8.3.16

A Great Looking Lamp


数日前、国内のインターネット オークションで落札できたランプ。
この出品者は我家から車で13分ほどの所に住んでいて、何年か前に2度ほど落札した物を取りに行ったことがあるので、引き取りに行くのも楽だった。

彼女は私のことも、私と一緒に行ってくれた同居人のことまでもよく覚えていてくれて、しばらくの間色々な話をして帰って来た。
家に戻って同居人にその話をすると、アジア人で取引のあるのはウチだけなのかね?と推測しながらも、彼女の記憶力の良さに驚いていた。


さて、落札したランプだが、このテの物は古くてもオークションでかなりの値段になる場合が多い。卓上で使えるようなこのような形のものは、大体 $70 前後で出品され、フロアーランプになると出品価格が $200 を越えているということがよくある。この国のアンティークコレクターは、錆びていようが凹みがあろうが関係ないのだろうなとよく思う。

私の落札した物は、アンティークなのかも、値打ちがある物なのかもわからないが、私にはそんなことは全く問題ではなく、安く手に入って、尚かつ便利に使えればよかったのだ。

私のアトリエには卓上のこのような、高さや角度を変えられるライトが木工用の作業台に一つと、スクロールソー用の拡大鏡付きライトが一つ、それに、天井に小さなライトが一つ付いているだけで、ステンドグラス用の作業台には一つもライトが無かったため、ずっとこのような角度を変えられるものを探していたのだが、もう何年も、これほど安いまま終わったオークションは無かった。
高い新品を買う気は更々無かったので、今回も結構な数のwatcher が付いていたため、またダメだろうなと思いつつ、自分が出せる金額をオート ビッドで入れておき、期待もせずに終了時間がいつだったのかも忘れて仕事をしていた。
オークション終了後、落札できていたことを知ってまず驚いた。落札金額は $32 。ダメージがあるとは言え、こんな金額で落札できようとは夢にも思っていなかった。

同居人に少々手直をしてもらわなくてはならない箇所があったため、仕事が休みの週末に頼み、晴れて使えるようになったこのランプ… キャスター付きで移動できるというのが、想像していた以上に便利で、これまで手元が暗くて作業し辛かったダブテイル ジョイントなどの細かい作業も、自分の斜め背後から好きな角度で照明を当てることができて、見易いことこの上ない。

とはいえ、狭いアトリエ内でキャスター付きのトライ ポットは使わない時にはやはり邪魔になるので、通常は卓上ランプとして据え付けておけるよう、アタッチメント(クランプ)を作った。

1.8cm 厚の合板の端切れを2枚合わせにしてグルーで接着し、中央(接着した部分)にランプのパイプを差し込む穴を空けたため、万が一グルーが剥がれたときのことを考えて、補強の板を上下に貼った。おそらくこれで大丈夫だろう。

ランプのパイプと、テーブルに固定するための金具を差し込む穴を空けるのに 15mm と11mm のドリル ビットが必要だったのだが、電動ドリルでよく使うビット セットにはそのサイズが無く、昔のハンド ドリルに使う auger bit (らせん状の錐)を探したらピッタリのサイズの物があったため、穴あけはハンド ドリルで行った。
今の時代、ハンド ドリルなど使う人は多くはないだろうが、使ってみるとこれがけっこう楽しくて、必要も無いのに要らない板に幾つも穴を空けて遊んでしまった。



写真はグルーで貼付けた底板をクランプで留めているところ。auger bit は既に取り外して片付けてしまってから写真を撮ったなんて… けっこうマヌケ...
そこに写っている穴は(その手前に写っている)テーブルに固定する金具を挿すための穴で、この金具は何に付いて来たのか全く記憶にないが、使われること無く仕舞われていたのを思い出し、ようやく日の目を見ることになったものなので、制作費はゼロ。


黒く塗り、取り付けてみたら、一般にこのような形の卓上ランプに付属してくるアタッチメントよりも安定していて、ぐらつきが無く、頑丈さで勝っているように思えた。

自分で好きなように作れるって便利だなと、つくづく思った。

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