14.7.16

ポピー レッド

選択肢のほとんど無い防水コート選び...

コンクリート用のコート剤を使用するのはやはり不安なので、いつも使っているマイナスポイントが幾つもある varnish で仕上げをすることにした。

マイナスポイント:
1. ベタベタで扱い難く、5回以上の重ね塗りが必要で面倒。
2. すっかり乾燥するまでの時間は恐ろしく長いのに、1分前に塗った箇所に重ね塗りすると段差ができてしまって失敗する。
3. グロッシー過ぎ。
4. 下地の色が全て黄色味を帯びてしまう。

プラスポイントはたった一つ。防水面で優れているということだけ。

透かし彫りを施してないフラットな板に塗るのならまだマシだと思えるだろうが、切り取った部分の縁も全てきれいに塗らなければならないので、面倒なことこの上ない。


もうしばらくは、この varnish を塗る必要のある、外用の透かし彫りの看板は引き受けないことにしよう。
また、透かし彫り部分をサンディングするのも時間ばかりかかってしまい、時間はかかるのにそれに見合った価格では絶対に売れないことがわかったため、次に作るのはそんな余分な作業をしなくてもよい物にしようと、昨日はペイントを乾かしている間に布を買いに出掛けていた。

木工に布… と言って真っ先に思い浮かぶのは、おそらく椅子の類いだろう。

インターネット オークションでベンチの座面に張るのにちょうど良さそうなポピー レッド カラーの布を見つけ、少々競って落札したところ、何とその出品者の店は我家から歩いて15分程度の所にあることがわかった。まさかそんなに近い所の人だとは知らず、送ってもらえばいいかと簡単に考えた私は、「送料がわかり次第振り込みます」と一言添えて、出品者に自分の住所を送ってあったのだが、出品者は私の住所を見て、「いつもその道を通るから、無料で配達してあげることができるけれども、店に来て他の布を見たかったら取りに来て。営業時間内だったらいつでもOK」と返事をくれた。
他にどんな布地があるのかも見たかったので取りに行くことにしたわけなのだが、この地域にもう10年以上も住んでいるというのに、そんな所に装飾用の布地を売る店があったなんて全く思いもしていないことだった。まぁ、そこに店があることを知っていたとしても、『高いに決まっている』と予想して、店の中が見えないまま入ったりはしなかっただろうが...

超高級な店ばかりが並ぶ商店街から路地を一歩入った所にあるその店には、年配の男性と若い女性が仕事をしていて、二人ともとても感じが良かった。そして、落札した布と同じ布の端切れが少しあったからと、無料で渡してくれた。(その端切れだけでベンチシートが作れそうなほどだ)

オークションで落札した布の他にも幾つか買い、またテクテク歩いて帰ったのだが、装飾用の布地は厚くて重たく、途中で何度か休み、立ち止まって、行く途中で買った飲み物を飲んだりし、この寒い中、着ていたショートコートを脱いで、汗だくで帰って来た。

夕食時に、同居人たちに布を買いに出掛けた話をすると、「どの辺り?」「超高級なものばかり売ってそう」「メチャクチャ高そう」と、口を揃えて言っていた。

その店の数歩先にはお洒落な帽子屋があるのだが、同居人たちが勝手に『ニールの帽子屋』と呼ぶその店は、正に"そんな感じ"で、こんな帽子 ↓ が店内に品良く置かれていた。(並んでいたのではなく、さりげなく置かれているのだ)

(この画像は、TVドラマをキャプチャーしたもの)

こんな感じの帽子を品良く扱っている店がとても似合う商店街…
そして、その一角にある布地屋…
誰だって、「べらぼうな値段だろう」と思うに決まっている。

「また、いつでも、気軽に覗きに来てね」と言ってくれたので、またその内に散歩がてら行こうと思う。

Poppy Red
この布を買ったのはいいのだが、中身の厚いスポンジは何処で買ったらいいのだろう?
布を買った店に聞いてみなくちゃ...





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