今日の日中の気温は20℃にもなり、本格的な夏の訪れを感じた日となった。
庭のリンゴの木には、きれいな濃いピンク色の花の蕾が付き始めていた。
アトリエでは、安く売ることのできる商品作りが幾つか同時進行しているのだが、それらのペイントを乾かしている間に、ちょうど1年前にインターネット オークションで買った(安っぽいプラスチックのハンドルの付いた)日本のノコギリを、しまってあった棚から引っ張り出してきて、ハンドル作りを始めた。
見るからに、いかにも安っぽいハンドル。(実際安かった。ノコギリNZ$4.00(約¥330)、送料NZ$9.50(¥780強)。
これを取り払い、持っている西洋のノコギリのハンドルの型を真似て、自分の手にフィットするように変更を加え、パターンを作ってから、スクロールソーでまず型通りに切った。
スクロールソーで切り出しただけでは持ち難いので、自分の手に合うように丸みを付けて行く。小刀で削ったり、ヤスリをかけたり、スクレイパーで削ったりした後は、削り跡を消す為にサンドペーパーをかけ、時間をかけてきれいなカーブを作って行った。
留め金を差し込む穴は、取り外した安っぽいハンドルに付いていた穴を参考にして、穴の大きさと形が同じようになるように作った。これは、ハンドルに丸みを付ける前に済ませておいた。
これにステインで色を付け、拭き取り、乾かし、二度塗りした後シェラックを重ね塗りし、更に乾かし、最後に0000番のスチールウールで磨いてビーズワックスで仕上げた。
全くガタツキのないハンドルを付けた、この日本製のノコギリは、何故か押して切るノコギリだった。
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