つとっても、その人の人柄というのが伝わるものだと、私は思っている。
こちらにとっては時間をかけて作った物で、受け取る側にとっては貴重なお金を払って受け取る物だ。しかし、それらを微塵も考えることなく粗末に扱う運送業者は、悲しいかな少なからずいるのが現状...

9 段しかない階段を上るのが面倒で、下から思いっきり荷物を投げつけて来るクーリエのドライバーは、投げたら荷物がダメージを受けるかもしれないとか、歩道を歩く人や通行する車から丸見えで、盗まれる心配があるかも知れないなど、何も考えることなく、ただそこまで持って行けばいいんだろうと、気遣いの欠片も見えやしない。

最悪そういうクーリエ ドライバーに当たってしまった時のために、投げられてもまず壊れないだろう梱包をするというのは、売る側の責務である。
そして、トラッキング有りの場合はトラッキングナンバーを知らせることは当然のことながら、トラッキング無しの送料を選んだ購入者には、送った日と予想配達日を予め知らせておくことも、盗難に遭わないよう注意を喚起するという点で重要であるだろう。

最悪の事態を想定する能力があるかどうか... 特に、私たちのような Small Business を細々と営んでいる者にとっては、損失を最小限にとどめ、信用を確立するために、欠くことの出来ない重要資質であるように思える。


ちなみに、ここ数年この地域を担当している NZ Post のクーリエの配達員は中国人と思われる人で、荷物を投げるなどということはこれまで一度も無く、いつも玄関ドアの前の、人目につかない場所にそっと置き、ドアを 2 回ほどノックして帰って行く。
我が家の住所が書かれていたものの、宛名が西洋人の名前だった時には、毎度の配達で住人が日本人であることを(名前から)承知していた彼は、その荷物を本当に置いていっていいものかどうかを確かめるためにドアベルを鳴らし、直接対面して、住所が間違っていることを確認して持ち帰ったのだ。
一生懸命にいい仕事をしようとしている人は、しっかりと住所と名前を確認しながら配達をしてもいるのだなと感心したものだ。

やる気の無さが一目瞭然な配達員が少なからずいるこの業界において、一際光る存在である。




4.6.24

ピックアップ問題

 販売サイトに出品している商品を購入したい気持ちがあるが、送料は支払いたくないと考える人から、ピックアップできるかどうかの問い合わせがあった。(ピックアップのオプションは無いと明記されているのにも関わらず)

メッセージをくれた人はそのサイトのメンバー登録はしているものの、以前に購入履歴は無く、また何かを販売していたという履歴も無いようだったので、安全かどうかを測る術は皆無。だが、もし信用できる人だったら... と、ピックアップ場所を家の近くのライブラリーにでもしようかと考えもしたが、本当に相手が指定してきた時間に来るかどうか定かではなく、長い時間、別にすることもない場所で待たされるのも嬉しくはない...   また、夜しかピックアップに来れないとなったら、選択肢は自宅しかない。

一昔前の比較的安全そうだった頃にはピックアップを受け入れていた私だが、コロナ後、更に不景気かつ不安定な世の中になってしまって、犯罪は増え続けるばかり... そんな現状故に、どこの誰とも知れない人が家に来ることはやはり好ましくはないだろうと、考えに考えて、やむなく申し入れを断ることにした。

*ピックアップの場合、購入する側は自分の住所を知らせることもなく、受け取りに行くだけだ。ピックアップの前に銀行振込等で支払いを済ませたいと申し出ている相手ならまだ信用もできるだろうが、現金で支払いたいという場合は、更に注意が必要だろう。



つい先頃、その販売サイト上で受信した別のメッセージは、販売サイト側で scam と判断したようで、受信した翌日、サイトの管理者が削除した旨を知らせてきた。たまたま受信したのが深夜だったため、受信直後に返信することはなかったが、削除前にそのメッセージに返信していなくてよかったと、胸を撫で下ろしたことがあった。そんな経験があるため、メッセージをくれた人に対して直ぐに返信するのを控えざるを得なく、ややもすると "不誠実" と受け取られかねないのだが、致し方のないことだと考えるしかない。


売り上げよりも身の安全...
失ったかも知れないのは、たった数十ドルだけだ。




28.5.24

初 WISE での送金

少し前から観出したある YouTube チャンネルで WISE のことを詳しく説明してくれていた。

口座開設から送金、着金までの流れがよくわかり、その YouTuber のみならず、多くの人が利用していることを知って、危険性はまずないだろうと思うに至った。

よりによって、為替レートのすこぶる悪い日に当たってしまったが、緊急に送金を実行。
何より嬉しいのは、為替レートの公示価格に上乗せが無く、取扱手数料も非常に良心的だという点だったが、加えて、着金の際に受け取り銀行側が手数料 $15.00 をチャージしておらず、更にお得感が増した結果となった。

ワイズの口座にお金を振り込んだのが午前 11:30 頃。銀行間で処理された時間がその都度確認でき、最終的に NZ の自分の銀行口座に着金したのがその日の 14:59 という、予想を遥かに超えた速さで、無事全ての手続きが完了した。

これからは、誰の手も煩わせることなく、自分で簡単に送金手続きが取れる。
WISE を取り上げてくれた YouuTuber に心から感謝するのみである。


26.5.24

従姉妹の死

 今年 3 月、亡き父の誕生日に、九州に住んでいた父方の叔父(父の一番下の弟)が食道癌で亡くなったと知らせを受けた。叔父は母よりも 10 歳年下で、急の知らせに母が一番驚いた様子だった。

叔父は貧しい家に産まれたものの、頭脳明晰で、奨学金を受け東北大学工学部に入学。そして主席で卒業したとのこと。その後は新日本製鉄に入社し、必死で語学を学び、様々な国に単身で技術提携に行っていた時期もあった。
日本に帰って来ると、次は工場長の職が待っていて、エリートコースにしっかり乗ったかのような人生を歩んでいたが、退職後は、難病に冒され植物状態となってしまった妻の世話を、文句も言わず 15 年に渡り一人で行い、妻が亡くなって数年後に、自分自身の命も尽きてしまったのだ。

叔父がどれだけ勉強家であったかは、使っていた英語の辞書を見るだけでよくわかった。
その、表紙がボロボロになった辞書の全てのページ、全ての単語に赤線が引かれ、確かに覚えた単語は塗り潰されていたのだ。貧しかったが故に、一冊の辞書はとても貴重で、その辞書を何度も何度も繰り返し勉強することしかできなかったのだろう。

私なんぞは、そこまでの根性も勉強に対する情熱も無く、持っている辞書は売りに出せるほど綺麗なままだ。


そんな叔父の最期から 2 ヶ月半が経ち、今度は私と同い年の従姉妹が、(奇しくも私の誕生日当日に)大動脈解離で亡くなったと、母から LINE を通して知らせが入った。

従姉妹とは同じ高校に通っていたにも関わらず、特に仲が良かったわけでもなく(仲が悪かったわけではないが)、いつも一緒にいる仲間というわけではなかった。
私の父の葬儀にも参列してくれていたが、一瞬挨拶を交わしただけで、昔話に花を咲かせるでもなく、近況報告するでもなく、他の従姉妹の方が多く話をしていたほどだった。

そんな、ただ血の繋がった親族というだけだったような存在だが、同い年の従姉妹が亡くなったというのはやはりショックで、数えるほどしかない、その子と一緒の空間に居たシーンが幾度となく蘇ってきて、訃報を聞いた夜はなかなか寝付くことができなかった。


人の一生というのは予測できるものではない。
自分の人生なのに、自分ではどうにもできないことに振り回され、歯痒く、口惜しい思いをし続けて一生を終えることになる人を、神はそれで良しとしているのかと、苛立ちを覚えたことは数知れず...

私が学んだ聖書に描かれている神は、全知全能であるのにも関わらず、何故人間の従順さを試さなくてはならないのか...  
人間の心の中まで見透かせる能力を持っているのなら、わざわざ "試す" 必要がどうしてあろうか...


10 代、あるいは 10 歳以下から片親だけで育った私の子供たちは、思いやりのある大人になった。
それを心からありがたく思いながらも、時々ふと、『私は産まれて来なければよかった』という思いが頭をよぎる。子供達を産んでおきながら、甚だ不謹慎な話だ。

私がこの世に産まれて来ていなかったら、彼の人に出会うこともなく、彼の人の人生もあんなに早く終わっていなかったかも知れないと、どうしても考えてしまうのだ。

もう誰とも関わりを持ちたくない。誰の運命にも関係したくない。
誰の運命も左右することなく、人生を終えたい。

彼の人を失ってからというもの、私の神への疑問は増大するばかりで、それこそ神への冒涜だと、熱心な信者からは非難されるに違いない。

この世に産まれる前のことも、死んだ後のことも、今生きている世に於いてはわかる術もない。

何の為に生まれてきて、何のために生きているのか、真の答えを出せる人などいるはずはない。答えを出せる人がいたとしても、それは完全なるその人の "勝手な思い込み" 以外の何物でもないだろうなどと、世の中の敬虔な信者たちから顰蹙を買うようなことを頭の中で思い巡らし、結局何の答えも見出せないまま、私はこの世から消えていくことになるのだろう。

その最期の日がいつ来るのかも、全く予想できず、ほぼ当たらないだろうと思いつつ買っているロトに、思いとは裏腹の大きな期待を抱いて生活するしかない現状...

同い年の従姉妹は死んでしまったのに、私はまだ生きている。病院にかかることもなく...





19.5.24

老化防止策



先日コスコに買い物に行った折り、棚の上からベーキング ソーダを取ろうとしたが、力が入らず、きっちりと詰まった中から抜き出すことができなかった。


また、スパゲッティも重くて取れず、いつも一緒に行ってくれる T に全部頼まなければならない羽目になった。

かつては業務用の冷蔵庫を一人で動かし、キッチンの模様替えをしていたような私なので、たとえ 6kg 強のベーキング ソーダであろうが、500g x 8 袋 = 4kg のパスタであろうが、単独で置いてあれば片手でも何とか持ち上げられるが、ぎっしりと詰めこまれた中から引き出すことはできず、コスコに行って、年老いて腕力が著しく衰えてしまったことを実感することとなってしまった。

歩きに行った方がいいかな...

最近よくそう思うのだが、毎日歩いて仕事に出ていた大家さんの奥さんも、かつて、健康のためにと雨の日以外は歩きに行っていた私の母も、膝をひどく痛めてしまったことを考えると、歩きに出ることを躊躇ってしまうのだ。


色々なところが衰えて来てはいるものの、長時間出歩くこともなく、長時間立ちっぱなしで作業することもなくなってきている私の膝は、まだ健在のように見える。

スーパーマーケットやら、コスコに行く以外出歩かない。そんな、月に数回しか出かけることのない私の老化防止策は、VR のみと言っても過言ではないだろう。

家に居ながらにして、反射神経、膝、腕、肩等の関節をそこそこ鍛えられるという、年寄りにはもってこいの "運動器具" で、場所を取る高価で大きなマシンも要らず、腕を振り回してぶつかる物がない程度のスペースがあればできるのである。

一つの運動だけでは飽きてしまう私は、いつも First Parson Tennis(テニス)、Beat Saber、FITXR(ボクシング)、を数分ずつ交代でやっているが、息が上がるのは Beat Saber とボクシングで、テニスはただ楽しみでやっているという感じである。それでもアーケードゲームはアドバンスでランク 1 位を取れる。汗だくで、息も絶え絶えにやっているボクシングでも、スコアは 1 位か 2 位をキープしているので、まだボケてはいないようだと安心する。

初めて VR を手にした時には、1 時間近く遊んでも体がついていけたのだが、しばらく VR をサボり久々にやってみると、ボクシング 10 分がかなりキツくなっていて、特に足がヘロヘロになり、呼吸数が異常に多くなり、まずいかな...と思うほどの状態になってしまっていた。

もちろん、止めようと思えばいつでも止められる。(死ぬかなと思えるほど無理をするものではない)
若い頃、一斉に同じことをするよう強要された体育の時間と違い、自分のその時点での限界以上に頑張る必要などなく、自分でコントロールしながら行えるというのは、老体にはもってこいだ。

とは言っても、せっかくこの自然の美しい NZ に住んでいるのだから、時々は外に出かけて、自然に触れる機会をもう少し多く作った方がいいかも知れない。


あぁ、でも一人で始めたら、絶対に長続きしないだろうな...




18.5.24

子供が出て行った大家さん宅

大家さんの家は我が家の隣にあり、息子さんたちが住んでいた頃は彼らの友達が度々出入りし、常に賑やかな雰囲気だったが、2 人の息子さんが結婚し、市内の他の場所にそれぞれ家を買って引っ越してしまったようで、最近は夫婦 2 人だけで、非常にひっそりとした家になってしまった。

大家さんのご主人は数年前にパーキンソン病を発症し、手の震えから始まり、最近では歩行も困難になって来ているようで、小刻みにしか足を踏み出せなくなっている様子を見ると、何だか痛々しく、息子さんたちが出て行った事へのストレスがだいぶ大きいのだろうなと、察する次第である。

大家さんは、最近事あるごとにやって来ては T に色々仕事を頼むようになった。
多分、彼のパーキンソン病の症状が悪化して来ているためだろうが、庭木の剪定やら草取りやらは、いつの間にか T と私の仕事になってしまっている。
結構な金額の家賃を払っているのに、本来は大家さんが(業者に頼むなりして)やるべき作業を、文句も言わず引き受ける T を大家さんは大層気に入っていて、"自分の息子同様に" 扱うのは、高額な家賃を支払いキツキツな生活を余儀なくされている身としては決して喜ばしいことではないのだが、他に引っ越すのに適した場所も家も無く、仕方なく受け入れるしかない状態でいる。

そんな大家さんが、最近家財を売りに出すようになった。

奥さんに引っ越しを考えているのか尋ねると、「息子たちが出て行って、夫婦二人には家が広過ぎ、夫も歩行が困難になって来ている上に、自分自身も膝を痛めていて、二階への登り降りが苦痛になっている」とのこと。35 年以上も住んでいる家で、他に移るのは非常に残念だけれども、こんな状態なので、階段の無い平屋で良いところを探していると... それに、息子たちと住めば嫁とのいざこざも皆無とは言えなくなり、面倒なので二人で暮らしたいとのことだった。

歳が多くなってくると、健康問題は生きていく上での大きな障害となる。
生まれてからこのかたお金には困らない生活を送り続けてきただろう大家さん夫婦も、健康でなければその優雅な生活を維持できないのだ。

だがしかし、この安全と言われている地域から他に移るのは至難の業だろう。


近年、地震やそれに伴う津波、大洪水による甚大な被害やら、竜巻による大惨事等々、天災と呼ばれる類のものが世界各地で頻発している。

地震や竜巻に関しては、どの地域に住んでいようが、直撃されたらお終いだ。だが、津波、大洪水に関しては、免れることが可能な場所が確実にある。

通常海岸沿いの家は高級住宅地とされていて、ここ NZ も例外ではないが、津波はもとより、大雨と満潮時が重なったら悲惨なことになる可能性は大で、現にミッションベイ(タマキ ドライブ)などでは、私が知る限りでも数回浸水の被害が出ている。

山を背にして建っている家は地滑りによる被害が想定される場合があり、その山(丘)の上に建っている家は崖崩れで自分の敷地の一部が崩落してしまう危険性が否定できない。

昨年 1 月、豪雨に見舞われたここオークランドでは、超高級と言われているエリアでさえも、死者を出すほどの被害があった。
海、河川の近辺やら、低い土地、或いは切り立った崖の上/下に家を構えるのはリスクが大きいことを、多くの人は嫌というほど思い知らされたわけだが、喉元過ぎれば熱さを忘れる人々は、過去に崖崩れが起こっていた地域に、何の対策も施さないまま、新しく住宅を建設していたという事例が報道され、その全くもって愚かな判断が、おそらくこの先も繰り返されて行くに違いない。
しっかりした対策が取られないのは、ひとえに金銭が絡んでいるからに他ならない。
この先起こるかどうかわからない天災を考慮に入れた上で、人命重視の対策を取るかどうか...
思慮深さが試されるところだ。


急坂の多いオークランド。家が高台に建ってはいても、斜面に沿って建てられている場合は、駐車場もしくは階下に水が流れ込むことも懸念される。

また、天災の被害以外でも、車の出し入れが大きなストレスとなるほど急なドライブウェイを下った先に家があるという場合がある。かつて、T の台湾人の友達がそのような所に家を買ったことがあったが、大きな荷物の搬入時には運送の車が家の前まで入れず(下ることはできるが、下ったら最後、大きなトラックは自力で登ることが不可能と思えるほどの急坂)、大きな荷物を歩いて運ばなければならなかったという、笑えない話を聞いた時には、そんな所は絶対にゴメンだなと思った。しばらくしてその友達は別の場所に家を買い、その家は売った。
そのように恐ろしく急な坂の下にある家というのは、T の友達が以前買った家のみならず、至る所に見られる。そのような場所にある家を買う人がいるということ自体が驚きである。

様々な可能性を想定して、"どこに住んでいたとしても免られない災害" を除けば比較的安全という地域の一つである(今住んでいる)ここは、他と比べて犯罪も少なく、物騒な事件も、私たちが住み始めてからこれまで起こってはいない。
大家さんたちは、そんな地域から、どこに引っ越そうと考えているのだろうか?

引っ越してしまったら、おそらく今の家は売るのではなく、借家とするに違いない。
これから少なからず色々なことが変わって行くのだろう。

この先も平穏でいられることを、ただただ願うのみである。




8.5.24

在留証明書をもらいに領事館へ...

珍しく、日本年金機構から現況届の用紙が届いた。多分初めてか、あっても過去一回届いた事があったかどうかという程度の朧げな記憶しかないほど、滅多に届かない通知である。

いつも通知が届かないので、『現況届未着』と書き添えた上で在留証明書を送付していたのだ。

領事館での申請には、住所が証明できる書類と、日本の年金事務所から送られてきた私の住所が書かれた封書を提出するだけでこれまでは事足りていたのだが、今回はスタッフが変わったせいか、申請書、現況届用紙、年金事務所から送られてきた封書等を揃えて出してから数十分後になって、今度はパスポートを出せと...
パスポートは持っていないが、NZ の運転免許証は持っていると言うと、窓口の職員は渋々受け取り、次にはパスポートを持って来るようにと冷たく言われた。
そして、それから待つこと更に数十分...

私の後から何らかの申請に現れた人々は、全て要件を済ませて帰ったというのに、私は誰もいなくなった部屋でずっと待たされ、 1 時間近く経ってようやく名前を呼ばれた。
時間がかかったことを詫びるでもなく、『次からはパスポートを持って来てください』と、完全な上から目線で、ニヤリと笑いながら、在留証明書と提出した書類を渡す職員を見て、無性に腹立たしくなった。

私が書いた在留証明申請書を本人確認して、ただハンコを押すだけの作業が、そんなに難しいか?
しかも今回はきちんと、日本から届いた "現況届" まで提出し、その現況届には日本語での氏名表記まであるのに、それと同じ日本語名が書かれている申請書を提出したことに何か不備があるとでもいうのだろうか?

私が部屋に入って直ぐに、二人組の日本人男性が窓口に行き、(多分)地位のある人に面会を求めていた。
窓口の女性職員は、初めはアポイントがあるかどうかを尋ね、無ければ面会はできないと言っていたが、男性たちが email でのやり取りがある旨を告げると、部屋の奥に入って行き、間もなく背の高いショートヘアの女性が現れた。
その背の高い女性職員と来客の男性たちとの面談(歓談)は 30 分以上にも及び、男性たちは帰りがけに手土産と思しき物を女性職員に手渡した。

「日本人らしいな... でも、国家公務員って、ギフトを受け取っていいんだっけ?」と、一緒にいた T が私に言った。
中身が何にしろ(だだの菓子折りか、金品/賄賂だったのか知る由もないが)、公的な立場にある人が、ましてや職場で何がしかを受け取るのは相応しくないように思えて仕方がない。

もしかしたら、その女性職員が私の申請書に目を通すことになっていたせいで、手続きが遅れていたのかと勘繰れなくもないねと、長時間待たされて非常に不機嫌になってしまった私は、車を停めてある "心臓破りの坂" の上を目指して、息も絶え絶えに、カタツムリのようなスピードで登って行かざるを得なく、領事館に足を運ぶのはもうウンザリだと心底思った。

オークランドの市中、メイン通りは、多くもない歩行者のために歩道を広げ、片側 1 車線のみの車道に縮小されているのに加え、一般車の乗り入れ禁止区間を不明に作り、全くもって意味不明な道路の作りとなってしまっていた。

一体何をしたいのか、何を目的に変革したのか、さっぱりわからないという、多くの市民の怒りの声は全く聞き届けられていない現状である。


余談ではあるが、ここ NZ には、首都ウェリントン、クライストチャーチ、オークランドの 3 箇所にしか日本国大使館又は領事館は無く、大使館/領事館から遠く離れている地域に暮らす人々は、お金も時間もかけて遠路遥々出向かなくてはならないことを考えると、私はまだ恵まれている環境だと言えるが、遠路遥々出向いてあのような "親方日の丸" な対応をされたら、更に腹が立つことだろう。




28.4.24

入院 1 ヶ月を超えた母

入院時の見立てでは約 1 ヶ月の入院とのことだったが、やはり高齢なせいか、筋肉の衰えは否めなく、リハビリの成果も若い人ほど顕著では無いようだ。

それでも、ベッドから車椅子には自力で乗り移れるようにはなったようで、これだったら、退院しても車の乗り降りはできそうだというので、少しは安心したのが数日前...

一昨日来た連絡によると、退院はゴールデンウィーク明けになりそうだとのこと。
外出時は車椅子を使わざるを得ないだろうが、家の中では歩行器で動き回れるだろうとのことで、90 歳を超えても一生懸命頑張っている母の姿を想像したら、何だか可哀想で泣けてきた。


実家は、父が亡くなった後すぐに耐震構造の家に建て替えたのだが、バリアフリーにはなっておらず、車椅子用のスロープも無く、玄関の上がり框の段差も、車椅子には適さないため、裏庭に面したベランダに昇降機を取り付けて、そこから車椅子ごと家に入れるように考えているとのことだったが、長く地元の建設会社の IT 部門で勤務した姉のことだから、工事の依頼に関しては何の問題も無く、即座に対応してもらえるに違いない。
色々と新たにやらなければならない事が出てきてはいるが、姉だったら抜かりなく、また手際良く事を進められると確信できる。

母が入院中にも脳トレができるようにと、入院直後に『間違い探し』の本を買いに行き(寝ていてはタブレットでパズルゲームを操作し辛いだろうとの思いから)、毎日少しずつでも頭の体操をするようにしてくれてある。



入院直後からしばらくの間は何もやる気が起きない状態だったらしい母も、姉が毎日面会に行き、刺激を与えてくれているおかげで、きついだろうリハビリも頑張り、歩行器で歩けるまでになったのだ。

姉が本当によく面倒を見てくれていることに、ただただ感謝するばかりである。





日本に荷物を送る準備

YouTube で犬のコートの製図を教えてくれているのを見つけ、早速製図し、まずは試作品を作り、その後超個性的な生地を使って本番に臨んだ。 製図はいたって簡単だったが、最初に使用した布は手持ちのやや厚手のフリースだったため(緑色の布は、以前作ったもののほとんど着用しなかった自分用...