13.2.16

チープな dovetail box 作り


ひどく湾曲してしまっていた合板の端切れを使って、洗面台のキャビネットの中を整理するためのボックスを作っている。

凹んでしまった側に水をつけ、丸一日クランプで作業台に留めておいたら、少しはマシになったので、若干湾曲が残ってはいたが、dovetail ジョイントでしっかり組んで、板の曲がりを修正しながら底板を付けてよしとした。


使った合板は厚みは同じだが、3枚重ねだったり5枚重ねだったり、はたまた表面がガサガサだったり、ツルツルだったりしたが、一向にお構いなし… 
キャビネットの中に整理して置いておくためだけの、(出来合いのプラスチック製の物よりは、ピッタリなサイズに作れるという点でだけ勝っているかなという程度の)ただの箱である。
ただの整理箱だが、7mm厚の板でも dovetail ジョイントで組み立てれば丈夫なものになるので、私はけっこう頻繁にこのジョイントで物を作っている。

dovetail ジョイントは、上の写真のように少し出っ張るように組み上げ、グルーが乾いてから鉋で真っ平らにすると綺麗に仕上がる。

この側面の合板の反りが矯正しきれなかったのが、上部の曲がり具合からわかるだろうか。
あまりに反っていたので、物作りに活用するつもりではなかったのが、この水色のペイント跡からも想像できるかも知れない。
これは、他のものをペイントした際に下に敷いていた板だったが、捨てずに置いておいたら何とか物になった。


さて、このDIY Shopで購入して来る合板だが、断面を見ると必ずと言っていいほど空洞ができている。
そんなに一生懸命に作らなくてもいいボックスなのに、私はどうにもこの穴が気になって仕方がなく、ペイントした時に少しでも目立たないようにと、やはりパテ埋めしてしまうのだ。
大きな穴にはグルーと木の粉を混ぜた物をしっかり詰め込み、このような小さな穴には Timber Putty を表面から数ミリ程度詰め込む。詰め込んだらすぐにサンドペーパーで平らに均しても、乾いてからサンディングしてもいい気がするが、とにかく表面に出たパテを取り除かなければならない。



下の写真、小さな黄色の←が非常に見辛いが、パテ埋めした部分はほとんど目立たなくなっている。


下地ペイントが乾いたらサンディング、そして仕上げペイントをしてお終い。


そうそう、このようなボックスを効率良くペイントするために、私は要らない板の切れ端にマスキングテープを接着面が外側になるように貼り付け(両面テープ代わり)、その板をまずボックスの底に貼付けておくようにしている。もちろん、両面テープで貼付けてもいいのだが、両面テープはしっかりくっつき過ぎて剥がし難くなる場合があるので、私は専らマスキングテープを使用している。


ペイントはまず内側を塗り、次に縁の部分を塗るのだが、そこまでは箱をテーブルに置いたまま、或はペイントしていない外側を持って作業できる。
外周を塗る際には、ペイントし終わった部分に手が触れないように、底に貼付けた板を持って作業をすると、ぐるりと一周丸々一度で塗り終えることができ、しかも、乾かす際にテーブルとの間に距離ができて、底の縁に付いたペイントがテーブルやらテーブルを保護するための紙等に貼り付いてしまうのを防げるという利点もある。
要らない板が手元にない場合は、蓋付きのパスタソースが入っていた瓶でも、ジャム等の瓶でも、はたまた紙製の空き箱でも何でもいい。作業している時に容易に外れてしまわないよう注意し、持ち易く、乾かす時に安定している物を選ぶといいだろう。

飾り気の何も無いただの四角のボックスだが、側面にステンシルでデコレートしたら綺麗に見えるかも知れない。
気が向いたらやってみるとしよう。

まだ2箱しか出来上がっていない。
はてさて、このような箱をあと幾つ作れば足りるのかな…






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