29.6.16

不備だらけにしか見えない NZ Post Website

国内のインターネット オークションで、透かし彫りの紙ナプキン ホルダーを買ってくれた人がいた。

適度な大きさの段ボール箱に入れ、品物が外からの衝撃で壊れないよう、梱包材をしっかり詰め、出品する際に幾つか送料を見てみたのだが、段ボール箱をNZ Post のプリペイのバッグに入れて送るのが最も安かったので、送料はプリペイバッグ代の$9.00 と書いて出品し、落札者は送料も含めてクレジットカードで決済してくれてあった。

宛先が同じオークランド市内の住所だったので、プリペイのバッグに段ボール箱を入れるよりも、そのまま小包で送った方が安いかも知れないと思い、箱の大きさを測り、相手方の住所を番地までしっかりと入力して、NZ Postのオンラインで送料を確かめると、送料は$5.50 と出ていた。

わざわざ高い送料を支払わせるなんて相手に申しわけないと思い、落札者にその旨をメールで伝え、送料が安くなった分を返金し、今日土砂降りの中ポストショップに出掛けて行き、伝えられた値段は何と $8.50...

「何で?私、昨日オンラインでフル アドレスを入れて送料を出したら、$5.50 だったんだよ」と、もちろん聞いた。



窓口の職員は、送り先はオークランド市内なんだけど、ポストショップで判断するオークランドの"管轄範囲" からは外れているので、オークランド市内料金では受けつけられないと言う…

でも、私はフルアドレスを入れて検索したんだよ!!!
番地までしっかり入力すると間違った料金が出てくるのかい???

窓口の職員曰く、そうなんだそうだ。
お話にならない...

議論を戦わせるのが途中で面倒臭くなったので、ショップで売っている郵送料込みのバッグを買い、それに箱をすっぽり入れて出して来た。

NZ Post のウェブサイトには、ここで見積もられた料金は、実際窓口で計算されるものとは違う場合があると逃口上が書かれているので、どんなにおかしいと思っても、どうしようもないのが現状だ。



家に戻って地域名だけで検索してみたら、窓口職員の言う通りの金額が出てきた。
だが、ここでもまた腑に落ちないことがあった。



NZ Post のウェブサイトで、番地を入れず、地域名だけで検索した場合は、地方配達料金も別途支払う羽目になるように見えるが、窓口の職員はそれには全く触れていなかったのは何故なんだろう??

また、段ボール箱のまま送ろうとすると、追跡番号付きの割高なサービスしか受けつけられないと言うのに、その箱を送料込みのバッグに入れれば、安い(追跡サービス無しの)普通郵便料金で、オークランド市内のみならず、NZ 国内のどんな田舎にも配達できるという、全くもって理解し難いシステムになっている。
一体、どういう風に区別しているのだろうか… 袋に入っているかどうかの違いだけしかないじゃないか...


この次 NZ Post で荷物を送る時には、オンラインで送料を支払い、自宅で支払済の用紙を印刷したものを箱に貼付けて、支払済荷物を投函するポストに入れてくることにした方がよさそうだ。(後日、送料が足りなかったと請求書が届くのかな?送付先の住所がしっかり印刷されているのにも関わらず?)

今度試しにやってみよう… :)









27.6.16

小さなランプの台座


少々形は違うのだが、似たようなものが出来上がった。

ハードウッドの Kwila はそこそこ重量があり、この台座にはピッタリだ。



底も同じように穴を空け、あとは滑り止め兼傷防止用のフェルト地を貼付けて、台座は完成となる。



26.6.16

鉋のシリコン パッド作り

鋸でカットした板を正確なサイズにし、全ての角が直角になるよう、シューティング ボードと鉋を使って削るというのは、基本中の基本だが、私の手はヤワなので :)  鉋(Stanley #4 or #5)をシューティング ボードに添わせつつ削っている内に、鉋の側面の縁が掌に食い込んで、痛くて強く押せなくなってしまう。毎回々、途中で厚手の軍手を着用しなくてはならなくなるのだが、イボイボの付いた軍手をはめて滑り難くし、掌の痛みを軽減したところで力の入り難さは変わらず、どうにかならないものかと長いこと不便な思いをしながら使っていた。

これまでも、木でパッドを作ろうかと何度も考えたことがあるのだが、どのような形にして、どのように取り付けたらいいのかと考え始めると、何だかとても面倒に思えてしまい、なかなか手を付ける気にならなかったのだ。

昨日、同居人Tが、簡単なシリコン モールド/パッドを作って何か作業するというので、隣りで見ていたら、これは使えそうだと閃いた。

DIY ショップで買って来たシリコン シーラントと、家にあった料理用の片栗粉を混ぜ、手袋をした手にベトベトくっつかなくなったら、ビニールで覆った鉋の形に合わせて、鉋を実際に押さえた時に据わりがいいように形作って行く。



こんな形で大丈夫かな?と、何度か形を変え、取りあえず形にしてみたが、これが一番良い形かどうかわからない。しっかり固まったら(固まると言っても、シリコンなので適度に柔らかいままだ)使い心地を見てみることにしよう。


余ったシリコンで、シリコン シーラントのキャップを作ったのは同居人T。
白玉団子のようなキャップだが、これで中身が乾燥し、固まってしまうのを少しは防げるかも知れない。


追記:
しばらく使っていたら、シリコン パッドが割れて、使い物にならなくなった。
改良が必要だ。

24.6.16

More about Stanley #78 & Record #778


ほとんど同じように見えるStanley #78 とRecord #778 だが、使ってみると違いがよくわかってきた。

上の写真を見て、何だかRecord #778の方が大きい感じがすると思う人は多いだろう。色の違いのせいでか、はたまた、フェンスのサイズの違いがそう見える要因かもしれないと考えるかも知れない。

だが、そう感じるのは目の錯覚では無い。実際にRecord の方が大きく分厚いのだ。
下の写真は少々見辛いのだが、底の長さを比べてみると、Stanley は20.5cmに満たないくらいなのに対し、Record は約22cmあった。




底の幅はほぼ同じ。


ボディの金属板は若干Record の方が厚く、



ブル ノーズの先端の金属部分の厚みは、1mm以上の差があった。(Record の方が頑丈にできている)




そして、私が最も違いを感じたのはハンドルだ。


この写真(↑)を見て明らかなように、ハンドルの厚みが "かなり" 違う。
どれほど違うかというと… 1.89mm



1.89mm … まぁ、約2mmの違いしかないのだが、たった2mm 弱でハンドルを持った時の感じがまるで違うことに、正直私は驚いた。

Record #778 のハンドルは実に手にしっくり来るのに対し、Stanley #78は薄過ぎて"据わりが悪い"と感じる。
人それぞれに手の大きさや厚みは違うので、万人に当てはまるわけではないだろうが、持ち易さでは、私は Record に軍配を上げた。

フェンスの大きさと、補助フェンスを付けられるという使い勝手の良さ、そしてハンドルの持ち易さで勝っていると思えるRecord #778だが、困った事に、私は使う度に左手の人差し指に切り傷 or 刺し傷を作ってしまうのだ。



なぜ人差し指に傷を作ってしまうのか… 
これまでStanley #78 を使っていた時には、フェンスを取り付けるためのバーに左親指を添え、バーの前方のフェンスを残った指で押して板に添わせていたので、(下の写真の←部分に出ている刃先に触れることはなかったのだが...


Record #778 のフェンスを押さえるバーは、刃先の前方にあり、これまでのようにバーに親指を掛けて下のフェンスを押さえることには、(先端過ぎる気がして)とても抵抗があるのだ。

ちょうどフェンスを押さえたい場所に刃が出ている構造とでも言おうか...、私はStanley #78 に慣れているために、感覚的に身に付いてしまっている『手を添える位置』にバーが付いていて、邪魔だと無意識にバーを避けて手が行ってしまうのが、正に刃のエッジ部分ということなのかなと思ったのだが、これを使って指をよく怪我するという人が他にもいるようなので、もしかしたら構造上の欠陥と言えるのかも知れない。


Stanley #78 も、Record #778 も、削った部分が直角を成しているように、ボディやフェンスを調節したので、そんなに狂いはないのだが、若干の狂いがどうしても気になってしまう私は、最終的に、このような"便利道具"ではない、とてもシンプルな道具を使って仕上げをすることになる。

下の写真の上に写っているのは、古い西洋式のRebate Plane で、その下のものは父の使っていた日本の溝鉋(際鉋?)。
日本のものは鉋を修正する事なく、精度の高い直角を出せたが、私が中古で買った西洋のものは極めて不完全な作りだったため、鉋で削って正確に削れるよう直す必要があった。





ここ数日、道具の手入ればかりしていたが、今日は午後になって、先日買ったランプベースの台座を作り始めた。

例によって、Henry Boker(ゾーリンゲン)の鉋と日本の仕上げ鉋で板を平らに均し、この後丸く切ったところで今日の作業は終了。

鉋がけはけっこう良い運動になるが、これを何歳頃まで続けられるのかな?とふと思った。



22.6.16

Record #778 Rebate & Fillister Plane


先日の日曜日にインターネット オークションで落札したものが、今日全て届いた。
出品者は2人ともとてもしっかりしていて、素晴らしくスムーズなトレードで有り難く思った。

それに加え、落札した物の状態が非常に良く、このRecord #778 Rebate & Fillister Plane に至っては、これまでに購入した中古ツールの中では群を抜いて良好な状態で、ペイントはほとんど元のまま。ブレードは欠けも無く、数カ所にすぐに取り除けるほどうっすらと錆が乗っているという程度の痛み方だった。

しかも、何も手を加えなくても、フェンスがほぼ直角に装備している!!(Stanley #78 のフェンスはひどかった



Recordのこのフェンスには穴が3カ所開いていて、自分で幅広の補助フェンスを取り付けられるようになっているのも嬉しい配慮だ。
いくらフェンスが(ソールに対して)直角になっていても、この幅の狭いフェンスをピッタリと削る板に添わせて動かすのは少々不安定なため、削った面を失敗無く直角に仕上げるために、幅広の板を取り付けて使うというのは賢い方法である。



所々に付いた表面の錆を落とし、ブレードも研ぎ終え、試しに使ってみると、Stanley #78の方が勝っていると思える箇所が一つだけあった。

Stanley #78

Record #778には刃の出方のバランスを調節するレバーが付いていないのだ。
私は木製の鉋を使い慣れているので、刃の出方の微調節は小さな金槌でできるし、特にそのレバーが無くても支障はないのだが、Stanley の鉋を使い慣れている人にとっては、レバーが無いのは不便だろう。

また、さほど支障はないのだが、Stanley #78 のフェンスを固定するバーは1本なのに対し、Record #778は2本付いている。

そして、そのバーだが、Stanley はバー自体にネジが切ってあり、ねじ込み式で差し込むのに対し、Record はバーを差し込んだ後に、ツール本体に付いているネジで固定するようになっている。
一旦ネジを締めてしまえば何の違いも無いだろうなとは思うが、比較すると、バー自体にネジが切ってある方が緩み易いのだろうなと想像できなくもない。






厚く削ってみたり、薄く削ってみたりと、一通り使ってみたが、幅広の補助フェンスを付けない限りは、どちらも大差ない使い心地だと思った。
2つも必要ないなと思う時が来たら、どちらかを手放すことになるかも知れないが、その時私はどちらを手放すのだろうか…





アンティーク好き

早々に届いた荷物を開けてみた。



全て、少々錆は出ているものの、状態は悪くはなく、簡単に綺麗にできるだろうと思い、すぐに錆び落としに取りかかった。


使ったのは、使い捨ての手袋と、研磨剤の入っていないカーワックス、そしてワーヤーブラシ。

まずはランプベースから取りかかった。
木製の台座を取り外すと、劣化していない部分との色の違いがひどく、#0000 のスチールウールで磨くも綺麗にならず… 材質もお粗末なMDFであったため、木の台座は、また暇を見て新しく無垢の板を使って作り替えることにした。
(これは、アンティークと言えるほど古いものではないだろう)




金属部分は一瞬真鍮かなと思ったのだが、どうやら金メッキがなされたもののようで、一番下の飾り(葉っぱの模様)の部分は既に金色ではなくなっていた。支柱との色の違いを同じにすることはできなかったので、取りあえず綺麗に掃除をしただけで良しとした。

アンティークのハンドルは、年を重ねて皆同じような色になっていたが、磨いてみたら、銅、真鍮、鉄のような色が出てきて、それぞれに違った味があってなかなかいい。






これらは、小さな引き出し付き小物入れか何かを作って取り付けることにしよう。



20.6.16

ランプベースを買ったの、何年振りだろう?





国内のインターネットオークションで昨晩落札した2点。
昨日終了したものは最初の写真のアンティークのハンドルで、ランプベースはまだオークション終了までには何日かあったが、安いのでBuy Nowで購入し、一緒に送ってもらうことにした。(まだ手元に無いので、これらの写真は出品者がオークションサイトに載せたもの)

アンティークのハンドルはもちろん木工に使うのだが、この小さなランプベース(木の台座の直径は13cm、台座も含めた高さは20cmと書いてあった)は、久々にステンドグラスのシェードを製作しようと思い立って購入した。

写真を見ながら、どんな形にしようか考えているのだが、実物を見ていないので、イマイチ良い案が浮かんで来ない。しかも、何故だかずっと赤い笠のマッシュルーム型ばかりが頭に浮かぶ… スーパー マリオのあれだ  :) 

ステンドグラスのランプシェードはもちろん取替可能なので、特にこういった作るのにもさして時間がかからないだろう小さな物は、幾つか作って取り替えて楽しむのも面白いかも知れない。(赤いマッシュルーム型と白いマッシュルーム型とか :) )

何か、楽しみになってきた。




17.6.16

TOO MUCH dovetails & spline miter joints

ある人(全く知らない人)がチェスボードの付いた小物入れ(?)を作ったのを見た。

チェスボード自体は綺麗に出来上がっていたが、そのボードの下の箱には夥しいほどの(仰々しい/これみよがしと感じるほどの)dovetail jointがなされており、お世辞にも美しいとは思えなかった。

それを見た時、私は、父の言葉を思い出した。
父は息を引き取る数日前に、私の作ったアロマボックスを見て、開口一番言ったのだ。

「こんなことはしない」

『こんなこと』というのは、板と板の継ぎ目に入れた補強(spline joint)のことである。



西洋人はこの手法を補強兼アクセントとしてよく使うが、"日本の職人はこのような見苦しい補強は施さない"という意味合いで、「こんなことはしない」と父は言ったのだ。

表に現れず、強度も申し分の無いジョイントの仕方を習得しろよと、父は暗に私に諭していたのだと思った。

完全に隠れて見えないようになってしまう箇所に時間をかけると言うよりも、手間暇掛けて、シンプルに見えるように作ると言うべきかも知れない。

私は今、blind dovetail と呼ばれる外からは完全に見えなくなるジョイントを、正確に素早く仕上げられるように、必死で練習しているところである。


15.6.16

ハンド ドリル置き場


どこに置いても場所を取るハンドドリルを、今回は吊るしてみた。
簡単に落ちないように、上部に浅く窪みを作り、ドリル上部がカパッと塡まるようにしておいたが、それぞれ金具の太さが違うため、決まった場所にしかピタッと収まらない。



一番上の写真の左に写っているエッグ ビーターと呼ばれるハンド ドリルは、やや不安定であまり使い勝手が良いとは思えないが、他の二つは重宝している。(全く同じ働きしかしないので、二挺ある必要など全く無いのだが…)

私はこれまで、ねじ釘を打つ際に電動ドリルは使わず、ラチェット式スクリュー ドライバーを使っていたのだが、硬い木にねじ込む際や、何本ものねじ釘を使用するプロジェクトなどで、手首が痛くなってしまうことが度々あった。
この使い勝手の良いハンド ドリルを手に入れてからは、専らこれでねじ釘を打っている。これもラチェット式になっているため、非常に楽にねじ込むことができ、しかも、予想以上に強い力を加えられる(しっかりねじ込める)のだ。

電気の無い屋外でも使え、煩わしいコードも付いておらず、バッテリー切れの心配も不要の、素晴らしい道具だ。



「ありがとう」ではなく「すみません」

病院に面会に行き、エレベーターが自分の居る階に来るのを待っている時の光景... 到着したエレベーターから降りる人は、必ずお辞儀をしながら降りてくる。 乗り込む際、最後に入ってくる人もまた、お辞儀をしながら入ってくる。「すみません」と言いながらお辞儀をする人が圧倒的に多い。 また、...