14.2.16

disingenuousness (腹黒さ、陰険さ、不正直 [不誠実] さ)

インターネット オークションにフィードバックが来ていた。

あの長い木製鉋 を売った人からのものだったが、何と、こちらが努力して好意的なemailを送り続けていたのにも関わらず、ブルー フェイス(neutral)を付けてよこし、"ok"とだけしか書いていなかった。
*ブルーフェイス… ネガティブとまでは言わないけれども、どちらかと言えばマイナス評価に近いという印象を他の人に与えるもののように受け取る人の方が多いだろう。


オーバーチャージした送料を返金させられたのがよほどしゃくに障ったのだろうが、こちらは正当に、"出品者が設定したリザーブ価格"で落札し、落札直後に『送料』を問い合わせ、伝えられたままの送料(彼の言って来たのは『送料』であって、『送料及び手数料』ではなかった)を加えて即座に振り込み、長い期間待たされてようやく手元に届いた鉋が、あのような無謀な梱包で、しかも、ボディには大きなクラックが2カ所も入っていたのだ。
梱包がもっとしっかりしたものだったら、おそらく私はクレームしなかっただろう。

誠にお粗末な梱包のせいなのを棚に上げて、輸送中にクラックが入ってしまったと言って来るかな?「良い状態で届くはずだよ」とわざわざ知らせて来たくらいだからな… と一瞬思ったが、クラックが入っていたことについて私が送ったemail内で言及しても、彼は輸送中にできたものだとは言わず、知らなかったとも言わず、クラックについては一切触れることなく、「あなたは、一度も使われていないものを、あんなに安い金額で落札できたのだ」ということをただ強調するのみだった。
私が何故クレームしたかと言えば、この出品者には誠意の欠片も見られなかったからだ。


思いがけず手に入れた(らしい)オーバーチャージ分の送料(NZ$17)が、そんなにその人を幸せな気持ちにしていたのだろうか?

送料を余分に取り過ぎて申しわけなかったなという気持ちなど、その人には微塵も無かったことを、このフィードバックは如実に表している上に、出品物にダメージがあることを伏せて売っていたのは、クラックが入っていることを知らなかったからではなく、故意に書かないでおいたのだということまでもわかってしまうということに、彼はおそらく気付いてはいないだろう。

出品しているものについて誠実に説明を書いてくれている出品者は多くいる。しかし、それとは反対に、この人のように、自分に不利になることは伏せておき、自分の不正直さが報いられなかった(不正当な利益を生まなかった)ことに腹を立て、相手に八つ当たりをするような人も、悲しいかな中にはいるのだ。

なんと不誠実で、腹黒く、浅はかな人であることよ。

私は、他のトレーダーへの警告のために、この人がどのような人かがわかるように、彼から来たemailを張り付けたフィードバックを返しておいた。
同居人たちは、「とんでもないヤツだな」「そこまで救いようのない人が居るんだね」と呆れていた。

願わくば、このようなトレーダーとは今後一切関わらないでいたいものだ。



13.2.16

チープな dovetail box 作り


ひどく湾曲してしまっていた合板の端切れを使って、洗面台のキャビネットの中を整理するためのボックスを作っている。

凹んでしまった側に水をつけ、丸一日クランプで作業台に留めておいたら、少しはマシになったので、若干湾曲が残ってはいたが、dovetail ジョイントでしっかり組んで、板の曲がりを修正しながら底板を付けてよしとした。


使った合板は厚みは同じだが、3枚重ねだったり5枚重ねだったり、はたまた表面がガサガサだったり、ツルツルだったりしたが、一向にお構いなし… 
キャビネットの中に整理して置いておくためだけの、(出来合いのプラスチック製の物よりは、ピッタリなサイズに作れるという点でだけ勝っているかなという程度の)ただの箱である。
ただの整理箱だが、7mm厚の板でも dovetail ジョイントで組み立てれば丈夫なものになるので、私はけっこう頻繁にこのジョイントで物を作っている。

dovetail ジョイントは、上の写真のように少し出っ張るように組み上げ、グルーが乾いてから鉋で真っ平らにすると綺麗に仕上がる。

この側面の合板の反りが矯正しきれなかったのが、上部の曲がり具合からわかるだろうか。
あまりに反っていたので、物作りに活用するつもりではなかったのが、この水色のペイント跡からも想像できるかも知れない。
これは、他のものをペイントした際に下に敷いていた板だったが、捨てずに置いておいたら何とか物になった。


さて、このDIY Shopで購入して来る合板だが、断面を見ると必ずと言っていいほど空洞ができている。
そんなに一生懸命に作らなくてもいいボックスなのに、私はどうにもこの穴が気になって仕方がなく、ペイントした時に少しでも目立たないようにと、やはりパテ埋めしてしまうのだ。
大きな穴にはグルーと木の粉を混ぜた物をしっかり詰め込み、このような小さな穴には Timber Putty を表面から数ミリ程度詰め込む。詰め込んだらすぐにサンドペーパーで平らに均しても、乾いてからサンディングしてもいい気がするが、とにかく表面に出たパテを取り除かなければならない。



下の写真、小さな黄色の←が非常に見辛いが、パテ埋めした部分はほとんど目立たなくなっている。


下地ペイントが乾いたらサンディング、そして仕上げペイントをしてお終い。


そうそう、このようなボックスを効率良くペイントするために、私は要らない板の切れ端にマスキングテープを接着面が外側になるように貼り付け(両面テープ代わり)、その板をまずボックスの底に貼付けておくようにしている。もちろん、両面テープで貼付けてもいいのだが、両面テープはしっかりくっつき過ぎて剥がし難くなる場合があるので、私は専らマスキングテープを使用している。


ペイントはまず内側を塗り、次に縁の部分を塗るのだが、そこまでは箱をテーブルに置いたまま、或はペイントしていない外側を持って作業できる。
外周を塗る際には、ペイントし終わった部分に手が触れないように、底に貼付けた板を持って作業をすると、ぐるりと一周丸々一度で塗り終えることができ、しかも、乾かす際にテーブルとの間に距離ができて、底の縁に付いたペイントがテーブルやらテーブルを保護するための紙等に貼り付いてしまうのを防げるという利点もある。
要らない板が手元にない場合は、蓋付きのパスタソースが入っていた瓶でも、ジャム等の瓶でも、はたまた紙製の空き箱でも何でもいい。作業している時に容易に外れてしまわないよう注意し、持ち易く、乾かす時に安定している物を選ぶといいだろう。

飾り気の何も無いただの四角のボックスだが、側面にステンシルでデコレートしたら綺麗に見えるかも知れない。
気が向いたらやってみるとしよう。

まだ2箱しか出来上がっていない。
はてさて、このような箱をあと幾つ作れば足りるのかな…






9.2.16

Frank Klausz using his Monster Molding Plane




いいな、こういう人…

それに、いいな、この Molding (Moulding) Plane。

私は幾つかの Molding Plane を買い集めたが、この一つの畝を作る毎に鉋を換え、深さを調節して、しかも何本もほとんど狂いなく同じ形になるように板を削るのは至難の業だ。

自分の好きなようにこのような物を作れたら、さぞかし作業も楽しいだろうな...

8.2.16

不完全な道具たち



底を平らにし、ブレードの切れ味も良くし、このフェンスを取り付けて鉋がけをする幅を決め、使ってみると、削った部分の角が直角に削れてはいなかった。

測ってみると、このフェンスが鉋の底に対して垂直になっていないことがわかり、今度はフェンスをせっせと削ることになった。

私がこれまでに購入した Stanley は、ほとんどが古い物なのに、この程度の精度の物ばかりだ。

手直ししなければ満足に使えない道具を作り続けて名を馳せる…
そして、他のメーカーはそれをコピーし、全く同じにしか見えない物を作り続けて金儲けをする。コピーは今に始まったことではなく、その上、模造品の多くは更に品質が悪くなっている。

所詮、大量生産品というのは、その程度のものにしかならない。



7.2.16

サンドペーパー ラック


アトリエの片付け…

物をあちらに移動させたり、こちらに移動させたりしているだけでは一向に片付かないため、道具類の専用置き場を作り始めた。

今日は合板でサンドペーパー ラック作り。
紙に出来上がりをイメージして絵を描き、必要な板の寸法を細かく計算して出して行く。
仕切り板は溝を掘った両サイドの板に差し込み、他はグルーで接着。
始めの予定では四隅はダブテイル ジョイントにすることになっていたのだが、そこまで強度は必要ないなと思い、グルーで接着した後、細い釘を打ってよしとすることにした。(釘を打つ必要もないかも知れないが、釘自体がアクセントになるようなものがあるので、ちょっと試してみたい)
そして、ペイントもいつも使う色ではない、明るめの色を塗ろうと思っている。

作業していて思った。
こんな簡単な作業でも、一昨年、木工を始めたばかりの頃は楽しくて仕方がなかった。
例え合板でも、あり得ないほど丁寧な仕事をしていたのだ。
けれども、作業に慣れて来た最近は、こんな「合板で作ればいいや」という類いのものではなく、もっと良い板を使って、ちゃんとした物を、信じられないと思われるほど丁寧に作りたいという思いが強くなり、その思いは強くなるばかり…

どこかで、良い板が安く手に入らないかな…
今一番の障壁となっているのは、多分、その点だろう。


6.2.16

カフェで朝食?

旅行に行くと、朝食はホテルのレストランか、あるいは近場のカフェで済ませることになると思うのだが、私は旅行に行ってもキッチンの付いた部屋を予約して、前日にパンとか果物とかを用意しておき、ホテルに備え付けの不味いコーヒーか、それよりは少しマシな紅茶を入れて、部屋で朝食をとることが多い。朝っぱらからきちんと身繕いをして、くつろげない空間で過ごすことに違和感があるからかも知れない。

数年前、エキシビションに作品を出品する依頼を受け、大きなステンドグラスのパネルを運送業者に依託することに少々不安があったため、同居人と一緒に旅行しながら展示会場まで運んだことがあるが、その地方に数日間滞在し、家に戻る日の朝は、珍しく滞在したモーテルの向いにあったカフェで朝食を取った。
そのカフェの朝食メニューは多過ぎるか少な過ぎるかの両極端で、自分達に適量だと思えるものが無いことに戸惑い、取りあえず食べたいものが入っているものを選んだのだが、運ばれて来たプレートを見てギョッとなった。一品ずつの量が予想を超えて多過ぎたのだ。
量に見合った金額かもしれないが、朝食にNZ$16〜$20というのは私には高過ぎる。しかも、高い上に食べきれずに残すのだ。


我家は朝食は家でしっかり取る。朝食を取らないで出掛けるのは、早朝に空港に向わなければならない時くらいなもので、その習慣は同居人たちにも当然のこととして引き継がれている。

同居人たちの職場にはカフェテリアが付いていて、朝食を食べずに出勤した人はそこで簡単な朝食を無料で食べられるようになっていると聞いていたが、昨年、私が1ヶ月ほど日本に帰っていた時、同居人たちはそこで朝食をとっていたのかと思いきや、なんと、めっぽう朝に弱い同居人Hが頑張って起き、朝食の支度をしていたというので驚いた。
やはり、朝食はくつろげる空間で、ボサ〜〜っとしたままで食べられるのがいいらしい。


日本の朝は、ご飯にみそ汁、焼き物に香の物というのが定番だ。実家でもやはり、仕事に出かける前の姉が早起きしてそのような朝食を用意してくれていた。



我家の朝食にご飯とみそ汁は滅多に出て来なくなったが、毎日入れ立てのコーヒーと、時には焼きたてのフラット ブレッドあり、時にはハッシュブラウンとソーセージ或はこんがり焼けたベーコンに卵料理、果物、また時には焼きおにぎりやら、シャクシューカなどといった、ちょっと変わったものも登場したりすることもある。

料理好き?
いや、全然。


5.2.16

Love Wooden Planes


研いだばかりの刃を装着した Marples BB Plane(写真上)と、研いでからもう何十回も使っているHenry Boker で、削った感触を確かめた。

Henry Boker のラミネートされた刃は研ぎ直していないのにも関わらず、依然として0.01mm以下(私のcaliper - 厚みを測る器具 - は0.01mmまでの厚みしか表示できないため、それ以下だと0.00mmと出てきてしまう)の極薄い表面を削り取ることができたが、Marples BB Plane は神経を尖らせて調節しても、0.01mmを出すのがやっとだった。そして、試し削りをしている間に明らかに切れ味が落ちるのがわかるほど、Henry Boker に比べて刃の質が劣っているのがわかった。

鉋がけがどれだけ重要かなど、以前は考えた事も無かったし、最近まで、表面をサンディングすれば同じじゃないかとさえ思っていたのだが… 

下の写真は、中央部分を#240のサンドペーパーで軽く磨いてあるのだが、ちょうど影の部分になってしまっていてわかり辛い。機械で切断した跡が無数に付いている部分は何も手を加えていない状態である。


その板の裏側を、研いだばかりの刃を装着した Marples BB Plane で削ったものが下の写真。



更に近付いて撮影すると、写り込んだ窓の光りが鮮明に見えるほど表面が輝いているのがよくわかる。(鉋で削っただけの、オイルも何も塗っていない状態)



YouTube等で、機械木工をしている人々が、細い板を繋ぎ合わせて、一枚の広いテーブル トップにしている様子を時々目にするのだが、多くの人は、はみ出したグルーを削り取るためにだけ鉋を使い、グルーがおおよそ取れたら、次に電動サンダーで全体を隈無く磨くのだ。
機械木工の人に取っては、鉋はその程度の使い道しかないのだろうなと思った。

電動サンダーも、目の細かいサンドペーパーを使えば艶が出てくるものかも知れないが、目の細かいサンドペーパーの目はすぐに詰まり、すり減ってしまうだろう。そうなれば、捨てて新しいものに交換しなければならない。
私は鉋でこれだけの艶を出せることを知ってしまったので、そんなもったいない事をする気にはならなくなった。

さて、ここまで綺麗に削ることができるようになった Marples BB Planeだが、出品者が『未使用のもの』と言っていたように、使われていなかったであろう表面には、機械で削った跡がまだ付いており、手触りがガサガサだったため、表面をサンドペーパーで軽く磨いた。
磨いているとき、この分厚い鉋の表面に、板を張り合わせた跡が残っているのが目に入った。







この鉋は、見たところ、4本の角材を張り合わせてできているもののようで、これはおそらく、材が反ったり歪んだりするのを緩和するための対策なのだろうが、この張り合わせてあるのが功を奏して、例え亀裂が入ったとしても、一挺が真っ二つに割れてしまうことなく、形を留めていられるというのは、さすがによく考えられているものだと感心した。

もしこの長い鉋が一本の角材から作ってあったとしたら、長い年月の間に膨張、収縮を繰り返し、反ったり、ねじれたりした挙げ句に、小さな亀裂が入り、やがてその亀裂が致命的な裂け目となって使い物にならなくなっていたことだろう。

昔の道具類というのは、よく考えて作られたものが多い。
私は幾つも鉋を買い集めたが、金属製のものよりも、昔の木製の鉋の方が手に馴染み、使い易いと感じるようになってきた。

金属製の鉋の刃の出具合を調節するレバーは、便利なようにみえて実はそんなに使い勝手が良くない。私は時々そのレバーを微調節するのに苛つくことがあるのだ。

昔の木製の鉋は、日本の物も、西洋の物も、金槌でボディを叩いて刃の出具合を調節しなければならないが、叩き具合はしばらく使っていると感覚でわかるようになって来る。

雲の上のお師匠さん推奨の Stanley #4 が私の生まれて初めて手にした鉋だったが、私は最近、木製の鉋、特にドイツと日本の鉋ばかりを使うようになった。

何故かって? 刃の質がまるで違うからだ。

この Marples BB Plane は、刃の質は昔の日本の鉋や昔のドイツの鉋には及ばないものの、そのボディの大きさ(長さ)は、長い板面、或は広い板面を鉋がけするのにとても安定していて使い易く、きっとこれから沢山働いてくれるに違いないと思った。







3.2.16

全長 43.5cm Marples BB Plane 要修復

よく無事で届いてくれたものだと、NZ Post に深く感謝した、国内のインターネット オークションでの買い物…


落札価格は $10だったが、送料は $25.50かかると出品者から連絡があり、それは何かの間違いだろう。きっと送料を多く取り過ぎていたから返金するよと連絡が来るに違いないと、待つこと10日間。

返金は無かった。
しかも、何と、3倍もの送料を取っておきながら、この梱包ですか… 
ハンドルがよく無傷で届いたものだと、ホッとすると言うよりも、その無謀な送り方に度肝を抜かれた。

この送り方しか思いつかなかったんだろうか?それとも、送料を極力減らし、手元に残る差額を多くしたかったのだろうか?
いやいや、悪く考えてはいけない。
きっとものすごく辺鄙な所に住んでいて、最寄りのポストショップまで行くのに恐ろしく長い道のりを運転して行かなくてはならないために、ガソリン代を上乗せしたに違いない… などと勝手に考えてたりしていた。 

「良い状態で届くはずだよ」という出品者からの email が、この梱包の仕方から見て明らかに的を得ていないとわかったため、恐る恐る中を見ると、大きなクラックが2本入っていて、これをいい状態だと宣う出品者との感覚の大きな開きを目の当たりにし、はてさて、一体どのような feedback を書きましょうかと、真剣に悩んでしまった。(いまだに悩んでいる)


とにかく、鉋のコンディションを事細かに確認せずに入札したのは私の落ち度であるし、ダメージがあった場合のことを考慮に入れて $10までしか入札していなかった私がその金額で落札してしまったのだから、これは直して使うしかない。

まずは前方の亀裂に木工用ボンドを流し込み、クランプで留め、次に底に入ったやや広めの亀裂にも同じようにボンドを流し込んで、ありったけの力を込めてクランプで締め上げた。



なんと哀れな姿… 

この処置でどれだけの期間持ち堪えられるかわからないが、取りあえず、隙間はほぼふさがった。

この後、日本の仕上げ鉋を使って底を平らに均し、ブレードを研ぎ直した。
ブレードの質は悪くないようでホッとした。

驚くべき事に、この鉋のどこにも、刃の出具合を微調節すべくハンマーで叩いた跡が付いていなかった。ということは、この鉋はほとんど使われてはいなかったということに他ならない。
まぁ、鉋の汚れ具合をみれば一目瞭然なのだが、このように、古いけれども新品同様というような道具というのは、お買い得と考えた方がいいのか、使えないシロモノだったのですぐにお蔵入りしたと考えた方がいいのか、判断に苦しむところである。

研ぎ直したブレードを装着し、小さなハンマーで叩いた痕を沢山付け、微調節を繰り返して、切れ味の良い長い鉋の出来上がり。

このトレード、刃の質が良かったのが大きな救いだった。

インターネットオークションでの鉄則。
* 入札する前に、きちんと品物のコンディションを出品者に確認するべし。
* 送料を事前に問い合わせるべし。
* フィードバックが例え100%ポジティブでも、落とし穴がある場合がある事を肝に銘じるべし。


追記:

出品者へのフィードバックをどのように書けばいいのやらと、悩みに悩んだ挙げ句、当人にまず送料のオーバーチャージ分を返金してくれる気があるかどうかを確かめてみた上で、どのようにするか考えても遅くはないなと考え、丁寧なemailを書いて送った。

私は解決しなければならない問題が持ち上がった場合には、いつでも相手の良心に訴えるように話すようにしている。相手がもしこちらに対してほんのわずかでも申し訳ない気持ちを持っていたとしたら、その気持ちを正直に表すことができるようになるだろうし、円満に解決すれば、わざわざネガティブなフィードバックを残す必要は無いのだ。

もし万が一、「チェッ、うるさいことを言ってきやがった」としか思わない輩で、こちらの問い合わせを完全に無視し、何の連絡もよこさないような人だったら、その時にはポジティブなフィードバックを残す必要は無く、他のトレーダーへの警告の意味を込めて、正直に、ありのままの成り行きを書いて残せばいい。


この出品者は翌朝返事をよこした。
「あなたに伝えた送料は、NZ Post のHP上で試算したもので、実際にポストショップに出しに行ったら、それよりも安い金額だった。その鉋は古いけれども一度も使われてはおらず、あなたは激安格値で買えたのだ。だが、もしあなたが返金して欲しいのなら、あなたの銀行口座を教えてくれたら手続きするよ。」

この文面には、「一度も使われていない、いわば新品をあんなに安い金額で落札できたのだから、送料をちょっとくらい多く払っても損は無いじゃないか!どれだけケチなんだ?」という意味合いが含まれているのは明らかだが、実際にポストショップに出しに行ったら、私に伝え、既に振り込まれている金額よりも(ずいぶん)安い金額だったので、シメシメと思ったことには一切触れてはいない。
(そもそも、$10で売るのがそんなに癪に障るのなら、その金額をリザーブ価格にしなければよかったわけで、$10以上入札する人が居なかったのは、当然のことながら私の責任ではない。しかも、新品とは言え、割れ目が2本も入っているほど状態の悪い物を、知らない顔をして売ってしまおうという、買った人の被る損害など微塵も考えていないその人は、こともあろうに、"良い状態で届くはずだよ"と、何を考えたのか、嘘までついていたのだ。しかも、あんな梱包の仕方でだ)

シメシメと思わず、申しわけないなと思うような誠実な人だったらば、その旨をすぐに連絡して来て、速やかに返金の手続きを取ったことだろうし、それ以前に、出品している品物に明らかなダメージがあったなら、それを包み隠さず書いておいただろう。

その人がどのような性向かは、そのようなちょっとしたことから容易に判断できるようになる。

そう思いながらも、まぁ事を荒立てるのも大人げないと、私は、すぐに返事をくれたことに感謝し、過剰にチャージされた送料分だけ返金してくれたら嬉しい。亀裂が入っていたにしろ、それをよく確認しないで入札及び落札してしまったのは私の責任なので、この鉋は私が修復して使うようにする旨を書き、振り込み口座の情報とともに送っておいた。

半日ほどして返金の入金があったことを確認し、速やかに対処してくれた事に対してemailでお礼を述べ、取引終了。



もし、その人がポストショップに出向いてすぐに、「送料を取り過ぎていたから返金するよ、口座番号を教えて」と自ら連絡をくれていたら…

童話、『金の斧と銀の斧』の"良い木こり"のように、その善良さが報いられたかも知れないのに…  としみじみ思った。



29.1.16

The Best Flush Trim Saw Ever


木工を始めたばかりの頃、手当り次第に木工関係のサイトを見ては、様々な技術を学んでいたのだが、ある日本人のHPに、埋め込んだ木釘の出っ張りをカットするための手作り工具が出ていて、お〜これは使い易そうだと早速作ってしまったのがこれ。

ブレードはわざわざこのようにカットしたのではなく、たまたま日本からこちらに遊びに来ることになっていた家族に頼んで、ホームセンターのような所で手頃な大きさの鋸の替刃を買って来てもらった物(そのまま)で、上記のHPの説明通りに、削り取る面に接する方の歯のアサリを取り、その辺りに転がっていた木片(多分薪用の板切れだった気がする)を持ち易い形にし、ただ単に替刃をエポキシ グルーで接着しただけ。

形を工夫するでもなく、色を塗るでもなく、良い板を使うでもなく、ただ使い易ければいいだけという、味も素っ気もないものだが、これは実に使い易い、かなりな優れものである。


もちろん、鋸でカットしただけでは極わずかな出っ張りが残るため、シャープに研いだ鑿や鉋で段差を削り取って綺麗にしなくてはならない。
サンドペーパーやサンダーを使って平らに均すこともできるが、私は通常鑿を使って平らにしている。





さて、最近オークションで落札した鉋の内の一挺が届いたので、上記の作業をする合間に、底を平らにし、ブレードを研ぎ直し(刃こぼれがあったため、それを綺麗さっぱり失くすのにけっこうな時間を要した)、使ってみると、かなり使い勝手が良く、大当たりな買い物だった。
削る幅を固定するためのフェンスと、削る深さを固定するストッパーはこの鉋に無くてはならないもので、それらが付属していなかったらこれを買う意味が無いと思えるほど重要だと思えた。


私はツールコレクターではないので、使うために色々な道具を買っている。
使い辛かったら直してしまうし、貼ってあるロゴが外れようが、傷になろうが、一向に構わない。
ツールは飾っておくためにではなく使うために作られたのだ。使える限り使い、もうこれ以上使えないという状態になったら、よく働いてくれたことに感謝し、役目を終えた輝かしいツールを、もしかしたら記念に飾っておくようになるかも知れないが、それはまだまだ先の話だ。

この、いまだにステッカーが貼り付いたままの鉋は、たいして使われもせずお蔵入りになっていた物か、はたまたヴィンテージ ツール マーケットを彷徨い続けていた物かどうかわからないが、これからしばらくは私のアトリエで大いに活躍してくれるに違いない。



25.1.16

珍しく熱帯夜のオークランド


午前中、車輪の付いた小さなキャビネットを作るべく、枠を組み立て、その枠組みを接着しグルーが乾くのを待つ間、大好きな鉋がけをしていた。

今回は父が使っていた日本の鉋をスーパー シャープに研ぎ直して使ったところ、ブレードのフルサイズの鉋屑が、シャーッ シャーッとすこぶる気持ちのよい音を立てて出てきた。


このKwilaという板、先日『肌理が荒い』と書いたが、この出てきた鉋屑を見れば、どれほど荒いかがよくわかるだろう。
鉋屑は柔らかくなく、カサカサでパサパサ。だが、削った表面はツルッツル。
鉋をかけると裂ける部分は、調べたところ、黄色っぽい mineral deposits(鉱床?)が滲み出している部分で、この黄色い deposits は水溶性なため、それが溶け出すのが原因で色が落ちるとのことだった。素晴らしい強度と安定性に加え、腐り難く、虫の害も受け難いので、床材として最適であり、また、家具などにもよく使われているらしい。


削りながら、木によって色々な表情があって面白いなと思ったり、それぞれに全く異なる香りを嗅いで、ほう〜、この木はこんな香りがするんだ… と新たな発見をするのも、また楽しみである。
もし私が機械のみで作業していたとしたら、おそらくそんな楽しみも無かっただろうし、木の特色も深く知ることはなかっただろう。

知識が増えてくると、これまで全く見えていなかったものが、次第に見えるようになってくる。

例えば、カラフルな板を使ってとても美しいまな板を作っている人がいるのだが、あのパープルの板は色落ちしないのだろうかとか、オイルの中にしばらく浸けておいたら、色落ちを防げるのだろうかとか…
最近はただビデオを観て「凄いな〜」と感心しているだけではなく、疑問に思うことがけっこうあったりすることに気付くようになってきたのだ。


さ〜て、私はこの先、どれほどの数の木に触れることができるのだろう… 
車で行ける範囲に、超良心的な材木屋さんが居ないかなぁ…



一番欲しい車

同居人Hが一番欲しかった車、フォード エスコート。

私の母に「Hが40年前の車を買ったよ」と話したら、動くのか?と聞かれたほどだが、給油に行くと決まって、知らない人から「NICE CAR!!」 と声を掛けられ、「おー!!! エスコートだー!!!」と指を指されることばかりで、「私、目立ちたくないんだけど… 何だか居心地悪い…」とHはつぶやいていた。
まぁ、目立つと言っても、スーパーカーとか、1台何千万円もするような車の"煌びやかさ"で目立っているのとは全く違い、ほのぼのとした目立ち方だから、私はいいと思うのだが。:)


同居人が撮った写真を見せてくれた。
明らかに今どきの車と違っていて、思わず笑ってしまった。すごく華奢で、威張っていなくて、実に可愛い車じゃないか。

今どきパワステもパワーウィンドーも装備されておらず、ウィンドーウォッシャー液を出すボタンは左の足下にあるような車だが、そんなのは御構い無しに、特に年配の人たちからは『古き良き時代』を思い起こさせる車として、いまだに愛されているというのがよくわかる気がした。

車好きな同居人Tの一番欲しい車は、初代のフェアレディZ。彼の人が18歳の時に買ったという車で、私が一番欲しい車は、カペラ ロータリー クーペ GSII。これもやはり彼が乗っていた車だった。
どちらも古いのに、生き残っている物は手が出せないほど高くなってしまっているのが、返す返すも残念である。



日本に荷物を送る準備

YouTube で犬のコートの製図を教えてくれているのを見つけ、早速製図し、まずは試作品を作り、その後超個性的な生地を使って本番に臨んだ。 製図はいたって簡単だったが、最初に使用した布は手持ちのやや厚手のフリースだったため(緑色の布は、以前作ったもののほとんど着用しなかった自分用...