4.3.17

工作を楽しむ子供


ガラスのストックは山ほどあるのだが、ステンドグラスに使用するアートグラスは表面が真っ平らな物ばかりではないため、平らかどうかを確かめた上で、刃物の裏を研ぐためのガラス板を切り出し、次にそのガラスを嵌め込む木の板を用意した。

ガラスのサイズ通りにナイフで切り込みを入れ、鑿であらかた削り取った後、router plane で深さを揃える。router plane は非常に"使える"木工道具の一つだ。


用意したガラスがきっちりと納まると、次に、上に乗せるサンドペーパーを固定する板を両サイドに取り付ける作業に移った。


木ネジを緩めたり締めたりしてサンドペーパーを固定する方法で、取りあえず使い心地を試してみることにしたのだが、刃物の裏を当てて反りを取るのが第一の目的なので、サンドペーパーの減りは少ないはずで、頻繁にサンドペーパーを交換することはおそらくないだろう。


この写真を撮った後、このプレートを私の "研ぎ場" に固定するべく、下にストッパーを付けたのだが、写真を撮り忘れて、次の作業に突入してしまった。


次に行ったのは、オークションで落札した年代物の Rosette Iron のハンドルに木の持ち手を作る作業で、旋盤を持っていない私は、自分の感覚だけを頼りに、先日購入したspokeshave と日本の豆鉋を使って、角柱をひたすら丸くして行ったのだが、この作業はすこぶる楽しかった。特に日本の豆鉋の切れ味が非常に良く、小気味良く削れて行くのが楽しくて、もっと色々な種類の豆鉋を欲しいと思ってしまったほどだ。


仕事から帰宅した同居人たちに、「これ、spokeshave と鉋で形作ったんだけど、案外上手くできた」と見せると、機械が無くてもここまでできるんだと驚いていた。



超シンプルな形だけれども、少し先細りにしてあるので見た目がズングリしておらず、尚かつ持ち易い。

祖父と父は、その昔、臼と杵をやはりハンドツールのみを使って作っていたのだ。
丸太をくり抜き、中も外も美しくかつスベスベに形作り、杵の丸みもやはり手で形作っていた。感覚も、センスも飛び抜けて良かったのだろうと、今になって思うようになった。


私は『臼屋』の娘。

このような作業をしていると頭の中に父や祖父が現れ、私の心はいつの間にか遥か昔に戻って、満面の笑顔で "工作" を楽しむ子供になっている。


1.3.17

銅のホイル巻き 〜 ハンダ付け & No.64 Spokeshave

9段12列のドームランプ。

1ピースずつ丁寧に銅のテープを巻いて行ったのだが、1列巻き終わるのに30分かかった。
2列で1時間………..12列で6時間… ハァ 😰


この銅のテープは裏に糊が付いていて、貼付けて使うようになっているのだが、ヘラを使ってしっかりガラスに接着しておかないと、ハンダ付けをする際に剥がれて来ることがあるので、ガラスの裏面の凹凸にもきちんと添わせて、ヘラで隙間無く接着しておかなければならない。


テープの巻き始と巻き終わりは 6〜8mm 程度重ねておくのだが、重ねた部分がピッタリ合っていない場合は、ズレて飛び出している部分をカッターナイフで切り取っておく。ズレたままの状態でハンダ付けすると、いかにも素人っぽい雑な仕上がりになってしまうので、面倒でもキッチリと取り除いておいた方が良い。


一枚一枚、そのようにしてしっかりとテープを巻き、配列を間違えないよう順番通りに置いて行く。

使ったテープの長さなど計ってみたことはないが、けっこうな量である。


テープを巻き終わったらいよいよハンダ付けだ。


一番下の円周を割り出し、紙にコンパスで円を描き、その円に添わせてガラスを一枚一枚ハンダで点付けして行く。

各ピースの四隅にフラックスを塗り、少量のハンダを付けて仮止めのようにして固定して行くのだが、仮止めと言えども、一度ハンダ付けしてしまったら容易には取り外すことはできないので、慎重に点付けして行かなければならない。

一段目を留めて行くのが最も大変だ。
とりわけ最初の2枚を付けるのが最も困難で、2枚の小さなピースを角度を付けた状態で片手で固定しながら、熱したハンダで火傷をしないように注意しつつ作業しなければならないとうのは至難の業である。(板で固定する治具を作ろうかと考えたほどだ)


二段目以降は、ひたすら下のピースに合せて留めて行く。点付けをするのは各ピースの内側の四隅のみだ。


全部仮止めし終えたら、形を整え、ハンダを盛ることになるのだが、外から盛ったハンダが溶けて内側に落ち、落ちたハンダの熱で下のガラスを割らないよう、予め新聞紙等を中に差し込んでおくとよい。
この段階では綺麗なハンダの線になっていなくてもよく、取りあえず型が崩れないようにしっかり固定することが第一の目的だ。


台の上に置いただけの状態でハンダ付けするのが不安定な場合は、適度な大きさの段ボールに新聞紙を丸めて入れたりなどし、ハンダ付けする面を常に作業台に水平になるように固定すると、作業がし易くなる。


まだハンダの線を綺麗に整えてはいないが、頑丈に組み上がったランプを立て、作業台に据え付けてあるランプの光を当てて、光り具合を見てみた。

ランプの下をつぼませたのは、同居人Hがベッドに横になっている時にランプの光りが目に入り、眩しくて仕方がないと言っていたためなのだが、今Hの部屋に付いているランプシェードよりも長めに作ったので、もしかしたら逆さまにして使っても大丈夫かも知れない。


明日は外側のハンダ付けを綺麗に仕上げた後、内側のハンダ付けをし、その後、電球のソケットを取り付けるためのスパイダーを取り付けることになる。



ステンドグラスの作業の合間に、昨日届いた Stanley No. 64 Spokeshave の手入れをし、刃も研いでおいた。



これまで No. 51 のSpokeshave を使っていたのだが、サイズとハンドルのカーブが感覚的に好きではなく、いつも違和感を感じながら使っていた私には、この小ぶりなSpokeshave の方が何倍も使い易く感じられた。

No. 51の方が圧倒的に多く使われているだろうし、多く出回ってもいる。
また、雲の上のお師匠さんもそれを勧めているのだが、好みというのは人それぞれで、何が自分にしっくりくるのか、実際に使ってみなければわからないものだ。

この No. 64 は、オークションでよく売れる Lucet のシェイプを整える際に重宝するだろう。











25.2.17

ステンド グラス ランプ シェード製作 その二


「超テキトウな配色だね😄」と同居人Hは笑っていたが、これでもけっこう長い時間考えたのだ。

色ガラスの配置を考えた後は、白濁ガラスの配置を考え、その後はテキトウに端切れの透明ガラスを切って埋めて行った。


淡いピンク色の透明ガラスは手元に無かったので、その部分だけは不透明ガラスになったが、まぁ全体の雰囲気を壊すことはないだろう。

ガラスを全て切り終えた後は、切り口をパターン通りにきちっと揃えるべく、グラインダーで削り取って行く。

かつて教室運営していた時に、生徒さんがグラインダーがけが上手くできないとよく嘆いていたが、↓ この網目状の下には水が張ってあり、水を適量巻き上げながらダイヤモンド ビットが回転するため、ガラスの側面を削っている内に、ガラスの上に糊で貼付けた普通紙のパターンは水を吸ってふやけ、当然糊は剥がれて、パターンがガラスの上で滑って動いてしまう。
そうならない内にパターン通りに削ってしまわないとならないのだが、ガラスカットの段階で大きく誤差が出ていると、削る部分が多い分時間が余分にかかり、思うようにグラインドできなくなるというわけだ。

でき得る限り正確にガラスカットをすることは、その後の作業を楽にする上でとても大切なことなんだと、生徒さんは身をもって理解できたようだった。



グラインダーをかけ終わり、順番通りに並べたガラスを見ていたら、私は素材は木よりもガラスの方が好きだなと思った。だが、作業自体は木工の方が遥かに楽しい。
鋸で板を切るのも、鉋で表面を削るのも、鑿でほぞ穴を掘ったりするのも、全てが楽しいのだ。

ステンドグラスの作業で楽しいのは、ガラスカットと、ハンダ付けくらいなもので、グラインダーがけと銅のホイル巻きは本当に退屈で仕方がない。



ハァ… 
まだグラインダーがけは終わっていない。

どんなに集中して削ったとしても、やはり完璧にパターン通りになるわけではなく、とりわけ今回のランプシェードのように、少しの誤差が出来上がりに大きく影響して来る場合には、全てを取りあえず削り終えた後、再度パターンに合わせて削り直す作業を免れられないのだ。


上の写真の丸印の部分のように、若干パターンから飛び出している箇所や、縦横のサイズがほんの少し大きい箇所等をマーカーで細かく印を付けて削り直していく。
一つ一つのピースを入念にチェックし、少し削っては合せ、また削っては合せと、地味な作業が一日中続いた。

そのようにして、それぞれのピースをピッタリ合わせて行く作業の面倒なこと…

途中で板に鉋がけをしたい衝動に駆られてしまったのを我慢して、それでもひたすらグラインダーがけをしていたのだが、合計108枚の、ただの四角いピースを削って行くのは本当に退屈でウンザリした。



あぁ、これが終わったら次は銅のホイル巻きか…

早く作り終えて木工の作業に戻ろう...



22.2.17

ステンド グラス ランプ シェード 製作 その一

バスケットに冷たい水やら、携帯電話やら、製図したパターンやらを入れ、アトリエに下りて行く。



ドームランプの製図は超アナログな私… 作りたい形の曲線を紙の上に描き、そこから計算してサイズを割り出し、パターンを作る。
組み立てる際にモールドを使わず、一つ一つ手で組み立てて行くので、型に制約無く作れ、またモールドを買う費用もかからず、モールドを保管する場所を確保する必要も無い。

製図の方法を教えてくれたのは、かつて短期間通ったステンドグラス教室で一緒に学んでいた美しい女性だった。
彼女はその教室に何年も在籍していたので、超初心者であった私が習わずに終わってしまった技術も既に習得しており、「この製図の仕方だけは知っておいた方がいいよ」と、親切にも教えてくれたのだが、今はおそらくコンピューターで簡単に製図できるだろうし、実際数年前に、設計/デザインの仕事をしていた同居人の友達が、簡単にパターンを作ることができるから、いつでも言ってねと言ってくれていたので、私も教わればパソコンで製図できるようになるはずなのだが、何故かいまだに手で製図をしている。

手で製図したものは明らかに完璧ではない。コンマ何ミリという数値を定規で測るのは不可能な上に、鉛筆の線の太さも加わって、微妙なズレが生じ、少しずつのズレがやがて大きな誤差となって現れることになるのだ。

とは言え、もし完璧な寸分違わないパターンを作ったとしても、そのパターンを印刷し、手でカットし、手でガラスカットをした時点でもう既に不完全な形になってしまっていて、コンマ何ミリの世界からかけ離れた世界に突入してしまっているのだから、そこまで神経質に数値にこだわる必要があるとも思えない。



父が言っていた。
定規に頼り過ぎるな。感覚を研ぎ澄ませるんだぞと。

最終的には、感覚の鋭さがものをいうのだ。

ここ数年ステンドグラスの作業をほとんどしていなかったのだが、木工を始めてから"正確さ"に対する認識が深まり、自分の感覚が以前にも増して鋭くなって来ているのを実感した。

高年齢になると感覚は鈍り、思うように身体を動かせなくなって来るはずだが、私は今のところはまだ大丈夫なようだ。



20.2.17

Dado Plane 〜 ステンド グラス ランプ シェード

午前中は Dado Plane の調整をしていた。


溝を削るための至ってシンプルなこの鉋は、以前国内のインターネット オークションで十把一絡げで購入した物だが、底を真っ平らにし、角を直角にし、ブレードを狂い無く装着したら、手直しの必要の無いほど、ほぼ正確な直角面が作れるようになった。


これくらいに削ることができると作業がより楽しくなる。

数年前まではこんな道具を使うなんてことは頭の片隅にも無かったし、この鉋がどのような目的で作られたのか、また、どのようにして使うのかも全くわからなかった私だが、少しずつ、少しずつ勉強してきた甲斐があって、道具を使い易く調整できる段階までたどり着けた。
幾つになっても、進歩が確認できるというのは嬉しいものである。


小さな切れ端を使って Dado Plane の使い勝手を確認した後は、刃物を研いだ時にできる反りを取るための、真っ平らな研ぎ台作りに取りかかった。
一般の砥石ではどうしても凹みができるのを免れることはできず、頻繁に平らに均す必要が出て来る。持っているダイヤモンド砥石もそこまで正確に真っ平らではなくなってきているので、私は平らなガラスを砥石台のような板に貼付け、その上に耐水性のサンドペーパーを貼って使うことにした。


一般の砥石と同じくらいのサイズがあれば充分なので、色分けされている端ガラスのコンテナから表面が平らな物を探し出し、取りあえず扱い易いように長方形にカットした。

本当に久しぶりにガラスカッターを使い、チーッというガラスにスコアが入る音を聞いていたら、無性にステンドグラスの作業をしたくなった。

木も好きだけれども、ガラスはもっと好きかも知れないと思った。

様々な表情のガラスを手に取り、「そうだ、同居人Hの誕生日のプレゼントは、吊り下げ式のランプシェードにしよう」と思いたち、すぐさま製図に取りかかった。

夕食時にテーブルの上に置いてあった簡単な出来上がり図を見た同居人たちは、揃って「それって grenade(手榴弾)?」と聞いてきた。

まぁ、そんなような形だなと、自分でも製図しながら思ったが、配色のイメージは金平糖… 

そう、私の頭の中にあるのは、何故か綺麗な金平糖なのだ。


実際には、ランプにはハンダの線が無数に入るので、このような綺麗な色合いには絶対にならないことはわかっているし、おそらく今イメージしているものとは全く違った物になるだろうが… 

明日からしばらくはガラスの作業。出来上がりが楽しみである。


13.2.17

Oak 鉋がけ


Henry Boker の荒削り用鉋で、反った Oak の板を大まかに平らに均す。

中央が凹んだ板を平らにするためには、板目にクロスするように鉋をかけるのだが、かなり大きく凹んでいたのが下の写真でよくわかるだろう。



凹んだ板の裏面の膨らみを削り取り、仕上げ鉋をかけられるようになったところで、喉が渇いたので一休みした。

珍しく蒸し暑い日で、この夏初めて扇風機をかけながらの作業。それでも汗だくになり、ランチの前にシャワーを浴びてしまったほどだった。




作業台の上にも下にも、鉋屑の山ができ、アトリエは Oak の香りに満たされていた。


雲の上のお師匠さんの作業台の上にはいつも金属製の鉋が何台か置かれていて、板の状態を見ながら仕様が違う鉋を使い分けているのだが、見た目が同じ形の鉋ばかり並んでいるので、多くの人は何故そんなに沢山の鉋が出ているのか理解できず、度々質問されることになる。

私の場合は…



鉋云々を聞かれる前に、国籍を聞かれそうだ。


11.2.17

Keyhole (compass?) saws


(上の写真左から)Made in Japan、USA、England(?) のKeyhole saws。

黒い柄の日本製は父の道具箱に入っていた物で、刃が非常に鋭く、他のものに比べて刃のつき方が複雑だ。






Made in USA & UKのものは、ブレードが cross cut パターンだと想像していたが、ごく普通の rip cut パターンに見える。 cross cut 仕様の方が一般的なようなので、また今度 cross cut 用にしっかり目立てをし直そう




交換式ブレードのものは Made in England だとうことだったが、インターネットで探しても同じようなものを見つけられず、本当にそうなのかいまだわからないままだ。



どれも目が粗く、歯振(あさり)が大きいため、切り口は綺麗にはならない。しかも、ブレードの幅が狭いのでコントロールするのに少々コツが要る。

それでも、これがあった方が便利な状況におかれることが "極たまに" あり、持っていないと「あれがあれば良かったなぁ…」と残念に思ってしまうことがあるのだ。

それが必要になる時というのは、板が大き過ぎてスクロールソーでカットできないとか、コーピングソーのフレームが邪魔してカットできないとかいう場合なのだが、スクロールソーやコーピングソーを使えば綺麗にカットできるのになと考えてしまうと、私はこれらの鋸の雑な切り口がどうにも納得できなくなってしまう。
一度、歯振幅を狭くしてみたらどうだろうと試してみたが、歯振幅を狭くすると、目立てをしたばかりの刃でも、全くと言っていいほどカットできなくなってしまい、功を奏さず… 

 何とかならないものか…



おそらく、電動のジグソーの方が綺麗に切れるだろう。



9.2.17

鉋刃を研ぐ 大切な補足編 6 (Kanna Project Supplement 6/8)




私もいよいよ、父から引き継いだ鉋の調整をせざるを得ない時期に来た。

このビデオ シリーズは、説明がこれ以上無いというほど的を得ていてわかり易く、口調も穏やかで、話すスピードも申し分無い、素晴らしいものになっている。
私のような、父に道具の使い方のみならず、メンテナンスの仕方を聞くこともできなかった者にとっては、このような丁寧なビデオの存在は本当に有り難く、制作者及び投稿してくれた方々に感謝してもしきれないほどだ。


今日は台直し鉋の刃を研いだ。
台直し鉋というのは、西洋でいうところのキャビネット スクレーパーのようなものだと思うが、西洋のキャビネット スクレーパーは刃を45度に研ぎ、その後刃の先端に極少量の反りを作るのに対して、日本の台直し鉋は一般の鉋よりも刃を鈍角に研ぎ(40度くらい)、普通の鉋の刃を研ぐ時と同様にシャープにし、反りを作ったりせずそのまま使うようだ。

父の台直し鉋の刃は、シャープにするのに時間がかかった。
研いでも研いでも満足のいくレベルまで達せず、「何故なんだ?」「何処が悪いの?父さん」と心の中で父に問いかけながら、指先が爪の中まで真っ黒になっても尚磨き続けていた。
最後の最後になって、ガラスの上に敷いた#2000のサンドペーパーで裏の刃先部分を念のため磨いでみたら、それまでの苦労が何だったんだろうと思えるほど、呆気無く鋭い刃先になった。(裏はダイヤモンド砥石で平らに磨いてあったのだが、ダイヤモンド砥石が平らではなかったということか…)

今後のために、真っ平らなガラスを適度な大きさに切って、鉋や鑿の裏を研ぐためのプレートを作っておくことにしよう。


父はきっと、私が手直しをしながら道具を使い続けていることを喜んでいてくれるに違いない。


7.2.17

吐くかと思った 😰

初めて Hide Glue を作ったのだが、あまりの臭さにアトリエの中で温めていられず、速攻で外に出し、屋外で温めた。

臭いとは聞いていたが、ここまでひどいとは思っていなかった。我慢できないほどたまらなく気持ちの悪い臭いだ。

防臭マスクをして、溶かした Hide Glue を接着面に塗り、乾き切る前にはみ出たグルーを取って綺麗にするのは楽だったが、あの強烈な吐き気を催す臭いのグルーを防臭マスク無しで使えるようになる日が私にも来るのだろうか… (そこまでして使う意味があるのか??)

不思議なことに、強烈な悪臭は、乾燥し固まり出すと全く臭わなくなる。(恐る恐る接着面の臭いを嗅いで確認)

私にとっては、今のところ、はみ出たグルーの始末が楽だというだけしか利点の無いように思える Hide Glue だが、いつかそれが必要になる時が来るのかも知れない。


接着した物を乾かしている間に、気を取り直して、ギフト用に幾つか小物を作った。


これは鍋に引っかけ、蓋を少し開いた状態にして蒸気を逃がし、吹きこぼれを防ぐためのものである。スクロールソー のフリー パターンを提供してくれている人のデザインで、簡単な割りに『使える』キッチン用品である。
フリーのパターンの鍋に引っ掛ける部分は、下の写真のように広く、非常に不安定だったため、私はスリットの幅を狭くして作っている。




Hide Glue の臭いを忘れるように、鶏の唐揚げの写真でも載せておこう。



2.2.17

Knife Sharpening Leather Strop

ナイフ類の切れ味が少々落ちた程度だったら、砥石でしっかり研ぎ直さなくても、革砥と呼ばれるもので軽く研ぐだけでシャープさが甦る。

革砥を作るのは簡単だ。
平らな板に革を貼付けるだけでいい。(私は持ち手を作ったが、長方形の板に貼付けただけでもいっこうに差支えない)


端切れの板の表面に鉋をかけ、"真っ平ら" になったら、そこに革を張り付ける。
革の表面にポリッシング コンパウンドを塗布し、刃の角度に添わせつつ、いつでもナイフの背の方向に向って、刃先を押し当てながらナイフを動かす。(刃先の方向に向かってナイフを動かすと、革や板に刃が食い込み、革や板が切れてしまうのみならず、刃先も傷めてしまうことになるので、研ぐ方向を間違えてはならない)また、ナイフを回転させて刃先の角度を鈍らにしてしまわないよう、気をつけることが必要だ。

上の写真では手前から向こうに向って研ぎ、その裏面を研ぐ際には、向こうから手前に向って研ぐことになる。

革砥の裏にも革を貼っておいたが、こちらにはポリッシング コンパウンドは塗布せず、仕上げに軽く磨いて、ポリッシング コンパウンドの粉などを落とせるようにしておいた。



ついでに、幅の細い板で、小さめのナイフの刃を研ぐための革砥も作っておいた。


この細い板の方には大きな節があり、鉋の刃がシャープでなかったり、深く削ったりするとひどくガサガサになってしまうため、少しずつ、少しずつ削って行ったら、面白い模様が現れた。世界にたった一つしかない木目…  まぁ皆そうなんだけど… 





大きな方にはシェラックを塗り、細い方は Tung Oil で仕上げてみた。




1.2.17

超ガッカリなナイフ

錆を落とし、ハンドルを挿げ替え(Ancient Kauriの小片使用)、刃先をシャープに研いだ IXL のナイフだが、期待したほど良いブレードではないようで、研げども、研げども満足な仕上がりにならず、研ぎに何時間も費やした挙げ句に匙を投げたくなった。
もちろん、紙はスーッと切れるのだが、板を削ってみると鈍い感じを拭えない。



少し前にオークションで落札した Robert Sorby の鑿のブレードとは雲泥の差がある。



これは Wood Turning 用のミニサイズの鑿のセットなのだが、研ぎ直し、切れ味を試すと、思わず微笑んでしまうほど素晴らしい切れ味で、この企業はいい仕事をしているなと感心してしまったものだ。
Robert Sorby の他の製品も、皆同じように高品質なものばかりなのだろうか?


ちなみに、Wood Turning Lathe はまだ手に入れていない。(アトリエが狭くて、置き場所がない)




日本に荷物を送る準備

YouTube で犬のコートの製図を教えてくれているのを見つけ、早速製図し、まずは試作品を作り、その後超個性的な生地を使って本番に臨んだ。 製図はいたって簡単だったが、最初に使用した布は手持ちのやや厚手のフリースだったため(緑色の布は、以前作ったもののほとんど着用しなかった自分用...