6.8.15

色々なことがあった一日

今日は日本円を両替しに、レートの良い中国人経営の両替商までバスで行ってきた。

バスに乗り込む時、同居人が使っていいよと渡してくれたバスパスを機械に翳すと、ピピッではなく、ブブーという居心地の悪い音が鳴り、「これいいの?」と運転手に聞くと頷いているので、本当に?と思いながら、目的地に到着し、降りる際にまたカードを機械に翳すと、やはりブブー… このまま降りちゃっていいの??? お金ちゃんと支払ったの???と戸惑いながら、ダウンタウンの方に向ってメインストリートを歩き始めた。

よく利用する両替商の窓口に居るスタッフで感じの良い人をこれまで一人も見たことが無い。もっと端的に言えば、どのスタッフも客商売なのに笑顔を見せず、誠に感じの悪い威張り腐った横柄な態度しか見せないのが不思議なほど。だが、それでもレートが他より良いので、いつもそこで両替することになってしまう。
一瞬のうちに気分を害する相手に吐き気を催しながら、すっかり笑顔の消えた苦虫をかみつぶしたような顔で銀行に行き、現金を機械で振り込んだところ、トラブル発生。
機械で読み込めないから現金を戻すとの表示があるも、一向に現金は出て来ず、心配しながら待っていたら、何と取引終了の画面になってしまった。
ATMの機械に付いている緊急時のブザーを押しても誰も銀行内部から出て来ず、後ろで待っていたインディアンの若い男性に、「この機械は故障しているから使わないでいて」と言うも、私の言葉を無視して使い始めてしまったのを見て「何で?」と思いながら、銀行の中のスタッフ(インディアン)に事情を話しに行った。
運良く、ちょうど仕事を終えて帰る所だった機械の故障を直す会社の人が居て、機械を開けて見てもらったところ、読み込めずにスタックしていた現金数十枚を全て発見。
面倒なことにならずに一件落着となってホッとした。

その後、銀行から程近い所にAT (Aukland Transport)が入っている建物があったので、バスパスのトップアップをしに行った。
ブブーっと鳴ったのは何故だったのかわからない。残高が足りなかったわけではなく、何かしらの不具合が生じていたようだ。

家の近くのバス停を通り越し、そのままネスプレッソのカプシュールと木工用ステインを買いに行くことにした。
帰りのバスでは問題無くバスパスが使え、ピッと音がして正常に作動していた。

家から歩いて15分足らずの地域なので、そこから帰るのは徒歩だ。
日本で買った靴を履いて行ったのだが、少々きつかったので、ゆったり目の靴があるかなと、ふらっと靴屋に入ってみた。
靴屋の店員の年配のキウィのおじさんが世話を焼いてくれて、「comfortable な靴を探しているんだけど」という私の先に立って色々探してくれていた。
とても丁寧なおじさんだったが、その店に似つかわしくなく、何だか浮いている感じがした。
それでも、一生懸命に真面目に仕事をしているのは好感が持て、サイズを言って探してもらった靴を2足とも買うことにした。
家から履いて出た靴で家まで歩いて帰るとなると、絶対に靴ずれができて悲惨な結果になると予想できたため、支払いの時に「今履いている靴は日本で買ったんだけど、ちょっと窮屈でね。買ったブラウンの方の靴に履き替えて行くことにするよ」と話をすると、そのおじさん店員はわかったと言って靴底に付いていたラベルを剥がしてくれながら、「あなたは日本人なの?!私の息子はもう長いこと日本の千葉に住んでてね、英語の先生をしているんだよ」と話し始めた。
おじさんは私に、ここに来てどれくらい経つの?と聞いてきたので、12年以上経つと答えると、「それじゃもうすっかりキウィになったね」と笑っていた。すると、それを聞いたとなりのレジに居た客(キウィだと思われる男性)が、「キウィって言われて嬉しいか?!」と大笑いし出し、他の若い男性スタッフもえらく笑っていた。
幸せな光景だよなと思って私も笑えた。
みんなけっこう他の人たちの会話を聞いていて、見ず知らずの人同士なのに、普通に会話に入ってくる。私はそういうアッケラカンとした態度が非常に心地よく思え、自然と笑顔になっていた。
(そこに居たのが冒頭の両替商スタッフだったら、気を利かせてラベルを剥がしてくれたりせず、靴の箱は必要か?など聞く事もあろうはずもなく、また、私のそれまで履いていた靴を丁寧に袋に入れて渡してくれたりもしなかっただろうな...)

靴屋の後はペイント専門店に寄り、ステインを幾つか買った。YouTube で観たジェル ステインなるものを探しに行ったのだが、若い女性店員はそんなものはここには無いよと言い、普通の水溶性ステインの棚に案内してくれた。私はそのペイント専門店にジェル ステインがあることはインターネットで調べてあったのだが、もう面倒臭くてそれ以上聞く気にならず、普通のステインでいいとした。
その店のメンバースカードを以前インターネットで申し込んであったので、提示してみると、全品15%割引となって、他のDIYショップで購入するよりもかなりお得だった。
しかも、家に帰って早速缶の蓋を開けてみたら、通常DIYショップで売られているステインよりもねっとりしていてジェルっぽく、着色してみたら、これが予想を遥かに上回る100%満足できる品質で、嬉しい驚きだった。
もうペイントでイライラする事は無くなりそうだ。


ああ、もう一軒店に寄ったんだった。
帰りの道すがら、大手文房具店で厚紙を買って来た。A1サイズの黒い厚紙が$10近くしてビックリ。厚紙って高いのね…
他に選択肢が無かったので仕方なくそれを買い、何の包装もないまま手に持って、プラプラ風に吹かれながら歩いて帰った。
厚紙はフォトフレームのガラスの後ろに当てるのに使用する。

雨も降らず、歩いていると暑く感じた一日。
両替商と銀行に行っただけで一日が終わらなくてよかった。



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