今朝ふと思い出したこの曲は、私の幼なじみがかつてフォークデュオとして活躍した時代に、練習中の様子とカフェでライブをしていた時の模様とを録音してくれたカセットテープの中に入っていた。
幼なじみの相方は小田和正張りの透き通った声の持ち主で、この曲を歌い出した途端に、カチャカチャと陶器に当たって音を立てる金属の音に混じって、聴衆の一人が、オオーッと声を上げ、小田和正が歌っているようだと吃驚していたことまでも、いまだにはっきりと覚えている。
何十年もそのカセットテープの存在すら忘れていたが、脳裏に刻まれた記憶というのはそう簡単に消えるものではないなと、改めて思った。
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