国内のインターネット オークションで Buy Now $40 で落札した鑿のセットが、今朝玄関に届いていた。
刃は、前の持ち主が機械で研いだと思われ、シャープではない上に表面が平らではなく、均等に研がれてはいなかった。
また、一番幅の広いものは柄の付け根に付いていたはずの白いリングが無く、柄が簡単に外れてしまう状態だったため、取りあえずホットグルーで接着しておいた。
まずは裏側を平らなガラスの上に貼付けた#240のサンドペーパーで平らにし、その後ダイヤモンドの砥石を使い、フリーハンドで bevel(斜面)を丁寧に研ぎ直す。
下の写真の矢印の光っている部分は burr (刃返り:バリ)で、指で触って引っかかりができたら、順に目の細かい砥石に変えて行き、更に研ぎ、最後に裏側をごく軽く研いで返りをとる。
最後にBuffing compoundを塗った皮の上で 30〜40 回ほど更に磨くと、見違えるほど切れ味が良くなる。
そのような工程を経て研ぎ上がったMarples の鑿は、以前オークションで落札した工具類の中に入っていたチープな鑿とは比べものにならないほどシャープなものになり、刃の質が悪くなくて良かったとほっと一息ついた頃には、もうランチの時間になっていた。
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