4.3.16

早々に "撒いたものを刈り取" った

昨日の朝、アトリエに行き、見たものは、パッキリ割れたガラス…
…..



あの湾曲したガラスは、本体にはガタツキ無く収まったものの、枠には合っていなかったようで、クランプで一晩留めておいたのが祟ったのだろう。
クランプがさほど強くないと高をくくっていたのも失敗の原因の一つだ。

心配はしていたが、不確かな要素があるのをそのままにしてしまった私のイイカゲンさが招いた結果… 正に、撒いたものを刈り取ってしまったわけだ。

だが、不思議なことに、今回の失敗はガックリ来なかった。


早々に枠を外しにかかったが、グルーが強力過ぎると、グルーで接着された面は剥がれず、板そのものが裂けてしまう恐れがあり、そうならないように、接着面にナイフで予めスコアを入れてから、鑿をガラスとの境に差し込み、慎重に慎重に割り取って行った。


グルーが強力でなかったのを喜ぶべきか否か… ガラスが割れさえしなければ、もっと強力なグルーの方がもちろん良かったのだろうが、今回に限っては、綺麗に接合部分で剥がれてくれて、本当に助かった。



はめ込んであったガラスもグルーで周囲を留めてあったため、本体にダメージが無いよう、スクロールソーでカットした穴に木の棒を差し込み、その棒をハンマーで叩いてガラスを下に落とす方法で何とか剥がれてくれた。


ガラスが取れたら、次には凹みに残っている乾いたグルーを取りつつ、歪んだガラスを収めるためにわざわざ傾斜を付けておいた部分をまた平らに均す作業を行った。
スタンレー No.71 ルーター プレーンで、一度に削り取る厚みを極少なくし、切り出した透かし彫り部分に刃が引っかからないよう気をつけながらの作業だった。もちろん、刃はシャープに研ぎ直しておかなければならない。


そして、今度はクランプで枠を固定するのではなく、スクロールソーで枠を切り出した際に残った枠の内側部分の板を使って固定することにした。
当然のことながら、切り取った内側の板はスクロールソーのブレードの厚み分だけ一回り小さくなっているので、マスキングテープを3 重にして貼り厚みをもたせた上で下の写真のようにはめ込み、本体に接着した枠を内側から押す形で周囲に固定させた。その固定板は、グルーが完全に乾いた後、出っ張っているマスキングテープを引っ張って簡単に取り外せるようにしておいた。


接着した枠部分の出っ張りを鑿と鉋を使って平らにし、全体にオイルを塗り、オイルが乾いたらサンディング。そしてビーズワックスで仕上げをした。




割れたガラスよりも、今回のガラスの方が光り方が綺麗で、少し存在感が出たように思う。



とは言っても、主役は Galatians 6:7 の文字であるので、通常は目立たない麦の穂が、時々光りを受けてキラッと光ってくれたら、それでいいかなと思っている。



惑わされてはなりません。
神は侮られるような方ではありません。
何であれ、人は自分のまいているもの、
それをまた刈り取ることになるのです。
- ガラテア 6:7 -

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