23.2.16

パンカル

最近、同居人Hは健康に気を使い始め、シュガーがいっぱいのジュース類はほとんど飲まなくなり、通販で買った自然食っぽいスナックを食べるようになった。

同居人Tと私はそんなのには全く御構い無しに、食べたいものを食べている。

私の父方の伯母の一人は、Hよりも遥かに健康に気を使い、厳選した物しか受けつけない生活をもう何十年も送り続けている。
食品に付いていえば、合成添加物の入った物は一切買わないし、出されても食べない。
長年努めたある医学博士、農学博士の研究所で、博士が界面活性剤が身体に非常に悪い影響を及ぼすことを発見すると、台所の洗剤からシャンプー、リンスに至るまで、界面活性剤の入っていない石鹸に完全に切り替え、それ以来、肌に触れる物に付いても天然素材のものを買うなど実に徹底した生活を送り、現在に至っている。


私も、所帯を持ってから20年ほどは伯母に倣った生活を心掛けていた。
自分のためではなく、病気を患っていた連合いのためにそうしたのだが、産まれた子供達にアトピー性皮膚炎が発症したことから、増々その傾向は強くなって行った。

第一子には生後2ヶ月辺りから皮膚炎が現れ始めた。当時まだアトピーというものが広く知れ渡っては居ない時代だったためか、病院に行くと強いステロイド系の塗り薬を処方され、塗れば痒みも赤みも緩和されはしたが、しばらく塗り続けていると、体温の変化によって他の部分の肌が赤くなっても、塗った部分だけが真っ白のままで、斑になっているのがはっきりとわかるようになってしまったため、これは使い続けてはいけない薬だと判断し、漢方薬に切り替えようとしたが、我が子の場合、漢方薬が身体に合っているとは思えず、途方に暮れた時期があった。

少し大きくなってから、伯母が勧めてくれたコロイド化されたカルシウム飲料水(パンカル)を飲ませるようになった。それは連合いがずっと飲み続けていたもので、体質改善に役立つはずだという開発者の助言を受け、まぁ、益にはなりはしても害にはならないだろうということで始めたことだったが、数ヶ月すると症状は改善され、皮膚は正常な状態に戻った。正常な状態に戻ったら飲むことを忘れてしまうのは世の常だが、幸いなことに、その後30年に渡り、アトピー性皮膚炎は一度も出ていない。


病院では、重度のアトピー性疾患がある場合は、喘息等の病気を併発する、または、他のアレルギーに起因する病気に移行する場合が多いと聞かされていたが、軽いアレルギー性鼻炎にはなったものの、恐れていた喘息にはならず、不味いパンカルに心から感謝したものだ。

私は企業の回し者ではないが、パンカルが喘息患者に効果があった例を実際に何件か見ている。
若かりし頃(結婚前)、総合病院に勤務していた私は、喘息で頻繁に入退院を繰り返している、幼い子供を連れていつもやつれた顔をしていた母親に、これを飲ませてみたらどうかと勧め、薬ではないので、飲ませても一向に差支えないことを確認した母親は、藁にもすがる思いで子供に与えたのだ。
退院しても、週に一度以上、昼夜問わず激しい発作で通院していた子供だが、しばらくすると全く姿を現さなくなり、次に現れたのは定期検診のための来院だった。
事務所の奥の方に居た私を呼んでくれるようにと窓口に居た職員に頼み、丁寧にお礼を言ってくれた母親は、「あなたが言っていた通り、本当に不味いけれども、発作の苦しみを味わわないでいられるんだったらと、息子は頑張って飲んだんですよ。おかげで、ここ何ヶ月も発作が出ていません。教えてくださって、本当にありがとうございました。」と、満面の笑顔で話してくれたのを、今でもはっきりと覚えている。
その後も、何度か定期検診で来院していた姿は見たが、いつの間にか病院はその子の頼みの綱ではなくなったかのように、ぱったりと姿を現さなくなった。

その母親は、やはり同じように喘息で苦しんでいた親子にこれを勧め、その子たちも同じように改善していることを聞いた。

これは医療品ではないので、実際に効果が現れているとわかっていても、効能を書いて販売することはできないことになっている。

そんな飲料水を開発した人の肉声を、今日YouTubeで見つけたので、少々聞き取り辛い録音ではあるが、ここに張っておくことにしよう。

柳澤文正 札幌公演 1
柳澤文正 札幌公演 2


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